第147話 今・ガイドブック
7月28日。
夜中まで雨。12時位まで。
10時半に痛みを感じる。やはり、エアコンでも痛みを感じるようになってしまったらしい。
2時、3時、3時半、4時、痛みと言うほどではないが軽いめまいと心拍亢進。
頭痛もいつもと多少違う。後頭部に違和感。
5時半ごろ、やはり何かの音。エアコンか?
6時半から8時位まで眠る。
7月29日。
2時40分、体の痛み。
外に出てみるとエコキュートの音が玄関先で着替える位大きい。
この後、ずっと眠れない。
5時半ぐらいに止まった様子。少し楽になる。
エコキュートは止まったようだけれど、長時間、低周波に晒されてすっかり具合が悪くなってしまっていて、これまで大丈夫だった程度の音にも反応している。
6時位からは、エアコンなど他のものが色々と動き始めて、その低周波で結局眠れなかった。
気温20度位を下回るとやはりエコキュートの低周波が大きくなる様子。
エコキュート の音だけで、眠れなくなるくらいに。
ケースワーカーさんが、町役場に問い合わせてくださったので、8月半ばごろに相談に行ってみることにした。
向かいの家に返事をお願いした期限は14日なので、いい返事が来れば不要になるけれど、そうでなかった場合、できるだけ早く動きたい。
だから、今から約束だけ入れてもらえるようにお願いした。
ただ、この時にケースワーカーさんから、
「役場の方では、相談は受け付けるけれども、法律がないからできる事はないと思うと言うお返事でした」
と言われたのだけれど、実はそれはおかしい。
だって、環境省の地方公共団体担当者向けのガイドブックを見れば、このように対応しましょうって対応方法が書いてある。
そのガイドブックには、苦情が来ても、住人同士で何とかしてもらって、役所は間に入るなとは一言も書いていない。
ガッツリ間に入って、なんと、低周波の計測をする手順も載っている。
担当者は、真夜中に加害側、被害側に承諾を取って、計測しなければならないらしい。
現実には、葉山町役場のお役人はそんなことをしてくれそうには全くない。
まあ、町は小さいから仕方ないとしても、県にさえ計測機すらなかったからね!
という事は、わざわざ政府が出しているこのガイドブックは有名無実と言うことかな。
そうだとしても、とにかく、行くことは行く。
もし無駄足だったとしても、何もしてもらえないことのほうがおかしいのだから、やってくださいと言うだけは言う。
たとえ私が何もしてもらえなかったとしても、次のひとはしてもらえるかもしれない。
そうやって、無駄かもしれなくても訴えて、訴えて、訴えてきた人たちが、このガイドブックを書かせたのだから、後に続く私は、訴えて、訴えて、訴えてその通りやってもらえるようにするひとりにならなきゃいけないはずだ。
もしかしたら、やってもらえる第一号になれるかもしれないんだし。
エコキュートの据え付けガイドブックも、建築業者にきちんと普及していないようだし、エコキュート による健康被害について、知らない人が多すぎる。
メーカーに遠慮してないで、もっとちゃんと周知しないと!
葉山では、熱心な業者がせっせと売っているようだし、都会ほど住宅は密集していないとは言え、本物の田舎ほど離れていない。
ところどころに農地やら林やら挟まるものの、意外と住宅はまとまってごちゃっとくっ付いて建っている。
そのうちには私のような特殊なケース以外にも被害が出てしまうだろう。
実のところ、向かいのエコキュートも、一点、これはやっちゃダメよってガイドブックに書いてあることをバッチリやってしまっている。
エコキュートの本体を、貯湯タンクと壁で挟んでしまっているのだ。
あと、これは建築会社がやったか、住人が引き渡し後に勝手にやったか不明だけど、貯湯タンクにカバーかぶせちゃってるし、あれも低周波、かえって大きくしちゃうだろう。
まぁ、順番を逆にしてくれても、カバー取ってくれたとしても、多少、低周波がマシになる位で、私がここに住み続けられる程度になるわけでは無いから、その点を指摘して是正してもらってもあまり意味がないので、わざわざ言う気は無いけれど、ちゃんと据付ガイドブックを見ていないと言う証明にはなっている。

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