孤島で詐欺師は第六感を覚えるか

作者 今村ポン太

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★★★ Excellent!!!

 主人公、佐藤来太郎は超能力芸人である。手品と心理テクでお茶の間を賑やかす、人気のTV芸人なのだ!もちろん、超能力など持ってはいない。そんな彼が、美人超心理学者に招かれ、孤島でバカンスと実験の日々を過ごすことに。しかし、一緒に集められた面々はホンモノの超能力者で・・・。
 超能力と密室殺人という相反する要素を同居させた推理物作品。主人公はもちろん、その他の面子も一癖も二癖もあり、誰が犯人なのか分からない展開が良い。超能力も空気にならずバンバン活用されますが、それでいて犯人確定に至らない匙加減が絶妙でした。
 各自の独白シーンや内面描写の重点が重めで推理パートはやや軽めかな?しかし、驚愕アンド納得の真相で、なるほどそうきたか、と膝を叩きました。
 変則の推理ものが読みたい夜におすすめです。

★★★ Excellent!!!

超能力を扱ったSFミステリーは数々あるが、本作はその中でもかなり異例な登場人物の大半が超能力者!

超能力研究家の実験に付き合うために、孤島に招待された超能力者たち。しかしその内の一人である主人公の佐藤来太郎は、超能力者のふりをしているただのペテン師。
他のメンバーの超能力も疑っていた彼だが、参加者の一人が島内で起きる殺人事件を予知してしまい、さらに招待されたメンバーの一人が彼の正体を知っていることもあって、超能力者たちが島で起こす騒動に巻き込まれてしまう。

島に集まった超能力者たちは、予知能力、サイコメトリー、透視能力、テレパシー、霊能力など皆それぞれ独自の能力を持っており、さらに性格も一筋縄ではいかない者ばかり。おかげでペテン師を自称する来太郎が、実は招待者の中で一番人がいいというおかしな事態に。

しかし、これだけの能力者が集まれば殺人事件など簡単に解決しそうなものだが、はたしてこの状況でミステリーは成立するのか? そこは作者の腕をご覧あれ。超能力者たちだらけの事件ならではのトリックを使った推理劇を見事に描ききっているぞ。

(新作紹介 カクヨム金のたまご/文=柿崎 憲)

★★★ Excellent!!!

魅力的なキャラクターと、舞台。
心理描写も読みやすく、世界に引き込まれました。

章の分け方も分かりやすく、後から「あの人あの時なんて言ってたっけ?」と思った時に読み返しやすかったです。

なるほどなぁ!
そうだったのかぁ!

次の作品も期待しています。