第20話 (今)・障害手帳
今日は、ヘルパーさんが掃除機をかけてくださっている間、私は庭に避難していた。
私は障害者手帳をとって、今は週2回ヘルパーさんに来ていただいてるけど、これはカウザルギーの関係で、右手が少し不自由になってしまったからだ。
最初、1番ひどいときには右手が全く使えなかった。
しかも、左手ばかり使っていたら、左手までも痛めてしまい、ほとんど何もできないような時期もあった。
今はだいぶ痛みも落ち着いて、親指と人差し指だけはかなりまともに動くようになり、中指も少しずつ動くようになった。
親指側の3本が動いてくれると、日常生活の大抵の事はできるけど、今も常に痛みはある。
過敏症で障害認定を受けるのは難しいらしい。
そもそも、受けられる可能性があるものは化学物質過敏症だけ。
電磁波過敏も低周波過敏も、どれほどひどくても障害認定は受けられない。
私は過敏症の中では化学物質過敏症が1番軽いから、過敏症では絶対に障害認定は受けられなかっただろう。
ヘルパーさんにお手伝いいただいてるおかげで、何とか人並みの暮らしができているけど、そうでなければひどい有様だっただろう。
カウザルギーになった時がそうだった。
家の中がぐちゃぐちゃで、私は死ぬことより何より、その部屋を残していくことが心残りだった位だ。
あの頃の私みたいに、どうにもならずに、困っている過敏症患者も、どこかにいるんだろうな。
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