Adrian Blue Tear ―バー・エスメラルダの日常と非日常―

作者 陶守 美幸

一杯ひっかけて行きませんか? 異世界の紳士淑女が織り成す物語を肴に。

  • ★★★ Excellent!!!

自由都市「ティタン」の繁華街のはずれ。
改造されたアパートの一室、緑色の扉をくぐれば小さな店があるんだとか。
 
そこが、本作の舞台である「バー・エスメラルダ」です。

主人公はオッドアイの少女と美男子。
店主のルピナスと、客であるフランツの2人の出会いによって物語は始まります。

そうそう、このお店は少し変わっているようです。
看板や客引きはなく、街の地図にも載っていない、まるで秘密のお店。
にも関わらず、お偉いさんや訳アリの人、様々な紳士淑女が口コミで紹介され、お越しになるそうです。ご安心を、何かあった問題が起こった際は、店の奥に用心棒が控えているんだとか。え? 逆に物騒じゃないかって? はてさて、答えは作中に隠れていますよ。

この店はカクテルの品ぞろえ、店員の丁寧な対応も魅力的なのですが、肴が一風変わってます。それは、訪れるお客様たちが織り成す物語です。恋の話、男の話、女の話、ちょっと難しい話から日常会話まで。小さなお店であるがゆえの魅力かもしれません。お酒を片手に耳を傾けると、より一層楽しめるかもしれませんね。

ぜひ一度、異世界の小さなバーで、素敵なお話に酔いしれてみませんか?

この店はお客様の国柄、王国や帝国に関係なく、読者様を温かく迎い入れてくれます。あなたもきっと、常連になってしまう事でしょう。そして、あなたはこう言います。

「ルメリ。マスター、また来ちゃいました」と。

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