第130話【1st round 4th match】

第4試合ロダンとホワイトの試合が始まった。

ロダンは剣を構えた。


「君、 ヒーラーじゃないのか?」

「ヒーラーですけど、 一応剣も使えますよ」

「そうか、 まぁヒーラーの片手間の剣術なんて高が知れてるよ」


ホワイトは冷気を集め始めた。


「因みに私は魔法使いだ、 氷専門だがかなり強い、 早々に棄権をおススメするよ」

「魔法使いだったら剣で斬られる分、 不利だと思うけども」

「ふっ、 アイスニードル」


氷柱がロダンに発射される。


「リジェネレーション!!」


ロダンがリジェネレーションを唱える。

氷柱がロダンに命中するも再生する。


「ほう、 リジェネレーションか、 中々通な魔法を習得しているな」

「そうなの? じゃあ行くよ!!」

「アイスカッター!!」


氷の刃がロダンに向かう、 氷の刃がロダンを切り裂くも再生される。


「ならば再生が追い付かなくなるまで攻撃するまでって!! うお!!」

「とぅ!!」


接近されて剣で攻撃されるホワイト。


「ならばフリーズ!!」


冷気を凝縮してロダンを凍り付かせるホワイト。


「再生するのならば動けなくしてしまえば良い」

「・・・・・グレーター・ウォッシュ」


凍り付いたロダンが一瞬で解凍される。


「なっ・・・グレーター・ウォッシュだとぉ!?」


グレーター・ウォッシュは状態異常を全て解除する魔法である。

その状態異常は多岐に渡り、 燃えている、 凍っていると言った

物理的な状態異常すら解除出来る。


「実力を見誤っていた!!

いやグレーター・ウォッシュを唱えたならば!! アイスソード!!」


氷の剣を造り出して切りかかるホワイト。

グレーター・ウォッシュの消費魔力はかなり高い

ならばリジェネレーションに回す魔力は無い筈

そう思って氷の剣で切りつけたホワイトだったが回復される。


「なっ、 そんな馬鹿な!!」

「やああああああ!!」


ホワイトはロダンの反撃で剣で切りつけられる。

威力は高くないが魔法使いにとっては戦闘不能になるには充分な威力であった。


「ぐあああああああああああああああああ!!」

「勝者!! ロダン選手!!」


わあああああああああああああああああああああああああ!!

と第4試合でやっと真っ当に行われた試合に沸く観客達!!

ロダンはホワイトを回復させた後にリングから降りたのだった。

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