第51話【Salvation】

少し時間は前後してロダン達はゾンビ達が集まっている所を見つけた。


「ゾンビ・・・物凄い数ね、 ロダン如何する?」

「可哀想に」

「ロダン?」


ぽろぽろと涙を流すロダン。


「初めて見たけど酷いよ・・・これは・・・」

「ろ、 ロダン?」


困惑する花子。


「大丈夫、 僕が救ってあげるから」

「え、 ちょ」


剣を抜いてロダンは走ってゾンビを切る。


「【DeadEnd】」


斬られたゾンビは光の粒子になって消失した。


「え、 な、 なにこれは・・・」


困惑する花子、 そしてゾンビ達が一斉にロダンに向かって来る。


「DeadEndDeadEndDeadEndDeadEndDeadEnd」


向かって来るゾンビ達、 それら全てをDeadEndで消滅、 いや浄化させるロダン。


「これは・・・浄化の一種なの・・・」

「うあああ・・・」

「!!」


花子の背後にもゾンビが現れていた!!

花子は咄嗟に振り向くもゾンビは花子をスルーしてロダンに向かっていた。


「・・・え?」

「うあああ・・・・・」


ゾンビ達はロダンを取り囲んでいた、 ロダンを襲っていると言うよりはロダンに縋っている。

そんな印象を花子は受けたのだった。


「・・・・・黙って見過ごす訳にはいかないね」


ゾンビ達はロダンに群がっている為、 ロダンにもダメージが入っている。

花子はゾンビ達の足にナイフを投げて足にダメージを与えて

少しでもロダンの負担を軽くしようと試みた。

しかし焼石に水、 それならばワイヤーが付いたナイフを投げてゾンビの侵攻を食い止めようとする。


「何コレぇ!!」


ロダンがワイヤーに引っかかって転んだ!!


「あ!! 危ない」

「っDeadEnd!!」


慌ててDeadEndを発動するロダン、 その時、 ワイヤーに触れていた全てのゾンビが浄化された!!


「これって・・・ロダン!! これを使って!!」


ワイヤーが付いたナイフをロダンに投げる花子。


「・・・!! うん!! ありがとう!!」


ロダンはワイヤーが付いたナイフを使って振り回しながらDeadEndを行使した。

ぶんぶん振り回されたナイフとワイヤーに触れたゾンビ達が次々と消滅していく。

その数は一気に減り続け、 最初は大地を覆う数だったゾンビ達が

徐々に消え始め百、 五十、 十以下にまで減っていた。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る