また君の手を繋ぐために

作者 久遠みゆき

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★★★ Excellent!!!


 心の中で出逢う相手は只の空想だろうか……?いや、きっとそこには何らかの意味があって必然なのかもしれない。

 人の空想は凡そ実現化される……という言葉を聞いたことがあります。そして人の想像は世界を創るとも……。

 現実の世界では再会できなくても、きっと物語を紡ぎだした先で……不思議であり切ないそんな物語であり詩、とても印象に残る作品です。

★★★ Excellent!!!

爽やかな文体の中にも、主人公なりの重々しい心情が、克明に描写されており、主人公の亡き恋人に対する深い思いが伺い知れ、大変感動いたしました。
彼が恋人と一緒にいる世界、夢とも、妄想としても、小説とも取れるけれども、私としては小説という説を推したい。彼が小説を書くのは、亡き恋人への想いを綴る為なのでしょう。
短く、しかし深く心象に残る作品をいただき、大変感謝しております。

★★★ Excellent!!!

このショートショートを読んだ時、私は恋人の死を思い浮かべた。
ロリータのハンバートのように、亡き恋人に義理の娘を重ねた。いわば現実に現実を重ねたのではなく、空想の中で亡き彼女を生かした主人公。
私はそのように受け取った。また別の物語で、主人公の頭の中で動き回り続ける彼女はひたすらその脳内で生き続ける。
彼氏が生き続けるか、彼女を想い続ける限り。
恋人の喪失とは何か。そう考えさせられる物語でした。