第一章:殺意の萌芽
「鈴木さんは、あたしたちにダンスを教えてくれてる先生ですよぉ。レイニーがデビューした時からずっと指導してくれてるんです」
「それはつまり、専属のコーチみたいなものですね」
歌を唄うだけの歌手とアイドルは違うわけか。
頷きながら、絵夢はそんなことを思った。
歌詞を覚え、ダンスを覚え、外見にも気を遣い、ファン向けのイベント等もこなさないといけない。
こういった業界では、人間関係が複雑であったりもするだろう。
(収入が良い分、苦労も多そうだな)
それでもこうして活動を続けているのだから、彼女たちは立派なものだ。
「絵夢さん、何で魂の抜けたような目をしてるんですか?」
ぼんやりとレイニーメンバーたちを眺めていた絵夢の顔を、嶺垣が不審そうに見つめてくる。
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