第451話 中島君は生きていた
令和3年9月9日 木曜日
中島君。俺の会社の同期だ。結婚し、アル中になり、離婚し、退職。40代大学院大学の教授になるも、46歳で病死。その彼が夢に出て来た。
8人ほどが年賀状を持って集まり、人脈を競っている。俺が一番だった。その中の一人、峰子さんと、11月29日に新宿で会うことになる。俺は本をたくさん持っている。中島君を誘うことになる。
峰子さんとは昨日メールでやり取りした。半年ぶりだ。
「お元気ですか」「元気ないです」「私は頭が壊れました」
そんなやり取りだった。
俺の中で、中島君は生きていた。呼ばれたのかもしれない。
ここまで壊れたら、生きていてもしょうがない。真剣にそう思う。逝こうか。
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