いつもなにかを執筆中でルーマニアを夢見る物体A。ラーメンとコーヒーと本が燃料となっている。 街のメインストリートから一本外れたところにある、頑固おやじが出して…
引き金が落ち、ライフルが弾を発射する。それだけの、たった一瞬の出来事。その一瞬の裏で動く、人、戦況。モシンナガンの内部機構。雷管を叩かれて銃身から加速される弾頭。これらを余すところ無く…続きを読む
この作品は疑いなく名作である。が、与えられた評価は過小であると言わざるを得ない。それは何故かと言えば、扱うテーマの特殊性であろう。狙撃手と戦争。終戦後の満州と大国の策動。少女と少女の関係性。…続きを読む
なかなかよい冒険小説には巡り会えないものですが、この作品はまさに堂々たる冒険小説。個人的にはたいへん楽しんで読んでいます。舞台設定のチョイスもうまいし、キャラクター造形も巧み。さらには──個人的な…続きを読む
物語、特に非現代日本が舞台の小説は、往々にして「質感」が大きなウェイトを占める。その世界にある常識、そのキャラクターの来歴ゆえの思想や振る舞い、知識量に裏打ちされた些細な設定…要は考証の細やかさで…続きを読む
もっと見る