ヘレンケラー

人目を気にしている人が歩いているよ

彼 今にも死にそう


指を指されてる

ほら 指し傷が

いっぱい いっぱい


視線で焼かれてる

ほら 焼け爛れ

沢山 沢山


ねぇ 君のお猿さん

どうして三匹ともヘレンケラーみたいになってるの


君 ヘビーメタル好きなんだね

隙間無い重金属の音が大好きなんだね


口縫ってるけどどうしたの

秘密は守るのね

わたしもそう

でもパソコンの文は暗号なんてよしてよ

警察はあなたが遺書を残しても

無い事にするかも


サングラス

お似合いね

私の顔が良く写るね

最新の買いましたか

身体全部ガラスの筒に入り込んでるんだけどお猿さんいれてあげなよ

お猿さん発狂してる


ほら気になってしょうがない

木になってしまう

森に紛れ込もう

鳥さんあなたも視線が怖いですか

私はあなたに止まれる様な存在になりたいと思ってます


人は大きく広いのを見る生き物よ

そう誰かが言った

なおさら森の一つになりたそうですね


じゃあ石ころになろうか

私達は静かに佇んで

踏まれて 蹴られて

それでも痛みを感じない石ころになろうか


なら小鳥になろう

人は基本的には空を見るものよ

大概の人はね

あなたも知ってる通り

鳥達みんな見えない風船を着けてるなんて事に気付いていない


そうね

不思議と気になるのよね

声が大きい人は楽しそうな話してると思うのね

いつだかコソコソ話してると気付かれたとか感じちゃうのよね


ねぇ 不安でしょ

コソコソや他人を否定してる時の悪愚痴

みんなが自分に聞こえそうなんだね


そんな君は詩の一行、一行事に感想を述べる人ね


ほらそうでしょ

お猿さん自殺したよ


嫌よね

霊感みたいなの強くなってくるね

ああ縮こまってく

耐え切れなくなって

憑かれたかの様な振る舞いするその前に


何とかしなきゃ

何とかしなきゃ

何とかしなきゃ

ね 君誰かに似てるね


私の良く知ってる人

私自身だ


あ‥ああ…あああ…亜嗚呼・嗟アアアア亜嗚呼・嗟…

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