第177話 『主要登場人物紹介②』【第一~四章+予告編まで】

バルネア「バルネアと」

メルエーナ「めっ、メルエーナの……」


バルネア・メルエーナ「「主要登場人物紹介!」」


バルネア「ふふっ、こんな感じでいいかしら?」

メルエーナ「あっ、はい……(恥ずかしい)」


バルネア「皆様、私達が登場している小説、『彼は、英雄とは呼ばれずに』をお読み頂きありがとうございます」

メルエーナ「このお話も長くなってきましたので、第五章が始まる前に、キャラクターを一度整理して置こうという企画です」


バルネア「さて、これから登場人物の紹介をしていきますが、ここにいる私、バルネアとメルちゃんは、本編の登場人物とは別の視点(いわいるメタ視点)を持っておりますので、この話の私達の理解と本編での私達の理解が同じではないことをご注意下さい」

メルエーナ「私もバルネアさんも、知らないことが多すぎますので、こうしないと情報が整理できないためです。ご容赦下さい」


バルネア「さて、それでは今回も、始めていきましょう」

メルエーナ「はい!」



 登場人物紹介 ③


 イルリア=セレリクト(17⇒18歳)

 身体的特徴:赤髪で青色の瞳。平均より少し背は高めで、スタイルがいい。

       ただ、自分の容姿が好きではなく、あまり体の線が出ない動き

       やすい服装を好む。

 性格:勝ち気で言いたいことはズバズバ言う。だが、商売をしているので、

    接客等の対応は慣れており、礼儀作法はやろうと思えば一通り以上の

    ことはできる。

    姉御肌なため、同性(特に同年代や年下)に信頼されている。

 特技:物資相場や魔法道具の取引を利用したお金稼ぎ。

 好きなもの:祖父母 亡き父親 買い物 友達 バルネアの料理 

 嫌いなもの:自分を生んだ女(母親) 家族や友人を大事にしない人間 

       下品な人間 お金にだらしない人間

 

バルネア「今回はまず、リアちゃんの紹介ね」

メルエーナ「イルリアさんにはいつもお世話になりっぱなしです」


バルネア「『身体的特徴』についてだけれど、顔もすごく綺麗だし、スタイルもいいのでいいよってくる男の人が多いみたいだけれど、それを煩わしく思っているようね」

メルエーナ「そうですね。イルリアさんが髪を伸ばしてドレスを着れば、大抵の男の人は魅了されてしまうのではと思うのですが……」

バルネア「ふふっ。複雑そうね」

メルエーナ「……イルリアさんは、私がジェノさんといい仲になれるようにと応援してくれるんですが、どうしても思ってしまうんです。イルリアさんも、きっと、って……」

バルネア「そうなの。ふふっ、メルちゃんも大変ね」



バルネア「リアちゃんの『性格』は、確かに、勝ち気な面もあって、ちょっと大人びた雰囲気の女の子だけれど、私から見ると、無理して背伸びをしている感じがしてしまうわね」

メルエーナ「背伸びですか?」

バルネア「ええ。何でも一人で物事を解決しようとする節があるわね。人に頼まれたら嫌とは言わないんだけれど、自分から誰かを頼るのが苦手みたい。美味しそうに料理を食べている時くらいじゃあないかしら、年相応の顔をしているのって」

メルエーナ「ジェノさんに似ていますよね、そんなところは」

バルネア「そうね。って、リアちゃんに言ったら怒られちゃいそうだけれど」

メルエーナ「はい。そうですね」



バルネア「『特技』は本当にもうお見事としか言いようがないわね。リアちゃんのお祖父さんなんて、うちの孫は天才だとみんなに言っているくらいだもの」

メルエーナ「私と同い年なのに、普通の人の何倍もお金を稼いでいるらしいですからね」

バルネア「ええ。でも、リアちゃんは目的があってお金を稼いでいるから、いつか本当の意味で仕事を好きになれるといいのだけれど」

メルエーナ「お母さんの真似をすることに葛藤が有るみたいですからね」

バルネア「う~ん。リアちゃんのお母さんは自分の商才を試したくて仕方がない野心家なのだけれど、リアちゃんにはそれほどの野心はない。でも、商才だけは受け継いでしまったのね」

メルエーナ「そうですね。もう少しだけでも、イルリアさんのお母さんが家族を大切にする人だったら、イルリアさんも幸せだったはずなのですが」

バルネア「その分は、私やメルちゃん達お友達で、フォローしてあげないとね」

メルエーナ「はい!」



バルネア「好きなものは、お祖父さんとお祖母さん。そして、お友達も大切にしているわね。自分よりも他人を優先したお父さんの事を嫌っていた部分もあったようだけれど、その辺りは克服したのよね」

メルエーナ「ですが、嫌いなものの筆頭に、やはりお母さんが……。しかも、『自分を生んだ女』って言い方なんですよね……」

バルネア「リアちゃんの最大のトラウマだからね。なかなかこの傷は癒えないわ。誰か、リアちゃんを支えてくれる人が他にも現れてくれるといいんだけれど」

メルエーナ「はい、そうですね」

バルネア「それと、商売をやっている性質上、お金の管理はしっかりしているから、お金にだらしない人が嫌いみたい。お金持ちだと知って、下心ありで近づいてくる人間も多いみたいだから、余計にそうなってしまったようね」

