Though there wants to be me near you every day…
起きる朝に閉まり切れて無いカーテンは窓のガラスを透き抜けて
あたしを起こした
目覚まし時計 単三電池が亡くなった時間に止まっていて
朝から良いのか悪いのか戸惑いの空間に入り込んだ
夕焼けとは違う例える事がいまいち出来ない
オレンジ色の陽が この六畳の外を包んでいた
飲みかけた冷たいコーヒーの苦みのある匂いを冷蔵庫開ける際に察知して
台所の洗い場に流す 流れ切れないで残る砂糖に構わず水を入れて潤す
炒める物を作りたくて フライパンに油を注いだ
材料の水分が反発して音を立てる その音だけがこの六畳になっていた
Though there wants to be me near you every day…
こんな日そうそうないので軽く海岸まで歩きに行ってきます
Though there wants to be me near you every day…
置手紙を置いて行ってきます
起きる頃にはあたしが居て手紙の事は知らないだろうけど
この町はいつだって静かかもしれない
あたしは寝ぼけて珍しい日なんて思っていた気がしてきた
ひたすら真っ直ぐ進むと海岸がある
信号は動くけど前進しているのはあたしだけで
そんなあたしは注意も止まれも聞く気がないのよ
この町はいつだってそうよ
信号は動くけど前進しているのはあたしだけ
今のあたしと時は注意も止まれも聞く気がないのよ
Though there wants to be me near you every day…
海岸について砂浜を途方になく歩く
青が混じりだす空に あたしは六畳へと帰った
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます