第20話 ~真打~
あの後祝福を受け、周りの協力を得る形で仲直りすることが出来た。
どうやら鳴海ちゃんもグルだったらしい。
もうブロックされたままでいいや。
と思ったら解除されているので、変わらず幸せ報告を三日に一回結衣と一緒に送っては、罵倒されながらブロックされている。
たまに即解除して、一緒ですか? すみません。みたいな返しをしてくる。
いつも一緒だ。と送るとお前は呼んでないと言われてブロック。一種の茶番と化している。
俺はというとホテル暮らしから結衣の借りていたアパートに住み、次に借りる賃貸のセキュリティが良さそうなマンションを探していた。
愛美も無事に伯父さんの家に戻ったらしい。
あれだけのことを見せられて、母親にも甘えられて、自分も謝る気になったそうだ。
ゴールデンウィークの二日目。
結衣と夕飯の買い物をして、二人で手を繋ぎながら彼女の住んでいる家へと帰る。
「腕、組みたい。」
「うん、俺も。」
俺は彼女の差し出す腕の輪に腕を入れる。
「夜まで一緒にいてくれる……?」
「もちろん。」
握っている彼女の手を動かして嬉しさをアピールする。
「ありがと……!」
(もう、最高……。生きてるって最高……。)
「迷惑かけやがって。忘れてないよな?」
ジーニズが今朝ぶりに口を開く。
こんなにべたべただと時々忘れられてないか心配になるそうだ。
「ああ、明日なら良いと連絡が来た。どうせ鈴が一緒の日を選んでるんだろう。」
俺はあのツンケンさを思い出すと死んだ目になってしまいそうになる。
(いつもだろ。)
「どうせって言い方はよくないよ? 私も行くんだから。」
「そうだな。」
内側からのジーニズの小言など聞こえていない。甘々な彼女の声しか聞こえない。夢かと思って頬をつねる日が多い。
鍛練は欠かしていないが。その時は今までの彼女が見てくれるのですごいなんかしっくりくる。
「ん? 一緒に来たらまた喧嘩になるよ? それお祖父さん困っちゃうよ?」
「おじいちゃんは孫がちょっとごねた位の方がいいのよぉ~。」
組んだ腕にぐにぐにと胸を押し付けられる。
「確かにその方が良いかもな~。」
服越しにもっと肌を寄せ合う。
俺の知ってる彼女じゃないと気付かないのか?
と聞きたいのであれば、鈴との口論バチバチのやり取りや鍛練の厳格冷静な表情を見れば分かる。
まず回復したてのジーニズが気が付かない訳がないし、香りが嘘ではない。
「お前は両手に花だな……。」
「お前もそうだろ?」
ジーニズだってそれはそうだ。戦闘の相方がいて、昔からの一家の子供兼主がいて。
「そうだな。」
「ね、乱威智。帰ったらもっかい……!」
結衣が俺の前に立ち、お願いと手を合わせる。
「いいよ。」
キスやハグを程無くしたら、普通に鍛練。
何故鍛練? 俺達の日常の趣味が鍛練だからだ。
疲れたらご飯。風呂。いってらっしゃいのキスやハグ。
昔の彼女とは見違えるほど積極的で、バカップルなのか戦仲間なのかよく分からない生活をしている。
たまにはデートもしたりだってする。
結衣と再会して、最初は互いの言葉を発するのに凄くもどかしかった。
当たり前だろう。生活を共にしてなかっただけでなく、一年弱連絡も取れず口も聞けなかったのだから。
ではどうしてこうなったのか?
