第142話 砂漠のラヴァーズ・コンチェルト③


 それからジャンジャンとコゼットは、そりゃもう甘ったるーい、コーヒーに砂糖とガムシロップと蜂蜜を入れてかき混ぜたような、幸せオーラ全快だった。目が合う度に、にへら、と笑い合っている。


 ごちそうさまです。

 もうお腹いっぱいです。


 ということでハッピーな雰囲気のまま出発の準備を進めていき、アリアナ、ポカじいと相談した結果、三日後に出発する運びとなった。

 ルートとしては『旧街道』を抜け、湖の国サイードに入り、グレイフナーへという流れになる。


 出発までの三日間は、やり残していたコバシガワ商会・ジェラ支部の立ち上げに時間を使った。


 コバシガワ商会・ジェラ支部は、主力になるデニム生地が取れる、魔物デニムートンの捕獲と加工が近々の仕事だ。サンディからグレイフナーに輸送する場合、ジェラに関税を取られると思っていたのだが、どうやら捕獲した魔物の素材は捕獲者の物、という扱いになるらしく、その後どうするかは好き勝手にしていいそうだ。まあ、乱獲できる魔物でもないし、養殖も難しそうだからその辺の管理が適当なんだろうな。

 異世界チョロいな。これはボロ儲けの予感。


 ルイボンとジェラ領主も輸出には協力してくれるそうで、さらには砂漠でしか採取できない高級化粧品の素材『ニコスクワラン』も低額で譲ってくれるそうだ。とある場所にある鉱物らしく、自社での加工が上手くいけば、直接ジェラから化粧品を輸入するより利益率が高くなるだろう。

 友人といえどもビジネスなのできっちりと書面で契約を交わし、双方に利益が出る内容にしておいた。


 そういや新人のとき、うちの財閥系列の会社が契約書関連で派手な裁判やってたな。日本人はほいほいサインしすぎ、と知人の英国人が言ってたが、強く否定できないところが痛い。契約書には気をつけましょうってことだ。


 ちなみにコバシガワ商会・ジェラ支部長はクチビールだ。

 クチビールは実に優秀で、計算は早いし、フットワークも軽く、優先事項の絞り込みが上手い。俺におしおきされて心が浄化されたせいか懐が大海原のごとく広いので、従業員が増えても彼なら纏めていけるだろう。冒険者ではなく経営者なったほうがいいと思う。


 それを本人に言ったら「やめましゅ!」と即答だった。その一言で、当面は冒険者資格を維持するのみにし、支部長として頑張る、とのこと。エリィの手助けを目一杯し、立派な男になってまた交際を申し込む、と言っていたので、そのときはまた真摯な対応をしようと思う。これは本気で愛されてるパターン。どうすんのエリィ? あー顔が熱い。


 副支部長はジャンジャン。服飾・デザインの担当にコゼット。経理、総務、人事、営業は西の商店街から信用できる何人かに、自分の店と兼業してもらう。すぐには利益が出ないと言ったが、みんな快く引き受けてくれた。どうやら、コバシガワ商会・ジェラ支部が大きくなることを完全に信じているみたいだ。商店街七日間戦争で頑張った甲斐があった。


