第141話【2nd round 4th match】

「二回戦第4試合!! ロダン選手VS時代選手

さぁこの対決、 果たして何方が勝つのでしょうか!!」

「ほっほ、 来なさい」

「・・・・・」


時代の動きを警戒するロダン。


「来ないならこちらから行くぞい」


一気に距離を詰められるロダン、 剣で斬りかかるも中段突きを喰らう。


「くっ、 リジェネレーション!!」

「ほっほ、 中々良い選択じゃの、 今ので骨が砕かれたじゃろうからな」


御名答である、 今の一撃でアバラが折れてしまった。


「ならばこうじゃい!!」


ロダンの腕を掴んで投げ飛ばす時代。


「くっ!!」


このままではリングアウトになってしまう。

咄嗟リングに剣を突き立ててブレーキをかける。


「中々やるのぉ、 どおれ行くぞい!!」


時代がスライディングでロダンを吹き飛ばす。


「ハチャメチャなお爺さんですね!!」


ロダンは剣を突き立てるも蹴り上げられてリングの外に蹴り飛ばされた。


「これは勝負有ったかのう」

「・・・・・」

「うん、 なんじゃい?」


ロダンは時代の腕を掴んで地面に倒れ込む。


「寝技!?」


モルガナが観客席で叫ぶ。


「ロダンってそんな事出来たの!?」

「え・・・何でも人体解剖学のスキルを持っているとか・・・」


花子が答える。


「だったら・・・・行けなくもない!! 行けるか!?」

「頑張れー!! ロダン!!」


寝技に持ち込むロダン。


「ぐぬう、 ならばワシも!!」


時代も寝技をロダンに仕掛ける、 互いに技を決め合っている状況。

果たして何方が勝つのか!?


「う・・・これは・・・」


時代が即座にタップする。


「ワシの負けじゃあ!!」


寝技を決められて即座に負けを悟った時代。

その理由は単純明快、 寝技を掛け合い互いに破壊し合う状況に陥ったが

相手は体を自動で回復するリジェネレーションをかけているのだ。

これでは一方的に破壊されるだけ、 更に自分の体力の低下を考えていなかった。


「いやぁ・・・歳かのぉ・・・でも中々に楽しかったぞい」

「こちらも勉強になります」


互いに握手をしてリングを降りる時代とロダン。


「でもお爺さん本当に強いですね・・・何者ですか?」

「ほっほ、 まぁ爺には色々有るんじゃよ・・・じゃあな」


時代は観客席に向かった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る