通り過ぎるよ

林檎の花が散った時に

脱色した赤い涙を蜂は拾った

ミントガムを噛んで歩いている

全てがクリアに

そして優しさを含んだ冷たさに包まれた


赤い花で飾られた黒い檻の中で

囚人が数えているのは颯爽の通り過ぎた回数

雷はそれに警告として鳴っている


魂の無い銃弾はどれだけ放っても出ない

怪訝にでも薔薇のスープを飲み干したら

役立たずの太陽に唾を吐いて

新しい道で笑ってみせてよ

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る