 支部の準備に奔走していると、アグナスから秘伝魔力ポーションの成分がわかったとの連絡を受けた。べろべろに酔っ払った例の酒ね。


「どうやら少量のハーヒホーヘーヒホーが入っているみたいなんだ」


 またお前か、ハーヒホーヘーヒホー。


「エリィちゃんはこれに気づいて成分を知りたかったのかい?」

「え…ええ、そうよ」

「飲み過ぎると人が変わったように酔っ払う、というのは実家からよく言われていてね。本当に困ったときだけ少量飲むようにしていたんだ」


 あいすいません。がぶ飲みしました。


「ハーヒホーヘーヒホーを研究したいから、魔改造施設から押収したものを少し分けてもらってもいいかしら?」

「問題ないと思う。ルイスに確認してみよう」

「ありがとう」


 スカートの裾をつまんでアグナスにレディの礼を取る。


 確か、我が愛するエリザベス姉様が魔導研究所の職員だったはずだ。秘薬なんかの研究もできるだろうか。グレイフナーに帰ったら聞いてみよう。


「それから気になっていたんだけど、アイゼンバーグ達はどうなるの?」

「ああ、そのことなんだけどね…」


 アグナスが何か言いづらそうな表情で顔を顰めた。


「どうも王国側の返事がはっきりしないんだ。とりあえず身柄を寄越せの一点張りでね」

「まあ。それって…」

「そうなんだ。あの魔改造施設をサンディが黙認していた可能性がある」

「嫌な方向に話が進みそうね」

「サンディが黙認していたとすると、セラー神国との繋がりがあるかもしれない」

「サンディとセラー神国が結託して子どもを魔改造している、ということね」

「ああ。大がかりで長期的な計画だ。おそらくそれだけじゃないと思う」

「それだけじゃない、というと?」

「もっと別の何かが蠢いているような、そんな予感がするんだ」

「そう。じゃあこっちは任せたわね。グレイフナーは私に任せてちょうだい」

「計画通り、定期便で状況報告を」

「そうね。これ以上、誰かが巻き込まれるのはイヤだもの」


 考えていないわけではなかった。

 むしろ、サンディがセラー神国と繋がっていて、魔改造の手引きをしている、と考えたほうが妥当だ。魔力が高い子ども達を探すのは思っているよりも大変で、熟練の魔法使いが近距離で視認しないと発見できない。あ、ポカじいは別ね。あのじいさん、遠方からでも相手の実力判別ができるから。

 サンディ側から、魔力が高い子どもに関する情報提供がないならば、セラー神国は他国に侵入して子どもを一から捜索しなければいけない。そうなれば、時間と費用がバカにならなず、効率が良くない。サンディ側に協力させて情報を提供させたほうが手っ取り早いのは明白だ。


 もしこれが事実なら、サンディとしては絶対に露見させたくないだろうな。自国民を他国に売るなんてとこがバレたら、クーデターが起こり兼ねない。

 まあ、あくまでも推論だ。予想の一つとして考えておこう。



    ○



 出発の当日、子ども達をギランと西の商店街の人達にまかせる段取りが終わった。ギリギリになってしまったのは、最年少のリオンが俺たちと一緒にいると最後までぐずっていたからだ、

 マギーとライール、ヨシマサが宥めてくれ、何とか納得してくれた。

 大丈夫、すぐ迎えに来るからな。


 準備をすべて終えた俺とアリアナは、万感の思いで西の商店街を見つめていた。


 思い返せば、本当に色々あったな……。


 ジャンジャンの馬車に乗せてもらい、ポカじいに会って、ルイボンと怒鳴り合い、商店街七日間戦争が勃発し、修行して痩せ、冒険者協会定期試験を受けて、魔改造施設から子ども達を取り返した。


 当日に挨拶すると湿っぽくなりそうだったので、出発前日にお世話になったメンバーを治療院に招いて食事会を開いた。

ジェラの主要メンバー全員集合って感じだった。

 コゼットとクチビールは号泣してたなー。

 ジャンジャンの優しげな顔とコゼットのおっとりした顔をじっくりと見て、忘れないよう頭に焼き付けておいた。アグナス達とも挨拶し、ギラン、チャムチャム、ヒロシ、三バカトリオの「どうぞどうぞ」を見納めし、三人娘には五年分ぐらいもふもふし、思い残すことは何もない。


 コゼットに改造してもらったリュックサック改め、小橋川バックパックを背中から下ろした。機能的なサイドポケットを増やし、腰ベルトを作り、背負いやすいようフレームを追加してもらった、異世界にない鞄だ。販売したら売れるな、これ。


 中には最低限の食糧と、着替え、野営道具が詰まっている。基本は現地調達だ。馬車で行こうか、という案も出たが、ポカじいが却下した。


「それでは行こうかのう」


 ポカじいが酒瓶を片手に飄々と呟いた。


「本当にいいの?」


 砂漠から出ても平気なのか、という意味で俺はポカじいに尋ねた。


「そうじゃのぅ。隠れ家がイカレリウスに見つかってしまったからどのみち移動せねばならん。あやつの狙いは複合魔法の詠唱呪文じゃ。このまま砂漠にとどまっていたら、また噛み付かれる。追っ払うのも骨じゃし、面倒じゃ。エリィ達とグレイフナーへ一時的に行くのもまた一興じゃろうて」

「わかったわ。……これからもよろしくお願い致します、師匠」

「お願いします…」


 ポカじいには感謝してもし足りない。修行も中途半端なところで終わっているから、ついてきてくれるのはめっちゃ嬉しい。十二元素拳の奥義修得まで是非とも!


