第5話 マリエラの従姉妹
今日は珍しく、従姉妹のリヴィアが遊びに来ている。
リヴィアは私より2つ年上なんだけど、話が長いうえに、必ず彼氏の自慢をしてくる。
「マリエラ。この前の男とは、色々あって別れたんだけどねぇ。だけど、その後もっといい男みつけたのよ」
私はリヴィアの話を聞いていた。
「そいつさぁ。何回も告白したんだけど。なかなか見向きもしてくれなくてさぁ。悔しいからぁ。今度は違う方法で口説こうと思ってるんだよねぇ」
「……そ、そうなんだね。でもリヴィアって、本当に昔から欲しい物は、どんな手を使ってでも手に入れるよね」
「そうかなぁ?でも欲しい物は側に置いておきたいしさぁ。……あっ、そうだ!マリエラは彼氏できたのかなぁ?」
私はリヴィアにそう言われドキッとした。
「あ〜。ハハハ、私は相変わらずかな」
「ふぅ〜ん、そっかぁ。じゃぁさぁ。今度、外でお茶しながらでも、ダブルデートってどうかな?」
「ん?ダブルデートって……誰と誰?」
そう言われ一瞬エリックの顔が浮かんだが、私はそれをかき消した。
「それはね。さっき言った彼と彼の友達と、と思ったけどどうかなぁ?」
「ん〜、別に私は構わないけど。さっきの話を聞いた限りだと、その男の人って来るのかな?」
「そこは上手く私が誘うから。って事で、今度の日曜日に設定しておくからよろしくね」
そう言われ押し切られた感はあったが、私もリヴィアが話していた彼の事が気になり行く事にした。
そして日曜日の昼前。私はリヴィアと待ち合わせをした海岸沿いのカフェ【マリン★ヴィーナス】に来ていた。
まだ夏ではない為か、海岸には人がちらほらといる程度だ。
私はリヴィア達が来るのを、紅茶を飲みながら待っていた。
そして数分後。リヴィアがカフェの中に入って来て、私を見つけると近付いてきた。
マリエラのゆ・う・つな日々♪ ミケネコ ミイミ♪ @myimi
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