Lemon Sky Shot & Mlow Pool Diva

いつの日だかに 君は散弾銃を担いで歩いていた

見上げた空は無表情だと知ったのだ

雲が空を隠すとき その上は何もなく輝いているのだと

凝縮させる弾丸を空へ向けるのだ

閉じて見上げる空に瞼の薄い血の流れが見えるように


海は銃声を吸い込む 明け方の4時商店街

私は屋上からプールへ飛び込むのだ 自殺をするためなんかじゃない


襟足を掻き揚げる昔からの 癖は直らなくて

木に登る私の指先には鳥は止まらなくて

石を投げるその度に 殺意は向こうへと出ていく

無人駅の中で私は 私独りが待っているのだ

見えないその何か自分でも曖昧なそれを駅で


コンビニでも襲おうぜ 君のその散弾銃を寄こして

ヤンキーとか店員にぶっ放して 罪は下水へ水と流れ


乾いた空気に殺風景に 横たわる池のボートがあって

吐く息で描いた その景色が消えていったように


生きる全ては底にはなくて 上へ上へとあるそうで

私は吐き気を催す 君はレモンを齧り弾薬を詰め始めるのである

空は晴れるのである 銃声だけが響くのである

「生きる全てはあったの?」気持ちが晴れないとレモンを齧るのである

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