第124話 フェルズの裏事情☆



 ※



「リュウさん、ラルクさん、ちょっと話があるんですが」


 とゼンは、二人をリュウの部屋に押し込んで、相談モードに入る。


「なんだ、ゼン。補佐役の子と一緒にハルアがこちらに住む事になった話か」


「いえ、それはもう、仕方ないと諦めてるんで……」


 多分、ハルアが自分で広めたか、自慢したかしたのであろう。


 ゼンとしては、エリンがハルアの味方をしてしまっている時点で、諦めていた。女子の友情は、時に男側の思惑を超える。アリシアとサリサの強い絆などを見ていると、特に自分などではどうにもしようがないとしみじみ思うのだ。


「諦めるのか?」


 二人は意外だった。ゼンは、余りハルアの求婚(プロポーズ)を歓迎していない様に思えたからだ。


「ハルアには、彼女なりのちゃんとした理由がある事を聞いたので、とりあえず同居は受け入れる事にしました」


 ゼンは、ハルアから聞いた話を二人に説明した。


「へー。あの子が、そんなまともな理由から、ゼンを好きになっていたのか」


 旅立ち前の、ゼンが『超速便』をしていた頃の話と聞いて、素直に二人は驚いた。


 今までゼンにせまって来る子は、ゼンを『流水の弟子』として見る子がほとんどだったからだ。


「みたいです」


「でも、ゼン。理由に正当性があろうがなかろうが、自分に惚れて来る相手、全部を受け入れてたら、クランでなく、単なるハーレム城になるぞ」


 獣王国の二人の事が言いたいのだろう。ラルクの言いたい事は分かる。


「……全部が全部、受け入れるつもりはありません」


 ハルアは、エリンが自分と同じ部屋で同居するので、それを駄目だとは言いにくかった。


「でも、今のとこ、断った相手、いるか?」


「クランに有意義な人材のみを、受け入れてるつもりです」


 と言うか、そんな沢山はいない。ザラは、婚約してるし数に入れないで欲しい。


「そうなのかもしれんが、その内、身動き取れなくなるぞ」


 ラルクは、きつい事が言いたいのではなく、ゼンの優しさで流されて、後々困らないのか心配なのだ。


「サリサやザラさんは、何か言って来ないのか?」


 リュウとしては、もうこれは家庭内?問題になると思っている。伴侶が認めるなら、外野である自分達の出番はない。


「……俺にしか幸せに出来ない子もいるだろうから、独占するつもりはない。大勢の子を、幸福にしえあげて欲しい、と」


 サリサは言い、ザラはそれに同意している。


「随分サリサらしくない事言ってるな。それは、あくまで建前だろう」


 旦那を立てて、かしずくタイプには思えない。


「はい、俺も無理して、そう言ってると思ってます。


 だから、付き合うとか婚約とか、そういう意味での受け入れじゃないんです」


 その後どうなるのか、どしたいのか、自分でもよく分かっていない。


「ギルドとの兼ね合いもある。断り切れない子がいるのも分かるが、いつかそれで破綻する事のないようにな」


 リュウは、とりあえずそこで話を切り上げる。ゼンが幸せになるならそれでいいのだが、逆に負担になるようなら、自分達年上の者が止めるべきだろう。


「はい……。


 で、それとは別の話で、サリサから聞いた話なんですが、アリシアが『悪魔の壁デモンズ・ウォール』で、こういう話をしていた、と」


 ゼンは、やっと本題の話が持ち出せた。


「俺達5人揃えば無敵?」


「なんとも、意味深な言葉だな」


「後で、サリサがその話を聞き直したら、私、そんな事言った?と、覚えていないようなんです」


「あー、それは、“託宣”な可能性が高いな」


「“託宣”?」


「アリアが、巫女的な資質を持っている事は、ゼンも知ってるな?」


「一応は聞いてます」


 だから、レフライアも仲介役のような役目に利用したのだ。


「昔から、ちょいちょい予言めいた事を、アリシアが言う事があるんだが、大抵当たる。


 で、アリシア自身はその発言を覚えてないんだ」


「だから、“託宣”ですか……」


 神は、アリシアを介して、こちらに助言、あるいは忠告をしているのだろうか。


「しかし、5人いるだけで無敵なら、世話ないがな」


 ラルクは、言葉の意味通りには受け取れない、と否定的だ。


「その事で、二人に話が聞きたかったんです。


 二人は、五人揃っている時って、『どう』ですか?」


「どう、ってのは……」


