第24章 勧誘のドラゴン
第138話 建国のための準備
突然だが、俺は伝言魔法を使ってドラゴン会議をする事にした。
会議用の魔法もばっちりだ。
魔法のイメージはこんなだ。
void main(int argc,char *argv[])
{
char name[3][64] = { "テニツチスシ","テニカソク","トミチニリ"}; /*俺、ウィッチ、スネイルの三人の魔法名*/
TEL *tp; /*伝言魔法の定義*/
int i;
for(i=0;i<3;i++){
tp=topen(name[i]); /*回線を開く相手を指定*/
tprintf(tp,argv[1]); /*外部入力をメッセージとして送る*/
tclose(tp); /*回線閉じる*/
}
}
魔法の呪文を伝言魔法で送る。
これで準備オッケー。
「忙しい時間を割いてもらって申し訳ない。伝えときたい事がある。俺のテリトリーを決めた。獲物が少ない盆地だ」
「私が教えた例の場所ね」
「どんな場所」
「スネイルなら気にいるかも。草と樹しかない所だ」
「まあ、素敵」
「それと、魔法を効率的に教える方法が分かった。ライブラリの配布だ」
「ふーん、簡単なら受けてあげてもいいわ」
「便利になるなら」
「俺からの報告は以上だ。皆からは何かあるか」
「冒険者と伝言魔法するようになってから、退屈しないわ」
「そうそう、うっとうしい草食魔獣の数も減って大助かり」
「だけど、従魔になれと言って来るのが、少しうっとうしいわね」
「同じく」
従魔にならない理由をでっちあげるか。
「従魔になると力が逆流して人間が死ぬと脅してやれ」
「それだけだと弱いわね」
「その資格は魔力1万だと言ったら、諦めるか、必死になって魔力を上げるだろう。係わっている暇がなくなるはずだ」
この話が広がってミニアの所へお前は魔力1万かと聞きにきた奴がいたら、俺が魔法を行使して魔力1万を証明するだけだ。
「試してみるわ」
「私も」
その後は雑談して和やかにドラゴン会議は終わった。
そして、門番の所へミニアと共に行く。
門番は荒野の地下に相変わらず存在していた。
ミニアがトンネル掘りの事を伝えると魔力を要求された。
俺は門番に向かい特大のファイヤーボールを打ち込む。
充填は完了したらしい。
門番は地中深く消えて行った。
俺達がクレーターのへりに一週間後に行くと門番は既に到着していた。
魔力を再び門番に充填すると、山脈に穴を開け始めた。
あとは、ブレスで固めるだけだな。
でも、この工事はだいぶ掛かりそうだ。
ミニアを魔法都市に送り返してから、門番との共同作業を始めた。
壁を固める為のブレスの熱で洞窟内の温度は急上昇。
俺は冷却の為に魔法を唱えた。
魔法のイメージはこうだ。
char heat[10000]; /*熱一万立方センチ*/
void main(void)
{
MAGIC *mp; /*魔法定義*/
mp=magic_make(heat,sizeof(heat),IMAGEENERGY); /*熱を魔法として登録*/
magic_delete(mp); /*熱を消去*/
}
焼け石に水だが、頭だけでも冷やすと気持ち良い。
講義もあるので休みながら、作業は続けられ一ヶ月余りでトンネルは開通した。
馬車が二台通れる広さで我ながら良く出来たと思う。
次はリトワース宰相のホレイルに話をしないとだな。
ミニアを伴ってゴーレムで尋ねる事にした。
「じいさん、建国の地が決まったよ」
「そうですか、やっとですわい」
「魔獣も少なくて良い所」
「ミニア様もさっそく行かれたのですな」
「うん、行って来た。脅威の種も破壊したから、もう大丈夫」
「守るに堅い天然の要塞だな」
「そんな良い場所が」
「問題が一つある。交通の便がもの凄く悪い。まともな道が無いんで作らないと」
「ふむ、ちょうど良いですな。魔道具製作で財政は上々。ここで吐き出すとしますかのう」
「俺も蓄えを出す。大変だと思うが立派な道を作ってくれ」
「わしの仕事ですから、言われるまでもないですわい」
「それとルルシャ族というのが尋ねて来る。彼らを迎え入れて欲しい」
「それは大賛成ですのう。国民はまだ足りないからのう」
「湖の近くにお城が欲しい」
ミニアが無茶な事を言い出した。
「ミニア様出来る事と出来ない事がありますわい」
「魔法で石の板を生み出すから、後は積むだけ。お金は私が出す」
俺にストーンウォールの魔法を使って石の板を出せと言うんだろう。
まあそれぐらいなら余裕だけどな。
「物を持ち上げる魔法を教えてやるよ」
「それなら、時間をかければ出来るかのう」
お城の建築も決まった。
公共工事があれば民が潤うから良い事かもしれないな。
ミニアは思いつきでいったのだろうが、人の為になっているよな。
ミニアのこういう所があなどれない。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます