第125話【Admission to all players】

カレーの街の多目的ホール、 そのホールの中にある闘技場に集められた観衆。


「さぁ!! 始まりましたカレーの街恒例武道大会!!」


アナウンサー役のゾラが叫ぶ。


「一年に一度の武道大会!! 今年の優勝賞品は賢者の石と100万G分の要求を聞く事!!

その為、 何時もより素晴らしい出場選手が揃っています!!

それでは全選手入場!!」


どぉん、 と銅鑼が鳴らされる。


「トップバッターは現在大会四連覇中!! "美麗剣士"フィールズ!!

彼を倒せる猛者は現れるのか!!」


にこ、 と笑いフィールズが現れる。


「フィールズ最大のライバルは彼!! 去年は親戚の結婚式で出られなかったが

フィールズの対抗馬は正しく彼!! "猛牛"ハンス」


うぃー!! と雄たけびを上げて入場するハンス。


「高級住宅街に巣食うアンデッド達を葬り去った冒険者チームのメンバー

期待の新星!! ロダン、 カリエ、 モルガナの入場だァ!!」


カリエとモルガナは堂々と、 ロダンが照れながら入場する。


「オーギュスト王国の子爵なのに何故か参加!! ポンセ―!!」


手を振って入場するポンセー。


「そしてなんと!!

オーギュスト王国の勇者が所属するクラン【イレギュラーズ】代表

勇者バンメンとその仲間ナリキンが参加!! 凄い!!」


バンメンとナリキンが悠々と歩く。

しかし空中から氷が砕けて降り注ぐ。


「え、 何急に・・・」

「クランだけじゃない!! ギルドからも参加してるぞ!!」

「あ、 ギルドからの参加者ホワイト!!」


ホワイトがつかつかとバンメンとナリキンを追い越す。


「ギルド? クラン? そんな物知らない!!

ソロと言えばこの人!! "独眼竜"ベアード」


歓声と共にベアードが入場する。


「美少女メイド、 ヘツブ、 天才美少女技術者、 キス!!」


ヘツブと白衣を着た博士風の少女がやって来た。


「天才ならば負けてはいない!! フギット!!」


魔法義肢を掲げながら入場するフギット。


「古の古強者!? 今大会最年長!! 時代!!」


時代がとことこと入場する。


「怪我から病み上がりだが俺達を忘れるな!!

アーモンド!! ナッツ!! ヘーゼル!! ピー!! ソルト!!」


気合いを入れていた男達が入って来る。


「そして今日になってエントリーして来た謎の人!! 一体何なんだ!! ミスターX!!」


フードを被った人が現れる。


「以上、 この20名で優勝を争って頂きます!!」


わああああああああああああ、 と大歓声が上がった。

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