「俺は、フェルズに帰って来てから、正確には、『悪魔の壁デモンズ・ウォール』に潜る様になってから辺りから、妙に調子がいい、好不調の波って、あるじゃないですか。


 それが、ずっと絶好調で固定されている様な感じだったんです」


 だから、色々無理も出来た。同調(シンクロ)など、使った後、すぐ意識を失うのが普通だった。


「そういう意味でなら、俺もそうだな。ただ俺は、ゼンから指導受けた“気”の強化で、強くなった感じがしてるのかも、と思ってたんだが」


「ああ、俺もそうだな。“気”の強化で強くなったのと、武器、防具が良くなったのもあるだろ?だから、前より何割か強いのが当り前だと思ってたな」


「じゃあ、俺がいないで、ゾートやガエイ達、従魔と野外討伐任務とか行ったじゃないですか。その時は?」


 やはり、5人いなかった時と比べないと意味がないだろう。


「ああ、それがあったな。あの時は…手炎少し身体が重い感じがした。迷宮(ダンジョン)での疲れは、とっくに抜けた筈だったんだが」


「……確かに、『悪魔の壁デモンズ・ウォール』の時程じゃ、なかったな


 でも、本当にそんな事ってあるのか?」


 5人いる時は調子がいい、そんな現象が、普通あるだろうか?


「『五人揃う事に、意味がある』か。確か、勇者のスキルに『全体強化』ってのがあったな。パーティー全員に、その強さを分ける、とかなんとか」


「なら、それはゼンの力なんじゃないのか?」


「……俺にはスキルはないし、修行の旅の間は、誰といても、そんな風になった事、ありませんよ」


 変な風に買いかぶられても困る。


「……考えてみると、俺達、ロックゲート岩の門でパーティー組んだ時から、そうなんじゃないか?」


「ああ、最初、潜ったばかりの迷宮(ダンジョン)で、それなりに苦労してたが、ゼンが入ってから、やたら進みがスムーズになったな。


 でもそれは、ゼンが魔石を拾って足場を確保して、敵の注意を逸らしたりしてくれたからじゃないのか?ルート選択とかもあったし」


「……それも勿論あるが、何となくだが、攻撃の調子が上り調子になっていったのは、確かな気がする。ゼンはどうだ?」


「……俺も、初めての迷宮(ダンジョン)で張り切ってたのはあると思うんですが、普段より調子良かった気はします。


 大蝙蝠(ジャイアントバット)だって、初めて戦った魔物なのに、思ってた以上に身体が動いて、たくさん倒せたし」


「あれは、色んな意味で驚きだったな」


 三人は、しばし昔の懐かしき頃の話に花を咲かせる。


「ああ、それならむしろ、ゼンがいなくなってからのがひどかったな。皆、気落ちしてたせいで、もう色々グダグダになって、アリアの落ち込みようも、見ていられないぐらいだったからな」


 リュウは、今なら笑って話せるが、当時はそれどころではなかった。


「だなぁ。結局、確かにゼンがいた頃の調子は、取り戻せなかった気がする」


 ラザンを本気で恨んだりもしていた。


「じゃあ、本当に、『五人』がいる事に、意味があるんだろうか?」


「強化、と言うよりも、その時の実力が十全に出せている感じですね」


 実力以上に強くなった感じは、ゼンにはない。


「ふむふむ。運命に選ばれた、“五人の冒険者達”ってか?悪くはないが」


 それこそまるで、物語の主人公達だ。


「俺は、同郷の四人に割り込むような感じで、お邪魔虫じゃないのかなぁ、って昔は思ってましたけど」


「またそういう事言う。俺達は、本当にお前を足手纏いでもお邪魔虫でない、正式なメンバーとして勧誘したんだからな。じゃなきゃ、ただでさえ若い俺等のパーティーに、年下誘うなんて、普通なら論外なんだからな」


「うんうん。俺達は、確かに今、クランやら、ゼンが強くなったくれた事やらで、最良に思えるが、いなかった時の辛い状況を考えると、ずっといてくれた方が良かったんじゃないかと、何度思った事か……」


 怪我する前も、かなりギリギリな感じだった。


「こら、ゼン。何ニヤニヤしてるんだ?」


「いえ、俺、時々、本当に帰って来て良かったか、再認識したくなるから、そう言う事言ってもらえるのが嬉しくて……」


 ゼンは相変わらず、どこか自分の評価が低く、心に不安を抱えているようだ。


「帰って来てなかったら、ここは空中分解で、もうなかったよ。第一、お前はサリサと婚約してるんだから、今は、お前が抜けるとかなったら、サリサまでついて行きそうで怖いわ」


