24日目 職場恋愛2 包まれる感情

大戸先生は、自分のマンションにつき、部屋を掃除した。大戸先生は女の子と付き合うのは初めてではないが、あまりその人と合わず、続かなかった。過去に1人だけ付き合ったことがあるみたいだ。凄くういういしい大戸先生が見られる。


大戸先生は掃除を終え、ファブリーズをして、千代先生を迎えにいった。メールでは、もう電車に乗って、もうすぐ、目的地に着くそうだ。

大戸先生は、その目的地に向かった。

大戸先生のマンションは、初石駅の近くだ。大戸先生と千代先生はその駅裏に待ち合わせをしていた。

先にその待ち合わせ場所についたのは大戸先生だ。

そして、その2、3分後に千代先生は来た。


〈大戸先生〉では、いきましょうか?


〈千代先生〉はい!


5分ぐらい、あたりを気にしながら気をつけてマンションに向かった。


ちなみに大戸先生のマンションの名前は初石ガンマ・マンションの509号室だ。


駅から、5分ぐらいのところにある。初石駅から谷武高校のある柏駅までは大体10分ぐらいだ。


近いし、部屋も広いし、家賃も安めだそうだ。


〈千代先生〉わあ!ここですか!?以外に近いですね!


〈大戸先生〉え、ええ!遅刻とかを考えて


〈千代先生〉そうですよね?私も朝弱くて


〈大戸先生〉そうですよね!ぼくもです!あ、どうぞ、お入りください!


〈千代先生〉お邪魔します


千代先生と大戸先生は部屋に入り、とりあえず、千代先生をリビングにある普段使っている丸い椅子に座らせ、飲み物を出した。


〈大戸先生〉飲み物はなにがいいですか?


〈千代先生〉んー、苦いもの以外で


と、ニコッとした。


その言葉を言われた瞬間、大戸先生はドキッ!として頭がくらくらし始めた。


大戸先生がふらふらしていると、千代先生が心配をした。


〈千代先生〉だ!大丈夫ですか!?


と、椅子から立ち上がる。


〈大戸先生〉はい!大丈夫です!座っててくたさい!


〈千代先生〉あ、はい。わかりました


まだ、数分だが、もう大戸先生の心は千代先生の笑顔という銃弾に撃たれ、やばい状態。


〈大戸先生〉え、えーと、紅茶です、ミルクティーです


〈千代先生〉わあ!ミルクティーですか!?好きなんです!ふふふ、ありがとうございます!


と、またニコッとして大戸先生をみた。


そして、大戸先生はうわっ!と言って倒れた。


〈千代先生〉え!大戸先生?どうしましたか??


と、千代先生は慌てて大戸先生を心配した。


〈大戸先生〉だ、大丈夫...です。ははは、ちょっと椅子の立て付けが悪かったのかな?


〈千代先生〉そう、ですか


と、再び椅子に座る。


10分ぐらいたつが、二人ともコアラ並みに静かに、話さなかった。


〈大戸先生〉(え、えーと。なに話そう?こういうときなに話すの?どうしよう?)


〈千代先生〉(や、やばいわ、なにか話さないと...どうしよう?)?


〈大戸先生〉(ん?待てよ?たしかこういうときはデートの話とか、するのが効果的とかどっかの本に書いてあったな?)

(注)ウソです。どうか、温かな目でみてください。


〈大戸先生〉千代先生


〈千代先生〉え?はい


〈大戸先生〉トンボの話をしよう(まちがえた!)


〈千代先生〉へ?トンボ?


〈大戸先生〉あ、あ、あ、はい。えーと、トンボって、早くてカッコいいですよね?


〈千代先生〉ちょっとよくわかりませんわ。トンボはあまりみかけないですし、季節外れですし


〈大戸先生〉(ですよねぇ!?!?)


〈千代先生〉あ、あの...


〈大戸先生〉ん?はい


〈千代先生〉あの、付き合ってるので、な、なまえで名前で呼んでほしい、です。もう、が、学校ではないので


すると、大戸先生の心に先ほどとは違う意味の大きな銃弾がドキューン!!と心にバズーカーなみの銃弾を撃たれた衝撃を受けた。


〈大戸先生〉うぉ!!


と、再び椅子から転げ落ちる。


〈千代先生〉え!?大丈夫ですか!?さっきからどうしましたか?


〈大戸先生〉いや、大丈夫です。また、椅子の調子が悪くて...(やばい...あまりの可愛さに死ぬところだった!)


〈千代先生〉あの、だめですか?なまえ


〈大戸先生〉だめじゃないですよ?紗々ちゃん


〈千代先生〉さ、ささってよんでください


と、恥ずかしながらもじもじしながら言った。


〈大戸先生〉(なんなんだ?このうぶな可愛さは!?)


〈大戸先生〉さ、紗々!


すると、瞬く間にパアアッ!と千代先生は笑顔になる。本当に死にたくなるような可愛さだ。


〈大戸先生〉なんか安心するな...(笑顔の可愛さに)


と、小声で言った。


〈千代先生〉え?


〈大戸先生〉なんか安心します。その笑顔に。見るたびにいつも元気をもらってます。あの、なんか今日はすみません...俺、女の子と付き合ったことが1回しかなくって、どうしたらいいのか分からなくなって...


〈千代先生〉そうだったんですね...私もです。まあ、私は付き合うのは航さんが初めてですけど


〈大戸先生〉そうなんですか?なのに、すみません


〈千代先生〉ううん、話してくれてありがとう。私たちはこれからでしょ?これから前進すればいいと思うよ。航さんは気を使いすぎなんです!


〈大戸先生〉紗々ちゃん、ありがとう...わかった。あ!そうだ!デートの話をしようと思ったんだ


〈千代先生〉おっ!いいですね!私たちの初デートはどこかしら?


〈大戸先生〉その話を今から聴いてくれますか?


〈千代先生〉ええ、是非


二人は見つめながら優しい空気に包まれ、初デートの話をした。


ー 24 職場恋愛2 包まれる感情 ー おわり

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