37日目 居場所⑤

椿はあのあと部屋で少し考えてみた。


〈椿〉なんで、急にあんなことがおきるんだ?


〈椿〉ん?そう言えば、のぞみちゃんのやつ、なんか浮かない顔していた。なんだろ?俺たちが思う顔と一致しない。なんか、こう...ああ!だめだ!わからない!


そう、のぞみはあの時の顔は少しにやっとさせた、なにか企んでいるかのような予想外の顔だ。普通ならそんな顔をしない。


〈椿〉そういえば、トイレに何回かいってたな。最後はあのカフェだっけ?たしかその時が一番遅かったな。まあ、女の子は色々遅いっていうしな。でも要は戻ってくるは早いよな。あいつは男みたいなやつだから特別か?いや、違うな、あいつも女だ俺たちからしたら、もしかしたら遅いのかも。それよりも、のぞみちゃんは凄く遅い。本当にトイレに行ってたのか?って思わせるほどに。多分、要も女だから普通より遅い。けど、のぞみちゃんがそれ以上に遅かったから、要が戻るのが早く感じたのか?


のぞみちゃんは何回かトイレに行っている。だが、それは普通の事だ。だけど、そのトイレの時間、あのカフェに入るまではそこまで遅くなかった。けど、最後立ち寄ったカフェではそれ以上に遅かった。要よりも。なにか、あるのか?と椿は考えるようになっていた。


〈椿〉はっ!まさか!いや!それはない!だって!のぞみちゃんはすごい優しくて、落ち着いていて、おとなしい子だ!それはありえない!

でも、だとして、なぜだ?なにかの間違いだろ?

だけど、じゃあなんで、あんな顔してたんだ?


〈椿〉明日は日曜日か、要に会うか?ちょっと聞きたいこともあるし


すると、一階のほうからお母さんの声が聴こえた。


〈百合〉椿!ご飯よ!出来たから、降りてきなさい!


〈椿〉はーい!


〈椿〉でも、なんか引っ掛かるだよなー。のぞみちゃんは優しいし、俺らとは縁のない学校にも通って...

え!?もしかして?

わかった!そうか!そういうことか?少しだけわかったぞ!


すると、携帯を取り出し要に電話した。


〈椿〉要か?明日日曜日会えるか?話したいことがある!


〈要〉ええよ、明日なー


そして、携帯をやめ、階段を降りて食卓についた。


ー 37 居場所⑤ ー おわり

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る