「……アリアもついていきそうだな」


「はあ?!なんでだよ!」


「いや、アリアって、恋愛より、友情至上主義みたいなところが……」


「さすがにそれはないだろう。少なくとも、どっちか選べないと思うぞ」


「アリシアは、リュウさんベッタリじゃないですか。あの二人の仲の良さは、親友なんだし、確かなんでしょうけど。……そう言えば、中々来ませんね」


「呼んでたのか?」


「はい。パーティーに来てる、ギルドの要請の事で話があったので。


 あの『五人揃って』て話は3人でしたかったから、少し遅れて来るようには言ったんですが」


 ゼンがドアの方を見ていると、そのドアが前触れもなく開く。


「あ、来た」


 サリサとアリシアは、ノックもなしにリュウの部屋に入って来た。


「そろそろいい?」


「うん、大丈夫だよ」


 二人が何故か嬉しそうに入って来る。


「食事以外で、五人揃うの久しぶりだね~~」


「結論は、出たの?」


 サリサは当然のようにゼンの隣りに座る。


「よく分からないね。確かに、昔からそういう傾向はあった感じだけど、確証がないから」


「まあ、そうよね。色々な要素が、相互に作用している感じだし、だからそれで絶対、って言えない気がするわよね」


「なになになんの話~~?」


 アリシアもリュウの隣りに座る。


「私達が、五人揃うと調子いいって話。シアも、補助術(デバフ)の調子がいい感じがするって言ってたでしょ」


「あー、うんうん。そうなんだよね」


(そうか、アリシアの補助術(デバフ)が良くなっているのなら、その作用は全員に及んでてもおかしくないんだ)


 アリシア以外の四人が、目配せでさりげなくその事を確認する。


 このパーティーの調子は、本当に個々の調子が有機的に絡み合って、一つの生物の様に、パーティー全体の調子にも作用する。一概に、何がこれ、どれがそれ、と単純に言える話ではないのだ。


「まあ、結局は、私達が五人が、ベストメンバーのパーティーって事で、いいんじゃないの?」


「そう、だね」


 この事は、いくら突き詰めても結論は出ない気がする。


 それに、放置していても、悪い方向での話ではないのだ。結論は出なくても構わない。


「じゃあ、俺の方からの、ギルドの特別依頼の話」


 ゼンは、テーブルに盗聴防止の魔具を置き、それを起動する。


 この小城は、部屋はそれぞれ防音だし、魔術的な防御建築にもなっているので、盗聴は不可能なのだが、これは、これからそれだけ秘密の大事な話をする、前触れとして起動した。


「もうすぐ従魔の実験が終わる。そうしたら、上級の冒険者に、従魔の情報が公開される事になっていた。でも、それが延期になった事は話したよね」


「ああ。何か、不測の事態があったから、とか聞いたな」


「実際は、不測じゃなく、話せない、危ない話だったんだ。フェルズ以外からスカウトを集めて、捜査、内偵を進めている事があって、もうほぼ間違いないと分かったんだけど」


「何故、フェルズ以外からスカウトを集めたんだ?ここだって、優秀なスカウトはいるだろ?ギルド専属の人だって」


「それだと、情報漏洩がありそうだって、ギルマスは判断したんだ。事は、ここフェルズの上級冒険者、全体の問題だから。かろうじて、二つのクランは対象外だと思われているけど、そこにも、もしかしたらスパイが入り込んでいるかもしれないから」


