第152話 今・返事がきた

来た。


以前と全く同じ。


断りの手紙が、弁護士事務所から。


どうしてそんなに、対策に応じたくないのか、さっぱりわからない。


弁護士費用を支払ってまで。




私の方の内容証明は、あくまで私が書いて出しているし、中を読めばただのお願いの手紙だってわかるはずだ。

弁護士なんて雇わなくても、自分で手紙を寄越しても良かったはず。


ただの「特定記録」で、「内容証明」ではなく、届いたから。





NPOの方には、


「被害者の深刻な状況が理解されれば対応されてきました」


と言われたので、被害の様子をそのまま訴えた。




もちろん、私も、あちらが何もしてないとは言わない。


浄化槽は離してもらえたし、エコキュート も全然気を使っていないとまでは言わないけれど、うちの側においたのでは全く配慮として、足りていないのだ。

事実、足りていないのだから仕方ない。




これで何もしてくれないとなると、私は


「命か家か」


を失うと書いた。





つまり、あちらは、自分たちの「給湯器」のせいで。


私が命を失っても。


家を失っても。


構わないと。




そういう返事だった。






  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る