 俺はアリアナと並んで、丁寧に頭を下げた。


「ほっほっほっほ。かわいい弟子のためじゃ。ひと尻もふた尻も脱ぐぞい」

「ありがとうポカじい。スケベだけど」

「ポカじいはすごい魔法使い。スケベだけど…」

「そんなに褒めるでない。師匠を敬うなら一日一回――」

「おしりは触らせないわよ」


 ぴしゃりと釘を刺しておく。


「これは手厳しい。いや、尻厳しい」

「変な造語を作らないでちょうだい!」


 いつものやりとりをしながら商店街を進んでいく。

 朝の六時ということもあり、オアシス・ジェラは動き始めたばかりだ。ちらほらと早起きな商人や店の人が、商売の準備をしている。主婦らしき女性があくびをかみ殺しながら、桶を持って歩いていた。水を汲みにいくのだろう。


 馬車を使わないのは、身体強化で移動したほうが遙かに移動距離が稼げるからだ。


 身体強化“下の中”で大体、時速五十キロ。

 身体強化“下の上”で走り続ければ、時速百キロ近いスピードが出る。


 アリアナは“下の上”で行動するのは一時間半が限界だから、“下の中”での移動が基本になる。ポカじいが同行してくれることになったので、訓練もできて一石二鳥だ。


 大通りを北へと進んでいく。

 オアシスをぐるりと沿って、北門へと向かう。

 すると、見慣れたシルエットが見えてきた。


 朝の爽やかな空気のもと、門兵の横で腕を組んで不機嫌そうに口を尖らせたルイボンが仁王立ちしていた。

彼女は俺たちを見つけると、あわてて首をひねり、そっぽを向いた。


 ルイボンを横目に北門へと近づく。


 門を守る兵士が俺を見つけ「白の女神様! オアシス・ジェラはあなた様のお帰りをお待ちしております!」と敬礼して粋なことを言ってくる。


 門の真下で立ち止まり、右を向いた。

 ルイボンは意地を張ったまま腕を組み、地面をつまさきで踏みならし、遠くを見ている。

 自己表現が苦手なルイボンを見ると愛おしい気持ちが沸々と湧いてきて、自分の気持ちが伝わるように優しく声をかけた。


「ルイボン」


 エリィの美しい声色が響く。

 彼女が口を尖らせたまま、ゆっくりとこちらを向いた。


「な、なによ」


 ルイボンの両目には涙が決壊寸前まで溜まっていた。

 こちらも、涙が勝手にせり上がってきてこぼれそうになる。


「私たち、友達でしょ」


 アリアナとポカじいが一歩下がり、俺たちのやりとりを微笑ましく見つめている。

 朝の太陽がななめに伸び、北門の陰が俺とルイボンの足元で縁取られ、朝から商売っ気に溢れる商人の馬車がごろごろと通りすぎた。


「エ、エリィ……」


 ルイボンはぐずぐずと泣き始めた。


「わたし……友達……ずっとできなくて………ひっく……」

「ええ」

「それであなたが……はじめて友達……でも……うわああああああん」


 彼女はついに耐え切れなくなったのか、強情で意地っ張りな性格など忘れ、走って飛び付いてきた。

 黙って抱きとめてやると、肩に顔をうずめて、涙声で「いかないで」とつぶやき、ぐいぐいとブラウスを引っ張ってくる。


 自然と俺の目からも涙がこぼれてきた。


 ああ、これはエリィが泣いてるな…。

 胸が締め付けられて息苦しく、せつない気持ちで胸がいっぱいになる。


 エリィもさ、ずっと友達がいなかったんだ。学校でさんざんいじめられて、学校のクラスでも友達ができなくて、日記にも辛いよ悲しいよって毎日書いていた。だから、友達ができてエリィはすごく嬉しかったと思うんだよ。


 俺と、エリィと、友達になってくれてありがとうルイボン。

 俺達はいつまでも友達だ。


 彼女の背中をさすりつつ、優しく声をかけた。


「また会えるから。ねっ?」

「う゛ん」

「素敵なレディになって再会しましょう」

「う゛ん」

「すぐ会えるわ」

「う゛ん」

「湿っぽい別れはなしにしましょ?」

「う゛ん」


 ルイボンはお嬢様らしくポケットからハンカチを取り出して涙を拭く。すぐ側まで来ていたアリアナが、ルイボンの鼻を自分のハンカチでびーんとかませたあとに丁寧に拭いて、よしよしと頭を撫でた。

 

