第226話 魔闘会でショータイム!⑬
◯
コバシガワ商会とミラーズに応援手旗を届けてファッションショーの打ち合わせを簡単にし、宣伝を兼ねる魔闘会用の出場衣装を選んで、いよいよ会場であるコロッセオへ向かう。
魔闘会一日目ということもあり、首都グレイフナーは日本でも見たことがない空前の盛り上がりを見せていた。
グレイフナー大通りは完全交通規制がかかり、馬車は登録選手しか使用できず、普段は四車線ある道路が二車線に変更されている。
馬車の窓からはお祭り騒ぎの様子が見えた。
旅行者やお上りさんは一番街の冒険者協会兼魔導研究所に飾られた巨大ポスターがめずらしいのか、『王国劇場でファッションショー開催!』の文字と一緒に笑顔で写るエイミーを見上げていた。
いいねいいね、どんどんミラーズで洋服を買ってくれよ。魔闘会に合わせて大量に在庫確保したからな。おかげさまで財布が重くなりますなぁ〜。
馬車がグレイフナー大通りを越えて王宮の手前で右折すると、前方に観客収容数十万人を誇るコロッセオが見えてきた。
ユキムラ・セキノが施したと言われる固定魔法で建造物が強化されており、その石造りにはまったく傷がついていなかった。
ファンタジー映画に出てきそうな神やら精霊が石で掘られていてめっちゃカッコいい。
はぁ……スマホあったら写メ撮るんだけどね。
「お嬢様、コロッセオを見て溜め息をっ?! どうされました! お腹が痛いのでございますか?!」
「クラリス、さっきから心配しすぎよ。あと顔が近いわ」
「これは失礼をいたしました」
「お嬢様大丈夫ですかっ!」
「ひっ……バリー、前を見て運転してちょうだい!」
御者席からガラス窓に顔を張り付けるな。リアルホラーだよ。
まあ、いつものやりとりのおかげで緊張がほぐれた。
その点だけは感謝だな。
コロッセオに入ると、選手待機室へと通された。
受付の魔闘会実行委員は俺の顔を見て驚き、エリィの可愛さに完全に固まっていた。何度も本当に出場するんだな、と念を押されて、やめておいたほうがいいんじゃないか、私と食事に行ったほうがいいんじゃないかと話が長かったので、軽く“
領地100個以上の貴族は控室が完全個室になっており、お供を一人連れていけるルールのようだ。
当然、クラリスに同伴してもらい、ミラーズで用意した洋服を着替える準備だけしておいて、選手出入り口から内へと入った。
選手でもシールドの護衛付きだが闘技場と控室を自由に移動できる。
受付に選手ゾーンから抜けるわ、と言って客室への階段を上がった。
外の空気に触れた途端、わっという声と熱気が全身を覆った。
「すごい人ね……」
「一日目のこの時間でほぼ満席。アリアナお嬢様が出場するからでしょう」
「そういうことね」
十万人を要するコロッセオは人で埋め尽くされていた。
客席の構造は地球にあるスタジアムとよく似ていて、石の椅子がずらりと等間隔にならんでいる。なぜか背もたれが分厚い鉄板になっていて、どの椅子の背もたれもいびつに歪んでいた。
中央には闘技台が二つあり、どうやら交互に試合が行われるようだ。
「あ、エリィ! こっちだよぉ!」
エイミーの声が背後から聞こえた。
振り返れば、最前列を確保しているゴールデン家の面々が食い入るように試合を見て、叫んだり雄叫びを上げたりしている。
俺とクラリスは階段を上がってゴールデン家が確保している席へと移動した。
「時間がかかったね。もう第1試合が始まっちゃったよ」
エイミーは楽しそうに手旗を振って、がんばれー、と声を出している。
会場の北側には古代アーティファクトの超巨大映像出力魔道具が設置され、動画転送魔道具の映像を映し出していた。
巨大モニターにカメラ……話には聞いていたけど本当に動くとは思わなかった。
莫大な魔力を使うから祭事や重要イベント以外での運用は厳しいらしい。
「アリアナちゃん、下剋上のおかげですっかり注目選手だよ。どこもかしこもアリアナ・グランティーノがどんな魔法使いなのかって話題で持ち切りだね」
「そうなんだ」
「初日にこんなに人が集まることって滅多にないんだって」
「じゃあみんな第4試合【パッシリー家×グランティーノ家】を見にきているの?」
「そうそう。ガブル家に下剋上した選手に興味があるんだよ」
エイミーが言うと、アリアナの弟妹達が会場の人混みをかき分けてこちらに走ってきた。長男のフランクが先頭になり、狐耳がもふもふなちびっ子がわーと言いながら近づいてくる。
「エリィお姉ちゃん、こんにちは…」
アリアナよりも無口なフランクがボソッと言って頭を下げた。
「エリィお姉ちゃん、ハロー!」「こんにちは!」「今日お姉ちゃんも出るんでしょ?!」「お姉ちゃんの出番まだ?」「うにゅにゅっ」
明るい弟妹達が俺の周囲に集まってぎゅうぎゅうと押してくる。
仕方ないのですべての狐耳をこれでもかともっふもっふ撫でて、一番の年下を抱っこしてわしゃわしゃと尻尾を触りまくった。
癒やしだな……これは……。
またガブル家がグランティーノ家の誰かを誘拐しないとも限らないので、サウザンド家から護衛を出してもらっている。弟妹達は全員無事だ。
クラリスがアリアナの弟妹にお菓子を配るのを見届け、背もたれが鉄板の座席に着席して観戦に加わった。
「“サンドウォール”!」
「“エアハンマー”!」
下位貴族ということもあり、闘いのレベルはそこまで高くない。
それでも楽しいのは大きな会場で魔法使い同士が真剣に戦っているからだろう。一般人からすれば、下位上級魔法を連発している姿を見れるため、非常に楽しい見世物になっているといえる。
そうこうするうちに第2、第3試合が終了した。
すると会場のどこかから、ガン、ガン、ガン、と鉄板を叩く音が響き始め、次々に音が増えていく。隣を見ると、ゴールデン家の面々が手に持った棒や武器で自分の前の背もたれを叩き出した。
およそ十万人の出す音がうわーんと反響して会場全体を包み込む。
背もたれが鉄板なのは叩くためね。なるほどね。物騒だね。
使用人達が手袋してたのは手に豆ができないようにね。なるほどね。物騒だね。
コロッセオ全体にマイク音が響き、軽快なテンポで女性が実況を始めた。
『レディィィィス&ジェントルメェェェン! わたくしが魔闘会でお馴染み、実況者のレイニー・ハートでございまぁぁす! 注目の試合のみをお送りするわたくしの実況、本日は皆さんが大注目している第4試合【パッシリー家×グランティーノ家】の一戦を本気でアナウンスしたいと思いますわッ!』
アーティファクト巨大モニターに、パーマ頭で真っ赤な口紅をつけたオバハンがマイクっぽい形の杖を握りしめている姿が映し出された。
会場が雄叫びと狂騒の渦になり、途方もない歓声が上がる。
『オーーーッホッホッホ! それでは選手の登場でございますわ! 戦いの神パリオポテスコーナーよりぃぃぃッ、パッシリー家当主ぅ、ジャミロォォォッ・パッシリィィィィッ!!!』
ワッ、と歓声が上がった。
どこか日本で聞いたことのあるような格闘技の入場っぽいコールとともに、どこにでもいそうな茶髪のおっさんが両手を上げて登場した。顔には冷や汗が浮かんでおり、もうどうにでもなれという表情をしている。
『それでは皆さんお待ちかね、契りの神ディアゴイスコーナーよりぃぃぃッ、グランティーノ家長女ぉ、アリアナァァァァァ・グランティーーーーーノォーーーーーッ!!!』
レイニー・ハートの巻き舌コールで爆発せんばかりの歓声が起こる。
歓声と一緒に反対側のコーナーからクールプリティな狐美少女が尻尾をふりふり登場し、大画面にアリアナのどアップが映し出されると、周囲が静まり返った。
彼女の服は“ミラーズ特別戦闘服モデル”の赤色ライダースジャケットに黒色ミニワンピース。靴は彼女お気に入り、蹴っても叩いても壊れないくるぶし丈シールドモデル・レディースバージョンの軍靴だ。ポニーテールをリボンでまとめていて可愛らしい。
ワンピースとライダースジャケットは当然、ゴールデッシュ・ヘアで編まれているため相当頑丈にできている。
アリアナは直径百メートルの闘技台に上がってきょろきょろと客席を見回すと、俺と弟妹を見つけたのかこっちを見つめてにっこりと微笑み、長いまつげでパチリとウインクをした。
巨大モニターに彼女のプリティさが投影され、静かな会場が再度爆発した。
とんでもない大歓声だ。
『現れたのは狐のプリンセスと見まごう美少女! 放送席にたった今入った情報によると、彼女は超大人気雑誌Eimy正式モデルのお嬢様っ! 可愛いだけじゃないと言いたげな鋭い視線を対戦者へ向けているわ!』
歓声が止まない中、茶髪のおっさんとアリアナが向かい合った。
