碧い花
駅に向かうまでの何の変哲のない道路を歩いていた
お爺さんの首がクルクル回っている 子供は触ろうとして摩擦で火傷した手を摩っている
水溜まりが出来ていて そこは何時の間にか池になっていた
鯉が泳いでいる 同級生が海パンとゴーグル付けて水溜まりに飛び込んだ
すると忙しく夏がやって来て あっという間に干上がってしまった
新聞が届いた 未来からだ
学校のプリントも挟まっている 同級生が行方不明になったらしいが
これを使って天気を当ててみたらカッコいいだろうなと思っていた
それよりも今はかき氷を食べよう そして今夜は蚊取り線香を焚かなくちゃいけない
お婆さん達がかき氷の入っている自動販売機を壊していて 店の子供が黙って見ている
これはこうやって取るもんなんだよと嘘の豆知識を植えつけて 警察に捕まった
唖然と一連の流れを見ていると 撓る音がして振り向くと子供の頭から木が生えていた
泣き叫ぶ子供は自らの木に飲み込まれて綺麗な大木になった
林檎が実っている 齧りつくと鉄の味がして 3か月の人になりかけが詰まっていた
救急車がやって来て近所の家に衝突した
儲かる儲かると喜びながら 住んでた人を救急車に乗せてどこかに行ってしまったよ
警察官も負けじとお婆さん達を撃ち殺した これで悪者が居なくなるとと喜んでいた
そこ そこの電柱の隅 名前の付けられていない 綺麗な碧い花が咲いてるよ
会社に行けないで居る 昨日からの酔っ払いはそこの電柱に小便を掛けた
みるみると体が縮んでいき 綺麗な碧い花が一輪増えました
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