第二章:殺意の蹂躙
「……ああ、ダンボールみたいな箱に入って吊り上げるとか言ってたやつのこと?」
「そうそう、それです。これがそのマジックならいよいよ最後ってことになりますね」
言われてみれば確かにそうかもしれない。
小さなダンボールみたいな箱に光野が入り、宙に吊り上げられるマジック。
その後にインパクトのある展開が待っている、そんなことを草本は言っていた。
ステージ上から、フックの付いたワイヤーが降ろされてきた。
木箱が置かれた場所のちょうど真上に当たる位置だ。
よく目を凝らして木箱を見ると、上面の蓋にフックを引っかけるためのものらしき出っ張りが確認できた。
(メインのマジックで間違いなさそうだな)
木箱の上蓋が開けられる。
アシスタントが、開けた木箱を持ち上げて中の状態を観客席に見せた。
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