ずっと家で一緒にいるんだし、愛美にやられた素直になる押し引きを試した。
効果はバツグン。涙もろい結衣は涙ボロボロ。
今までの気持ちも全部打ち明けてくれた。
ずっと逢いたくて逢いたくて仕方がなくて、自分の発した言葉に後悔ばかりしていたそうだ。
だから騎士団を別動隊として分け、地球詮索部隊として結衣と幸樹が推薦された。
実は俺の鍛練の時も決戦の時も学校の時も、任務の時以外はずっと見られていたらしい。
本当に嬉しいような怖いような……。
そこから俺が優しく接する言葉には、明るく素直になっていった。
だけど時間を空け過ぎた分互いの好きという気持ちが溢れ返り、今までの接し方を凌駕してしまった。
その結果が今だ。
ストーキングされていたんだ。そりゃ当然こうなるし、俺も甘いから許してしまう。
でもどんなに忙しくても毎日鍛練は欠かさない。
それは俺も結衣も同じだ。
お互い強くなるのが凄く楽しい。
教えることでなおその技について詳しくなれる。
夜の竜を取り戻す任務では、森の竜を相手にした。
怒りの原因は俺達の星の自然が失われたこと。
だが、解決させるに決まっている。
今では地球や中央都市の科学を見よう見まねで開発・研究し、森や自然の復元も進んできている。
ここ最近の任務でもやはりあの流しが役に立つ。
おかげか、攻撃の意思を見せないことも容易い。
交渉もうまくいき、見ていたり助っ人に入る鈴と愛美も安心してくれているようだ。
――約束の次の日――
町外れの工場。だが、工場は一つだけで、外面のセキュリティもしっかりしていた。
だが、中身はお年寄りが住んでいそうなあまり手配の行き届いておらず、壁のところどころも錆びている。
結衣と共に訪れ、中に入ると鈴のみが待ち受けている。
結衣の姿を見るなり、機嫌を悪くしている。
「なんでいんの?」
「…………。」
俺は黙り、無視する。
「…………。」
勿論結衣も黙っている。俺と彼女を見て困惑しているようだ。
間違っても昨夜喧嘩などしていないし、愛美に止められてもいない。
「そう、無視する気? 浮かれているの――」
「浮かれてなどいない。三人の墓の前でそんなことを、俺が考えられるとでも思ったのか?」
俺は少し早口で断固として拒否をする。
「お、思ってないけど……。」
その勢いに鈴は気圧されている。
「ちょ、ちょっと……! 言い方強いよ……!」
結衣に指摘されて鈴が少し涙目になっていることに気付く。
「悪かった。ごめん。」
俺は鈴の隣を通りすぎると同時に、彼女の頭にポンと手の平を置いた。
その場を通り過ぎ、建物自体はドアもない吹き抜けの工場に入る。
奥には和服姿で灰色白髪、肌色の濃いお祖父さんが鉄の延べ棒を鉄板代に並べている。
「初めまして。天崎乱威智です。俊幸さんの次男です。」
「長男はどうした?」
出先で態度が悪かったのだ。てっきり無視されるのかと思ったら質問をくれる。
「一人で――いや竜と旅をしています。」
「安否は?」
「しばらく連絡は取るなとの指示だったので取ってません。」
「今の会話、家出の二文字で済んだろう?」
ギロリと強い目力で睨まれる。
俺は怯むことなく、答える。
「そうですね。刀を打ち直して頂きたいです。」
直結にとのことだったので、直結に話を無理矢理繋ぐ。
「見せてみろ。」
俺は無言で戦闘服の腰にある妖刀村正を手の平の上で見せる。
鉄板に置こうかと思ったが勝手なことはしない方がよさそうだ。
「自分の星では妖刀村正と呼ばれてました。」
お祖父さんの伸ばした手が止まる。
「良い度胸だな。」
「はい。」
返事をしてコクリと頷く。表情は普段のままでよさそうだ。
このまましていても仕方がないので、自分の刀は勝手に抜かせてもらう。
抜刀した刀身をお祖父さんは鋭い眼光で見つめる。
「普通の手入れでは見た目しか整えられん。中身はボロボロだ。」
「どういう手入れを?」
「一日一時間地面に突き刺してから整えろ。」
最もだ。
龍脈が地にあることなんて昔から知ってる。
だが、俺は以前ジーニズに龍脈の話をしても意味がない。生態系を破壊する可能性があるの一点張りだった。
「でもそれは生態系を……。」
「ああ、やってはならんことだ。」
一際低い声でハッキリと言われ、睨まれる。
龍脈を使ったことがあるとバレたのだろう。ジーニズの力が暴走し、第二覚醒以上になればそれを使うことになる。