「……随分物騒な話だな。上級全部って、内乱とか反乱とかの話なのか?」


「そういう、政治的な話じゃないよ。冒険者の上級者のみに的が絞られた、陰湿なやり口で、一体いつからそれが始められたかも、分かってないんだ」


 それからゼンは、上級冒険者専用の高級店によって行われていたと思しき、精神操作(マインドコントロール)の事を説明する。


「なんだ、そりゃ?前々から、ゼンがおかしいって言ってた、上級冒険者の異常って、人為的なものだったのかよ!」


「ギルドの定期的な精神検査(マインドチェック)にもかからない位に、少しづつ、着実に行われてたみたいだね。


 フェルズの冒険者は、昔から強くて、自尊心(プライド)が高いのは有名だったらしいけど、一体どちらが先なんだか。


 自尊心(プライド)が高いところを付け込まれて、この工作活動に上手くはまってしまったのか、この工作活動があったから、自尊心(プライド)が高くなったのか」


「……それ本当なら、凄い事件じゃない」


 サリサも目を丸くして驚いている。


「本当だから、腕の経つ冒険者を外から集めて、殲滅作戦をやろうって話なんだ。


 じゃないと、従魔の技術なんて、とても公開出来ない。


 従魔術は魔物を従える技術だから、恐らく魔族の方が、技術的な相性は向こうの方が上なんです」


「ああ、魔物使役術士(テイマー)も、魔族の方が大抵強く、従える魔物のランクも高いって言うからな」


「はい。こちらが先に技術を知ったアドバンテージを、みすみす捨てる事になりかねません。


 魔族との友和だ対立だ、以前の問題ですね。


 幸い、アルのお陰で、フェルズ内の敵勢力がほとんど把握出来たも同然なんです」


「ハイエルフ様が?」


「彼女は、特殊な感覚を持っているようなんです。最初、伏兵だらけの場所で、とか言ってたでしょ?」


「ああ、そう言えば」


「そのお陰で、店にいる者だけでなく、市民に紛れている者、冒険者に成りすましている者、全部丸裸なので、一網打尽に出来る筈です」


「その、魔族の組織って、例の『神の信望者』なのか?」


「いえ、違うようですね。狙いは似ていますが、やり口が、慎重で悠長で気の長い、『神の信望者』が直接戦力を、最初から戦うつもりで送って来るのとはまるで違いますから。


 多分、過激派の、別組織じゃないかって、ギルマスは言ってました」


「向こうさんも色々あるんだな」


「で、ゼンはその襲撃作戦に参加すると」


「はい。で、出来れば、旅団全員で参加して欲しいんです。急な話なので、どうしても戦力不足なんです」


「クランは?」


「クランは、まだ駄目ですね。多分相手にはA級の実力者もいると思われるので。こちらでは、後ロナッファぐらいかな」


「俺達も、A級じゃないぞ」


「はい。でも、冒険者は、武器防具全ての総合力が問題ですから。つまり、みんなに渡した武器は、神話級とまでは行かないけど、伝説級は軽く超えているので、それ込みで、A級とも渡り合えると思います」


「やっぱりか!そういうとんでもない物じゃないかなぁ、とは思ってたよ!」


「遺跡や迷宮(ダンジョン)で見つけた中で、一番いいのを渡しましたから」


 ゼンはニッコリいい笑顔で自慢する。


「4人は、対人戦は大丈夫ですか?相手は魔族や魔物になる筈ですが」


「ああ。フェルズに来るまでに、何度か野盗とやり合ったからな。余り気分のいい話じゃないが、相手のえり好みはしない」


「俺も、あの邪教集団の話とか、結構世界中、悪党ってどこかしらいるから、そういうの、頼まれて退治もしてましたし、巻き込まれる事もよくありました」


 『流水の剣士の旅路』に出ている話なら、4人も知っていた。


 何故か大抵女の子が逃げて追われていて、それをゼンやラザンが助けるのがきっかけだった。


「とりあえず、従魔の実験が終わってから、1カ月以内には襲撃作戦を決行したい、と言ってました。


 だから、うちはまだ2番目の中級迷宮(ミドル・ダンジョン)の攻略、始められませんね」


 『悪魔の壁デモンズ・ウォール』以外の中級迷宮(ミドル・ダンジョン)は遠方にある。中途まで攻略、というのも難しい。


 何かしら邪魔が入る運命なのか。










*******

オマケ


A「研究棟で、新部署が作られたらしい?随分と曖昧な情報だな」

B「情報管制が、いつもより厳しい。何か、大きな金額が動く程の物らしいんだが……」

C「その根拠は?」

B「空間拡張の魔具が、購入されている。新部署にはそれが使用されている」

C「それは、研究棟の一部署に使われるような金額ではないぞ」

B「だから、余程の事だと、予測できる。強行偵察を行うべきでは?」

A「それは、我々の計画と関係しているのか?」

B「……分からない。店の方には、何ら異常は起きていないので、まったく関係のない、だが何か余程の大発見、新発明等を、ギルドの研究者がしたのかもしれん」

C「それは、どんな方面の物なのかすら分からんのか?それによって、動くべきか、動かざるべきかが変わるだろう」

A「いや、変わらんよ。我々は、深く静かに、この場所に溶け込んでいる。何の為だと思っている。計画は順調。それを、自ら危うくしてどうする」

B「だ、だが、それが、これからの戦いを左右するような、強大な新兵器、あるいは、神へと近づく、何らかの要素であった場合は?」

A「自分の勝手な憶測だけで、計画が漏洩する様な行動を、しろと?」

C「……3年前の、迂闊な馬鹿どもの失敗を思い出せ。我々は、今まさに、成功し続けている。これは、計画だけでなく、この場所に潜んでいる大勢の同胞をも、危険な天秤の皿に乗せる行為となる」

B「そう、だな。我々には膨大な時間がある。その、隠された何かが表に出る時間も、ただ待てばいいだけだな……」

A「うむ。我々はもう、ただ時が過ぎ去るのを待つだけでいい。大人しく、目立たずに。無理に危険を冒す必要は、何もない……」

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