日常

絵心の血統

虹色パレット

気高きその魂


なにを語るのか

その向きで、その境地へ向かうんだ


駆けるのか

譲らない


可憐で、極彩色

素人が、塗り込むと、ただの黒になる


もうわかるよ

その色遣い、君の形


キャンバスに添えられた

白紙に君のイメージが


塗りつけられる過程は

新しい世界を描き出す


僕には、その綺麗な色遣いと同等の

絵は、描けなかった。


僕にある先天的な才能とは、何なのか考えさせられた。


表現者の真似ごとは、過去にもやったけど、

こんなに純な気持ちで創作について思考したことは、初めてのこと。


容易くあらゆる色を表現するあなたと

同じステージに立つためだ。


感謝する。


本当は、共に作り上げたい

君の技術が、途上だとは僕は感じないけど。


どうだろう

協力するのはさ


今しか描けない表現を、研究し

現そう。


僕の持てる、文字と理論と

×

君の豊かで、全部の色


=変数:未知数


掛け算したら、誰にも真似できない

何かが完成すると、確信してる

描き手は、君。


絵心えごころ 創羽そうはとその娘、砕覇さいは


血統

絵心のルーツ


「砕覇、そうじゃない」

「母上の色と私の色は、同一ではありません」


高い次元の話をする


「創作と他者から受ける影響の関係性」


1.意識的に行ったコピー

i.無意識に表現してしまった部分的なコピー


この二つは、まるで構造が異なる。


重なってしまった表現とは、何なのか


一次的な創作は、不可能に極めて近い

考察してみよう


可能ではあるかもしれない。


これは、僕が考えた一例に過ぎないから


もう現代において、全てが二次創作と

言ったって間違いには、ならない。


表現者になるには、多量の入力を行う必要があります。


「母上、どうか聞いてください」


あらゆる英才教育を、娘に施す創羽

とても一生懸命だが、一人娘の砕覇は、懐疑的な表情を浮かべている。


「砕覇、もう一人前ね」


教育は、終了。


え?

よくわからないって?


教えられることに、疑問を持った時

教育は、終了の合図。


砕覇は、母を心から敬服する。


創作の元の表現とは、人間の脳に演算された

固有の心象風景。


元を辿ろうか


それは、個人が、連続して記憶してきた

エッセンス。


それを、絵、動画、文字などに現しますね。


共通して認識できる媒体へと、心象風景を

移動させた結果が表現


心象風景が一次創作

表現を二番煎じしたら、二次創作。


絵を二番煎じして、

絵にする。


文字にすることも可能だ。


絵を見て、絵を二番煎じして

一次創作だと発言したら、いけない。


なんとか、自分の"脳から演算"された存在を

表現できる人が、オリジナルで、孤高です。


もうこの世界に、新しく生まれるのは


"1.5次創作"ですよ


1と2の間の中心点。


1------"1.5"------2

この位置


もう一回


―――"1.5次創作"


強調するよ

一次創作は、とても困難を極める

偉業なのだ。


「やれるかな、我の目指すところまで」

「必ずいけますよ、師よ」


「そうだといいのだが、グラディエント!」



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The Alice influence 無限想起 @mugen_souki

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