「まあ命より大事な物は無い。」
儚げな掠れた声で言い、溜め息を吐いた。
「本当に手入れってそれだけなんですか? というか何故知ってるんですか?」
「そう質問をいくつもするな。感情的になるな。」
また睨まれながら怒られる。
「この濃度の打ち具合は……人の血を一日に十リッター。負の感情を一日二時間。からもう一度手入れだ。全てを順序よく続けなければ持ち主を食うか腐る。」
「じゅ、十リットル……。」
あまりの多さに顔が引きつってしまう。
負の感情二時間も凄いが一日十リットルは凄まじい。
「流行り刀の村正にひょんな霊が憑いた物など噂でしかない。妖刀村正はそういう目的且つ、特殊な技法で打つ刀だ。」
刀の説明となると求めていないのに饒舌なじいさんだ。
「じゃあこれ打ったのは……。」
「知らん。当時に作られた物とは言え、バランス良く打たれている。代償を必要とするとは言え良く打たれている。代償を必要とするとは言えな。」
二度言葉を強調している。余程代償を必要とする昔の手法が気に入らないのだろうか。
そう言うとお祖父さんは刀を受け取る。
「えっ、ちょっ……。」
「直さんのか……?」
また圧力の眼差し。面倒見良いけど眼光すごいな……。
「いや、触っても大丈夫なんですか?」
「フン……。触らずしてどう打つ? 霊など取り憑いておらんと言っとるじゃろ……!」
ちょっとキレてる。流石に分かるが……。
「いやその……霊どころか太古の何か取り憑いてますけど……。」
顔が引き釣ったまま渡した刀を受け取らない素振りをする。
言わないとダメだが、言ったら打ってもらえない気がする。
「…………。」
お祖父さんは無言のまま妖刀村正を見つめると一言。
「フン……悪ガキが。」
ちょっと笑っているように見えた。
ジーニズは特に危害を加えていない。いくら冗談が得意でもそんな失礼なことは出来ない。
「じゃあお願いします。」
俺は向き直り、ニコニコでジーニズを預けたまま頭を下げる。
「いやちょっと待っ――」
「黙って任せておれ。ちゃんと代償も無くしておく。」
また強調してるよ嫌味かよじいさん。多分滅茶苦茶熱いけど我慢するんだぞジーニズ。
「いや暑いのはいいが熱いのは――。」
「あ、あとで二つ程聞きたいことあるんで。」
ジーニズの言葉を遮りじいさんに話す。
「聞かん。」
まさかの即答で拒否。
「いやまじで皆さん守るのに重要なことですから……。」
俺は必要だからと説得する。
「フン……。冗談も通じんのか。」
「通じんのか! ざまぁ!」
(イラッ。)
俺は振り返ってウズウズしている結衣の元に戻ろうとする。
「待て。」
「何ですか?」
ジーニズでは無くじいさんに引き留められる。
「気になって打てん。今聞け。」
「えっ……。」
俺は断ることも出来ず、気になっていたどうして打てるのか知っているのかと亜美について訪ねる。
じいさんはジーニズを打ち直す準備をしながら質問に答えてくれた。
分家の天崎家は昔から武器のメーカーの元締めでもあったらしく、麗ヶ崎本家の援助を受けながら様々な神器を生み出したそうだ。
何故アピルバーグが神器の研究をしていたのかも納得できる。
その打ち師達の知識や技術を失うことなく受け継いでいった。
歴史の中で様々な形となり日本の文化として溶け込んでいきながらもその技術は生きていた。
そして能力進化ウイルスSN1945が蔓延。
各地の分家は特殊な神器の錬成が可能になった。
亜美はその武器を作れと真っ昼間にやって来たらしい。
見れるのはこの世界全てだ。奴なりに考えたのだろう。
「何であんな奴に……。」
「そんな悪人呼ばわりしてやるな。」
それにじいさんは亜美の味方をしている。
意味が分からない。
一般市民を餌に俺を誘きだし、不死身の力を手に入れようとしたのだ。
理性ある人間とは思えない。
「だってあいつが何をして……。」
「修羅の道を歩んだとは言え、あの子はあの子なりにお前と同じ信心で動いている。奪うためではなく守る力を付ける為なら断る理由など無い。」
じいさんが何でそんなことまで分かるんだ? 俺にも分からない。
でも奴が何故不死身を欲しがるのか……。何故妹と距離を置いているのか薄々勘付いてはいる。
(やっぱりあいつ……。不死身をうつせること知っていて妹の為に……?)
