氷点下

トンネルでこの冬に肝試しをしている 寒いから出てこないだろって

期待しているのに消極的なことを口にして

トミーとリヴは吐く息白くしている


暗闇が広くなっていき トンネルの出口は狭くなっていく

エンジンを吹かしてる車は段々と小さくなり

やがて懐中電灯を使わなければ光が来ない奥まで入り込んだ


風が入り込んだ形跡がある落ち葉がこんな奥でも転がっていて

歩く度に乾いた音を立てる

トミーは少しばかり嫌がる声を出し立ち止まった

その向こうはリヴには理解できないでいた


出口に走り出すトミーに何を見たのか分からず リヴは背中を追う

反響する蹴る音が足に絡みつくような感覚を感じた


乗り切れてないリヴを無視してトミーは焦りながらアクセルを踏んだ

ガタガタと震えながら禁煙したばかりの煙草に火を付けた

不思議とリヴも匂いに落ち着く


幽霊が出た瞳孔の開いているトミーにリヴは気のせいだろと椅子を少し下げた

本当だと必死になるトミーが再び正面を向くと真っ白の女が横断していた


車はスピンをしてガードレールを突き破る 氷の張った池を滑り突き刺さる

青い火をあげて車が燃えている


リヴは自力で這い上がったけどトミーが意識をなくしている

助けを呼びにリヴは歩く


感覚がなく深い傷の割には動けるリヴは痛みが来てしまう前に

坂の下の小さな町に向かう


ヘンドリーさん宅に助けを呼んだけど直ぐにドアを閉めら

警察のドワンさんを尋ねたら発砲された


教会に最後付き 痛みを感じるようになったリヴは神父に助けを求めた

トミーが危ないリヴは必死に説明するけど神父は理解出来なかった


リヴの傷口に包帯を巻きながら不思議そうに語りだした

後ろの彼女がトミーなんじゃないのかね


とうとうリブは頭がおかしくなってしまった

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