 門を守る兵士たちは、歩哨として直立不動のまま、涙も拭かずに号泣していた。

 うおおおおおおん、と思いっきり泣いてる。いや、仕事して仕事。


 そうこうしているうちに門を通行する人が多くなってきて、ルイボンは泣き止んで、やっといつもの調子を取り戻した。


「ふ、ふん! 今のは嘘泣きなんだからねっ! 別にエリィと別れるのなんてこれっぽっちも寂しくなんてないもんね!」

「ふふふっ。そうね。また会えるもの」

「そうよ! ジェラに来たときは仕方なく会ってあげるから! どうしてもって言うならお泊まり会もしてあげるわよ!」

「ならお願いするわ」

「そこまで言うならお化粧も一緒にしてあげてもいいわよ!」

「いいわね」

「お食事会も開いてあげるわ!」

「そうね」

「ふ、ふん! もう! 早く行きなさいよ! どこへでも行っちゃいなさいよ! バカ! 早く行っちゃいなさいよぉ!」


 地団駄を踏み、ルイボンがスカート裾を握りしめた。

 俺とアリアナは笑顔で顔を見合わせ、クスッと笑い、ゆっくりと前進する。

 前方には北門から延々と伸びる『サボッテン街道』が荒涼とした砂漠の大地に続き、真上にはこれから照りつけるであろう太陽の光が輝いていた。


 後ろを振り返り、両手を口元につけメガホン代わりにして叫ぶ。


「ルイボン、風邪引かないようにね!」

「うるさいわね! あなただって風邪引くんじゃないわよ! 元気でいなさいよ!」

「アグナスちゃんをしっかり捕まえておきなさいよ!」

「ななな、なにを言ってるの?!」


 歩き出した足は止まらない。

 踏み固められた街道の地面をブーツが捉え、俺たちを前進させる。


「ルイボン! またね!」

「バカ! もう行きなさいよ! あんたの声なんてもう聞きたくないのよぉ!」


 俺とアリアナ、ルイボンは手を振り合う。

 北門の下にいる彼女の姿がどんどん小さくなっていく。

 名残惜しくて、俺はまた息を吸い込んで叫ぶ。


「お化粧とか化粧水とか、支部のこととか、本当にありがとう!」

「べ、別にエリィのためじゃないわよ! 私が好きでやったの!」


 オアシス・ジェラが、色々な思い出ができた町が、ゆっくりと遠のいていく。


「またねーっ! 元気でーーーっ!」

「うるさぁーーーーーーーい!」


 ルイボンは自分の気持ちを上手く言葉にできないのか、地面を踏みならし、眉間に皺を寄せてこちらを睨んでいる。

 動かす足は止めず、後ろ歩きにし、小さくなっていくルイボンとオアシス・ジェラを視界におさめた。


「ルイボーーン! 大好きよーーーー!」


 あ……エリィが叫んだ。

 情熱的な別れの言葉だ。


「バイバーイ! またねえええっ!」

「エ、エ、エ、エリィィィィィッッ! さようなら! また! また必ずジェラに来てええぇっ!」


 最後は笑顔で、ルイボンは俺たちを見送ってくれた。

 よく似合っているフェミニンショートボブカットの彼女は、涙で濡れた瞳を輝かせ、俺とアリアナの名前を何度も叫んだ。


 ポカじいが合図を送ったので、身体強化をして走り出す。

 俺とアリアナは何度も振り返る。


 やがて、ルイボンの声が聞こえなくなった。


 聞こえるのは身体強化して走る足音と、風を切る音。

 前方には真っ直ぐに伸びる荒野が続き、点々と生えているサボテンが緑色の印を砂漠に散らす。厳しくも、すべての生物に平等な試練を与える砂漠の大地が、後方へと飛んでいく。


 振り返るのはやめよう。

 俺たちは砂漠を去る。

 子ども達を迎えに、また来ればいいさ。


 そう思い、最後にもう一度だけジェラをこの目に焼き付けておこうと振り返った。


 小さくなった北門の下には、砂漠で出逢った人々のシルエットがあった。

 ルイボンと、その横で寄り添うジャンジャン、コゼット。アグナス、トマホーク、ドン、クリムトのアグナスパーティー。号泣しているらしいクチビール、浮遊魔法で浮くバーバラ。女盗賊と女戦士と屈強な冒険者、ジェラの兵士達。西の商店街のみんな、助けた子ども魔法使い、グレイフナー孤児院の子ども達。そして、大きく手を振るフェスティ。


 全員、手を振りながら何か叫んでいる。

 きっとアグナスが見送りの計画を立てたに違いない。


「もう。見送りはいいって言ったのに……」

「みんなエリィのこと好きだから……」


 アリアナがしんみりした声でつぶやく。


 砂漠での日々が胸に去来し、旋風のように脳裏を駆け抜けていった。喉元から、寂しさとも悲しさともつかない生温かいものがせり上がってくる。目頭が熱い。


 全員に見えるように、大きく両腕を振る。


 身体強化しているため猛烈な速さで腕が振られ、本当はもっとゆっくり振りたいのに、力が上手く抜けてくれず、もどかしい気持ちになり、さらにはしばらく会えないと思うと寂しさが湧いてきて、みんなが見送りに来てくれたことが嬉しく、自分の気持ちがよく分からなくなって叫び出したい気分になった。


「さよならぁーーーー!」


 また会える。そう自分に言い聞かし、俺とアリアナは、北門が見えなくなるまで手を振り続けた。

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