メルエーナ「そういえば、イルリアさんは、基本的にお金の貸し借りは友達とはしないと言っています」

バルネア「それでいいと思うわ。お金はすごく大事なものだけれど、それをなしでは成り立たない友達なんて、友達ではないもの」



バルネア「リアちゃんは基本的に戦えないけれど、魔法を封じ込めた銀色の板を使うことでそれをカバーしているわね」

メルエーナ「そうですね。リリィさんのお師匠様のエリンシアさんが魔法を込めてくださっているそうです」

バルネア「お得意様だって、エリンシアさんも言っているようね」

メルエーナ「はい」


バルネア「これは少しだけ今後の展開のネタバレなんだけれど、実はリアちゃんは物語の後半で、かなり重要な立場になってくるので、お楽しみにね」

メルエーナ「えっ? そんなお話、私は知らないんですけれど……」

バルネア「ふふふっ。まぁ、それは今後のお楽しみということで。それじゃあ、次に行きましょう!」

メル「あっ、はい……」




 登場人物紹介 ④


 リット=ルースレット(17⇒18歳)

 身体的特徴:淡い茶色の髪に青色の瞳。整った顔立ちでやや高身長。(背は   

       ジェノと同じ程度)

 性格:いい加減で軽薄な快楽主義者。

    だが、密かに自分なりの美学があり、それを行動の指針にしている。

    自らのことを『天才魔法使い』と豪語するが、実際にその実力は常軌

    を逸している。

    女癖が悪く、その関係の悪い噂は枚挙の暇がないほど。

 特技:魔法 その時興味を持った事(やろうと思えば大抵の事はこなせる)

 好きなもの:見目麗しい異性 美味い料理 

 嫌いなもの:自分で行動せずに他人を当てにする人間 

       ???=????


   

バルネア「はい。次は、リットちゃんね」

メルエーナ「……申し訳ないですが、私はリットさんが苦手です」

バルネア「そうよね。悪い噂もよく聞くものね」

メルエーナ「バルネアさんは、他の人と同じように接していますよね」

バルネア「否がまったくないとは言わないけれど、基本的にリットちゃんは自分から暴力を奮ったり、嫌がる女の子をどうこうしたりしない子だって事を知っているもの」

メルエーナ「えっ? あっ、でも言われてみれば……」

バルネア「だから、ジェノちゃんともお友達なのよ(ニコニコ)」



バルネア「『性格』『特技』『好きなもの』『嫌いなもの』は概ね書かれているとおりね。でも、優しいところもあるのよ」

メルエーナ「ジェノさんに対しても、いろいろと試すようなことをしたり、仲間であるイルリアさんにも重要なことを教えなかったり、いい印象がありません」

バルネア「そうなのね。けれど、自分が助けると決めたときには、絶対にそれを曲げない自分なりの信念を持っているみたいよ、リットちゃんは」

メルエーナ「でも、それって、そう決めるまではいくらでも見捨てると言うことですよね?」

バルネア「そうね。でも、リットちゃんが第三章で少しだけ自分の気持ちを吐露していたけれど、『困った時には、力がある人が助けてくれるのが当たり前』という考え方をされることに辟易しているみたいよ」

メルエーナ「……それは、少し分かります。ジェノさんも……」

バルネア「そうね。ジェノちゃんはリットちゃんとは違って、助けられるのであれば、誰でも救おうとしてしまうものね。

 それは立派な面ももちろんあるけれど、自分を犠牲に他人のために何かをし続けるという姿を見ているのは辛いわ」

メルエーナ「はい……」

バルネア「リットちゃんは、ジェノちゃんのそういった部分を愚かだと思っているみたい。でも、それと同じくらいに、その愚直さを羨ましいとも思っているみたいよ」

メルエーナ「羨ましい、ですか?」

バルネア「ええ、そうなのよ。リットちゃんは頭がいいから、無理なことや、リスクとリターンが合わない事は割りに合わないと考えて、それ以上はやろうとはしない。まぁ、それが賢い人間の立ち回りなんでしょうね」

メルエーナ「……」

バルネア「一方、ジェノちゃんは、無理なことでもがむしゃらに進もうとする時がある。リスクとリターンなんて考えずにね」

メルエーナ「そうですね……」

バルネア「ジェノちゃんはきっと、リットちゃんのように何でもできる人間に憧れを抱いていると思うわ。でも、リットちゃんから見れば、それは無駄だと思うことや割に合わないことをしようとしていないだけなの。

 だから、自分はしないこと……できないことに、がむしゃらに突き進んでいくジェノちゃんを、愚かだと思いながらも、羨望を抱いているのだと思うわ」

メルエーナ「……ですが、やっぱり、リットさんはひねくれています」

バルネア「ふふっ、それはそうかもね。でも、ただ単に嫌わないであげてほしいわ。まだ教えてあげられないけれど、いろいろとリットちゃんも過去を背負っているのよ」



メルエーナ「そう言えば、リットさんの『嫌いなもの』にも?がありますね。これは、人の名前ですか?」

バルネア「そのとおりよ。そして、この人は、まさにリットちゃんの目の上のたんこぶのような人なのよ」

メルエーナ「リットさんにそんな人が? ものすごく意外です」

バルネア「そうね、以外よね。でも、その人に出会えばすぐに分かるわ。リットちゃんがどうしてその人が嫌いなのか。そして、ジェノちゃんも……」

メルエーナ「えっ、ジェノさんにも関係ある方なんですか?」

バルネア「ふふっ。これ以上は秘密ね」

メルエーナ「……ずるいです」

バルネア「ごめんなさい。でも、かなり重要なキャラクターだから、秘密にしておかないと駄目なのよ。大丈夫よ、メルちゃんも会うことになるから」

メルエーナ「……分かりました。いつか会える時を楽しみにしています」




バルネア「とりあえず、今回はこの二人でおしまいです。また、近いうちに続きをやりますので、お楽しみにして下さい」

メルエーナ「次は、セレクトさんとマリアさんの予定です」


バルネア「それでは、お読み頂きありがとうございました」

メルエーナ「また、次回もよろしくお願い致します。また、ご意見やご要望が有りましたら、お知らせ下さい」

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