「ま、守るため……。 てかじいさんあいつのこと……。」
「御門の所の養子だろ。自由に生きているだけでもまだ良い。あの剣道ジジイも逝って数年経つ。私やそのジジイよりも、ジジイの跡継ぎの方が詳しい。」
「あ、ありがとうございます……。」
わざわざご丁寧に手がかりまでくれた。
(親族や仲間には優しいんだなこのじいさん……。)
「名乗ってなかったな。天崎哲幸だ。」
じいさんは背を向けたまま、名前を教えてくれる。
「あの、父さんのことなん――。」
「バカ息子のことは気にするな。奴にも奴の信心がある。」
伝える間も無く、別の部屋に鉄材を軽々と持っていく。
「なーにが信心よ!」
後ろから鈴が野次を入れる。
「突っ立っとらんで手伝わんかバカモン!」
「バカモンじゃないわよッ! 鈴って言ってるでしょ!」
鈴が文句を言いながら、横を通りすぎようとする。
「ちょいまち。」
「う。な、なぁに……?」
目を一点へ反らすだけでなく目線も泳いでいる。
(この反応こいつ……。)
「お前いつからここで――。」
「さ、ささ最近かなぁ~?」
掴んだ手を解こうとする。
少なくとも学校の時間ではない上に、自分の理由で亜美と出くわさなかった。そう予想できる。
だとすれば家族に頼まれたじいさんを手伝うことなんかより、重要なことがあったのだろう。
「ほほぉ……。そこまであいつに本気なのかぁ~。」
「ち、ち違うわよッ……!」
手を無理矢理解かれ、鈴はじいさんの方へ歩き出す。
「おーい! 手伝いに来たぞ~!」
伯父さん家族の元気な方の弟くん、
彼も手伝いなのか……。
「よしっ……! あっ……。べ、別に待ってたと言っても大変そうだったからであって――」
また素直じゃないので、素直じゃない意見を尊重してあげよう。
「じゃあすぐにでも手伝ってきたらどうだ?」
「うっ……、バァーカ。」
不機嫌な様子で小言を吐く。
「バカモンはお前じゃ! 行くか手伝うかハッキリせい!」
「うぅっ……い、行ってくるわ……。わよ!!」
凄い言葉を躊躇いながら走り去っていく。
別にそこまで言っていたら躊躇う必要なんて無いのでは……?
