第171話【appears and disappears like a phantom】

「しかしクラウン公国の勇者が来るとは予想外だったな」

「それも3人、 四天王を倒したからかな・・・」

「そりゃあそうだよー、 四天王を倒したんだからねー」


何故かロダン達の中に紛れている【オーギュストの龍】リーダー。


「誰だ? 何時の間に潜り込んだ?」


モルガナが【オーギュストの龍】リーダーに拳を向ける。


「【オーギュストの龍】のリーダーをやらせて貰っているよ

来るって手紙無かった?」

「・・・シエンさんと一緒に来るんじゃなかったんですか?」

「せっかちな性分だからねぇ・・・」

「本当ですよ」


ぞろぞろとやって来るシエンパーティと【オーギュストの龍】の美女達。


「いきなり来てなんだけど手土産を持って来た

全土から取り寄せた肉や魚だよ」


美女達が荷物を開けて見せる。

肉や魚、 野菜や果物が有った。


「あの・・・折角ですが貴方のパーティに入るつもりは無いですので・・・」

「うん? 僕のパーティに入りたいの?」

「え?」

「え?」

「「「「え?」」」」


ロダンと【オーギュストの龍】リーダー、 一同が困惑する。


「えっと・・・貴方は何をしにここに?」

「四天王を倒す一助を担った君に会いに来ただけだよ?

それ以上の他意はない、 手土産も用意したし失礼は無いと思ったけど・・・

迷惑だった?」

「会いに来ただけ?」

「うん、 そうだよー」


事も無げに言う【オーギュストの龍】リーダー。


「パーティに入る入らないは置いておこう

君が四天王を倒せる人材ならば仲良くして損はないだろう」

「まぁ・・・そう思ってくれるのなら嬉しいですが」

「じゃあ決まりだ、 折角だし何か料理作ろうか?

ウチのお姉さん達は料理上手だし何か作ってあげるよ」

「いや、 流石に悪いですよ、 御客様ですし

持って来て貰った材料で私が料理をします」


ベルーズが提案する。


「じゃあ御言葉に甘えて御馳走になろうかな」

「ベルーズは料理が上手なんですよ」


カリエが言う。


「それは楽しみだね」

「何か苦手な食べ物は有ります?」

「特に無いかなー、 シエンは苦手な食べ物は何か有る?」

「おふくろの味が苦手ですね」

「何だその謎の拘りは・・・」

「私はベジタリアンです」


ドクが答える。


「あ、 こいつは無視しても良いですので」

「いえいえベジタリアン向けの料理も作りますよ」

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