第44話 今・久しぶりにのんびり

日曜日は、午前午後と2回散歩に出て、やりすごした。


この時期、天気がいいとどこかしらで庭の手入れをしているし、草刈り機などの音も体につらい。

それに、浄化槽の汲み取りをやっているお宅があったみたいで、その音も響いてきていた。


NPOの方からは早速計測結果のデータが送られてきたけれど、今回の計測ではどちらの方角とも断定できないと言う結果になった。

もし、私がお願いしていなくても、再度の計測になったことだろう。

それにしても日曜日だと言うのに、早速、再び計測器を送る手配をしてくださって、データも送って下さって、ありがたいと同時に申し訳なくなってくる。




月曜は本当は鍼灸院に行くつもりだったけれど、雨が強く降っているので火曜の午後に行くことにした。


雨が降っていて濡れるのが嫌だから外出したくないと言う意味ではない。

小雨程度では無理だけど、強い雨の時は低周波は軽減する。

今となっては自宅で少しゆっくりできる数少ない大切なチャンスと言うわけだ。


雨音、水音が良いのだろうか。それとも土に水が染み込むのがいいのか。

両方かもしれない。

前日の夜も、久しぶりにかなり眠れたし、さすがにだるさは抜けないけれど、体の痛みはだいぶ良い。



1日、片付けをして過ごした。

ひどく散らかり放題になっていたから、すっかりきれいにとまではいかない。

やはり、少々だるくて動きづめというのは難しい。




夜半まで雨が降る予報だから、その後計測しても良いのだけれど、さて、雨が止むかどうかわからないし、風が強いので延期することになった。


雨が小止みになるにつれ、あの音が戻ってくる。


翌日にすること自体は構わないのだけれど、前回、あの音は約1週間で終わり、中1週間を挟んで再び始まった。

今日で1週間になる。


明日、あの音が続くだろうか。

続かなければ楽にはなるが、またいつ始まるかと言う恐怖が待っている。





それでも今日は、楽しかったな。

久しぶりに、家でのんびりできた。

片付けも楽しかった。




私は本当にこの家が好きだったなあ。


ずうっと憧れだった、天井払って梁を出してもらって、この天井の梁を見上げながら眠るのが好きだった。


二間続きの和室の間の襖は全部押入れの脇にしまえるから、昼間は広くして、障子を開けて外の緑を眺めているのも好きだった。


襖の柄も、部屋ごと、天袋地袋でバラバラにして、工務店さんは驚いていたけど感心してもくれたっけ。


和室とキッチンの、クリのフローリングもすごく好きだった。


廊下は全然いじらなかったけれど、もともと壁が板張りで、そのままで大好きだった。


洗面所は一番のお気に入り。引っ越ししたらドレッサーが欲しいなと思っていたけれど、置き場所がないからその分の予算も回して、洗面兼ドレッサー気分で趣味丸出しで作ってもらった。


お風呂もいじらなかったけれど、もともときれいなブルーのタイルで、とても気に入った。


楽しかった。

幸せだった。

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