「わよ~~」
結衣は笑顔で手を振っている。
それは挨拶ではなく煽りだ。時々わざとやっている風にしか見えなくて怖い。
「うるせぇっ! 覚えときなさいよ!」
鈴はピーピー喚きながらも、工場の壁をピョンと跳び越えて行ってしまった。
カンカンギャーギャーと喚く音を聞きながら、二人で待つことしかできない。
結衣と手を繋ぎながら木目のベンチに座った。ラブラブな時もあれば、真面目な顔して今までの戦闘やこれからの戦闘について話していた。
話が盛り上がれば、鍛練だってしたくなる……。
こんなとこで剣術や武術の技練習をする訳にもいかない。
ちょっとしたスペースはあってもそんな広いわけではない。
それにジーニズを置いて技の鍛練は気が引き締まらないし、竹刀も注文中で届いてない。
流石にホテルで頼む訳にはいかなかった……。
どう考えてもヤバイ奴だ。
――二時間後――
結衣が俺の膝で眠り、俺が頭を撫でてしばらく経った頃。
(寝顔かわいい……。あー家だったら――)
「できたぞーーッ!」
元気の良いじいさんの声が聞こえる。
「はーい!!」
俺の声にビクッと結衣が動く。
結衣を揺すり、声をかける。
「できたってさ」
「うぅ……うぅん」
目を擦りながら起き上がる。この仕草も可愛い。
俺は立ち上がって、最後にじいさんと話した鍛冶工場の奥の部屋の手前まで足を運んだ。
勿論ドアは無い。
奥の部屋から現れたじいさんは、タオルを額に巻き汗だくだった。
「ほい」
鞘も後から渡していた為、納刀した状態で渡される。
「ありがとうございます……」
お礼を言い、刀を抜くと……。
「何してんだ二人でイチャイチャしやがって! こっち熱に溶かされかけてガツンガツンと――」
鞘も柄も見た目は変わらないが、新品のように綺麗になっている。
そして刀身は……綺麗な黒に赤い反射光。
「
「抜刀村正、真打……! かっけぇ……!」
俺は幾年振りか子供のように喜んでしまう。
「え、裏打は……」
刀とは打たれる際に、最良の真打と最悪の裏打二つが出来る。
「奴のだ。冥刀村正裏打」
「えっ、冥刀って……強そう」
「ああ、強い。威力は桁違いだが、敏捷性が下がる呪いがある」
(敏捷性ってまさか……)
速い連続の攻撃に弱かったのは敏捷性の呪いのせいだったのだろうか……。
恐らく彼女の力でも敏捷性をカバー出来る限界はあるはずだ。
「確かに速い攻撃には……」
「で、いつまでここにいる?」
せっかちなじいさんは平和な日常をご所望なようだ。
「いや、もう行きますけど……。ありがとうございました」
「礼を二度も言うんじゃない。さっさと行け。刀が震えておるぞ」
じいさんはこちらを睨みながら刀を指差す。
「許さん許さん許さん許さん許さん」
ぶつぶつと小言を唱えている……。
俺はじいさんに背を向け振り返ることもせず、抜刀村正真打の柄を強く握り締めながら一歩を踏み締める。
待っている結衣の目付きが変わり、周囲を見渡す。
俺もその何かの気配を先程から感じている……。
「手厚いお迎えって訳か……」
俺が一言呟くと、結衣は鍛治工場に背を向けて後ろに下がる。
歩く俺とすれ違い様に、俺の刀巾着の中からレイピアを取り出す。
彼女は二人を守る。俺が奴を仕留める。
俺は鍛治工場の吹き抜け屋根から出る。
抜刀村正真打の柄を手に握り、腰を落とす。
一握りで分かった。これはすごい前よりしっくりくる。
性能通りじいさん達の努力が伝わってくる。
「すぅ…………」
屋外の玄関戸に藍色と虹色の異空間の裂け目。
波打つワープホール。
いつもと違う。黒いただの楕円ではない。
そうと分かっていも構えを止めない。
そもそもこれに意味はない。
ホールから二刀を重ねた亜美が横振り払いを遠距離から打つ。
相手も俺の次手を試している。
(冷泉居合術)
『影縫』
口パクで放った技は俺を地面へと隠す。
闇の黒い液体が水面に落ちたように跳ねた。
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