審判はシールド団員。
戦いで死者が出ないように四方から高位白魔法師が魔力を練って杖を向けている。魔闘会は本気の魔法合戦にも関わらず、死者を過去一名も出していない。安心と信頼の白魔法師協会、とか言っているグレンフィディックじいさんのドヤ顔が脳裏をかすめる。
半分負けたような顔をしている茶髪おっさん、ジャミロ・パッシリーが右手に杖を構え、左手に短剣を構えた。短剣ウエポン、サウスポータイプらしい。
対するアリアナは鞭を腰のベルトから外し、パァンと一振りして腕をだらりと下げた。
『アリアナ選手、まさかの鞭装備!』
『これはめずらしいですねぇ』
『皆様っ! ほとんどしゃべらない解説のイーサン・ワールド氏が口を開きましたわっ』
巨大モニターに瓶底メガネのオッサンが映し出され、すぐに闘技台へと映像が戻った。どうやら瓶底メガネは解説者らしいな。
『鞭がウエポンだと杖の取扱いが非常に難しくなる。アリアナ嬢の戦闘スタイルは身体強化メインの可能性が高いですな』
『あの年齢で身体強化を?!』
『ガブル家に下剋上をするほどの実力です、当然でしょう』
『たしかにそうでございますわ! ますますアリアナ嬢の強さに期待が膨らみますわね』
『鞭で距離を取りつつ制限時間15分で判定勝ちを狙う戦い方ですかな。過去の鞭使いはアウトファイターが多かったと記憶しております』
一騎討ちは15分の制限時間内に『気絶』『戦闘不能』『負けを認めさせる』の三つどれかで勝利。勝負が制限時間内でつかなかった場合、判定審査にもつれこみ、そこで勝敗が決する。
そうこうしているうちに審判が両手を上げ、一気に振り下ろした。
ゴォン! という銅鑼の音が響いて第4試合が始まった。
『さあ始まりました第4試合、パッシリー家×グランティーノ家!』
「いてまえアリアナお嬢様ぁっ!!!」
「ぶちかませゴラァァッ!!!」
クラリスとバリーが耳を塞ぎたくなるほどの叫び声を上げた。
急にびっくりするわ! 心臓飛び出るかと思ったぞ?!
「重力魔法でひねりつぶしなさいっ!!!!」
「やっておしまい!!!!」
マミーとエドウィーナが魔界の魔獣を指揮するがごとく右手を振りかざした。
こっちはこっちでこええよ。
「アリアナちゃん頑張って〜!」
「集中ですわよ!」
「おねえちゃ〜ん!」
エイミー、エリザベス、弟妹達がまともな応援をしているのでホッとした。
「GO!」「GO!」「GO!」「GO!」「アリアナ、GO!」
「GO!」「GO!」「GO!」「GO!」「アリアナ、GO!」
ゴールデン家応援団がアリアナのために作った『GO!』と描かれた特大看板を掲げ、『アリアナ、GO!』の声に合わせて看板を引っくり返すと、彼女が流し目を送る特大の絵柄に切り替わる。
俺も応援団に合わせて「GO!」の掛け声を送った。
「“ウインドソード”!」
茶髪オッサンの対戦者が杖を振ると、風の刃がアリアナへと飛んだ。
様子見の魔法といったところか。
パァン!
鞭打一閃。
アリアナの一振りで“ウインドソード”が掻き消えた。
身体強化“上の下”の一振りだ。
『アリアナ嬢の目にもとまらぬ鞭さばきぃ!』
『これは速いですね』
『風魔法上級を一撃で消し去る威力ですわ!』
『狙いが正確ですな』
解説者が冷静に状況を伝え、対戦相手の茶髪オッサンが苦い顔を作って杖を地面へ向けた。
「“サンドウォール”!」
土魔法上級“サンドウォール”。
闘技台の地面から高さ三メートルの土壁が現れた。
茶髪オッサンが飛び退いて距離を取り、魔力を練り上げて杖を土壁に向かって掲げた。
「我が技を受けよ!」
大声で茶髪オッサンが宣言すると杖の先に魔力が集まっていき、風とともに“ウインドソード”が10連射され、遠隔操作された風刃がブーメランのように土壁を迂回してアリアナへと殺到した。
おっ。あの茶髪オッサン、魔法の軌道を途中で変えるとはなかなか技量がある。ある程度魔力操作が上手くないとできない芸当だ。さすが貴族の魔法使いと言える。
「ひっ」「よけろ!」「あかぁん!」「いけぇぇ!」「おでの金貨が!」「かわせぇ!」「風でパンツが……見えないっ」「おあああっ!」「まずいぃぃっっ!」
各所から声が上がった。
誰も彼も魔法賭博チケットを握りしめ、歓喜やら悲痛をがなりたてる。
パパパパパパパァン!
