共犯

ダダレー・リビッチは毎日公園にパトカー停めて

煙草吸って一日を過ごしている警察さ

だから曇り空の午後 拳銃とパトカーを強奪しようぜ 汽笛すら冬眠するこの街で

金属バットで後頭部を叩いて この街から逃げ出すんだ

理由なんて無い 僕らは共犯 手なんて貸すな

その手はただ赤く染まるだけさ


センダービルツの売れないレストランを襲おうぜ

マスクと拳銃を一丁 車内に入っていた手錠をジャラジャラ揺らしてさ

ダレスって中年が経営してるけど 銃弾胸にあげるから この胸の全て持って行く

家もあんたにも用は無いので燃やしちゃえ 消防車が来る前に逃げ出せ

僕らは共犯 知っているのは隣の君と僕 手を差し伸べるな

その手は赤く爛れてしまうのさ


後先がないから ここで自殺しようぜ 僕らは共犯 罪は僕達だけが知ってる

季節は春に移り変わっているのでした 多くの生物が目覚める中

二人は秘密を抱いて 春一番に自殺をしたのさ

手は貸せなかった 知る事が出来なかったから

差し伸べる事も出来なかった 知る事が出来なかったから

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