そんな観客のリアクションとは真逆のアリアナは冷静に鞭を操り、魔法をすべて迎撃して空中に霧散させた。
相変わらずの高速鞭さばき。
アリアナの腕が残像を起こす様が視認できた。
『なんてことですの?! アリアナ嬢すべて鞭で迎撃っ!』
『速い……ですな』
ああああああっ、という悲鳴。
うおおおおおっ、と観客席からすぐさま歓声が上がる。
「GO!」「GO!」「GO!」「GO!」「アリアナ、GO!」
ゴールデン家応援団が後押しする。
アリアナが身体強化を施したまま前方へと飛び出した。
土壁を鞭であっさり破壊し、空中で一回転して一気に距離を詰める。
狐の尻尾とワンピースがふわりとなびく。
「GO!」「GO!」「GO!」「GO!」「アリアナ、GO!」
「“
さらにアリアナがノータイムで重力魔法を行使した。
茶髪オッサンは上位魔法の準備をしていたのか、突然の黒魔法に驚愕した。足元にどす黒い重力場が出現してずるずると地面へ身体を引っ張られ、重力場に足を捕らわれ片膝をついた。
『杖なしですって?! アリアナ嬢、超レアな無杖魔法使いですわぁぁあっっ!』
『これは……私も初めて見ました』
『信じられませんわっ!』
『杖なしならば戦術が大幅に広がりますな』
実況二人の驚愕と分析。
さらに盛り上がる会場。
重力魔法は持続性のある魔法なので一度唱えれば魔力操作から解放される。
そのため、唱え終わればすぐに身体強化が可能だ。
「終わり…」
アリアナはオッサンに近づくと右足を前方へ出し、独楽を投げるように鞭を真横に振り抜いて引き戻した。
重力魔法で動きを封じて鞭で叩くという凶悪コンボが炸裂する。
パンツが見えそうで見えない。
ドパァン! と激しい鞭音が響くと、身体強化による鞭の一撃が茶髪オッサンの腹部付近で破裂し、衝撃で後方へと吹っ飛ばした。
直撃を避け、鞭のしなりと引き戻しのパワーを利用した衝撃波による攻撃だ。
直撃だと確実にオッサンの腹が真っ二つになるからな。
———ゴベキャッッ!!!
オッサンが山なりに飛んで闘技場の壁に激突し、土偶みたいなポーズで壁にめり込んだ。
そして白目になると杖と短刀をぽろりと落とし、そっと意識を手放した。
『アリアナ嬢の鞭攻撃が決まりましたわッッ!』
『あれは痛いですね』
審判のシールド団員が身体強化で駆け寄りオッサンの安否を確認し、両手を交差させる。
ゴォォォン、という決着の銅鑼が鳴り響いた。
『ノックアウトォォッ! 勝者はプリティ狐ガールゥゥゥ、アリアナァーーーーー・グルルルルランティーーーーーノォォォォォォォォッ!!!!!』
レイニー・ハートによる巻き舌のコールがされ、あまりの実力差に会場から歓声が弾けるように上がった。
魔法賭博チケットが宙に舞い、ガンガンガンガンという背もたれを叩く音が周囲に反響する。
アリアナはこちらを向くとピースマークを作り、人差し指と中指を二回折り曲げた。最近、エイミーが考案した“ウサックスサイン”だ。意味は特にない。
俺、エイミー、エリザベス、アリアナ弟妹全員で“ウサックスサイン”を返す。
「よっしゃああああああ!!」
「見たかゴラァァッ!!」
クラリスとバリーが鉄板に拳を叩きつけながら野太い声を上げた。
後で痛くなるからやめなさいって。
「オーッホッホッホッホッホッホ!!!」
「オホホホホホホホホホホホホホ!!!」
相変わらず怖いマミーとエドウィーナが勝ち誇った高笑いを上げて、束になった魔法賭博チケットを団扇代わりにして顔をパタパタと扇ぐ。
あの顔はぜってー高額をアリアナに賭けたな。とりあえず目を爛々とさせた笑顔がリアルにこわい。
ハワード率いるゴールデン家応援団は諸手を挙げて勝ちを喜び、抱き合っている。
すげえ熱気だな、魔闘会。
会場が一体になってこのお祭りを楽しもうという気概が見え、グレイフナー王国の名物であり一大観光イベントだって理由がよく分かる。
にしてもさ……。
アリアナの戦いでこれだろ?
俺んときどんだけ盛り上がるんだよ………。
絶対やべえぞ……。
クラリスとバリーが発狂しないか不安でしょうがない。
余裕の表情で退場するアリアナと、救護班に救出される対戦相手の茶髪オッサンを見つめながら、自分の戦いが楽しみであると同時に周囲の応援はっちゃけ具合が心配になった。
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