第7話 破門。そして、君が後継者。

「君にしよう」


 俺と天周てんしゅうが、さらに修行をしていた時、


 師匠が俺を指さした。


「え?」


「君が後継者だ」


「は?」


「もっと厳しい修行をしよう」


「いいですけど、天周てんしゅうは?」







破門はもんだ」







「・・・え?」


 意味が分からなかった。


 天周てんしゅうだまって、聞いている。







天周てんしゅう破門はもんだ」


「でも、天周てんしゅうは俺より、がんばっていましたよ!」


「そうだね」


「俺より先に弟子になっていましたよッ!」


「そうだね」


「俺より厳しい修行をしていましたよッ!!」


「そうだね」


「俺より、もっとッ! ずっとッ!!! すごいヤツなんですよッ!!!」



 俺は泣いていた。



「でも、破門はもんにする」







 プチン。






「ふざけるなああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」







 チート能力オーラで、周囲の物が吹き飛ぶ。







何様なにさまのつもりだ」







「さすがだね。やはり、君こそ、後継者だ」


「後継者に興味は無い。俺も出て行く」


「許さない」


 出て行こうとする俺の前に、


 師匠が立ちふさがる。





「どけ」





 チート能力ッ!!!




 修行した俺のチート能力は、格段に上がっていた。


 しかし、


「フンッ!!!!!」


 師匠が腕を一振りし、チート能力を相殺そうさいした。


「なんだと!?」


「言ったはずだ。ただ力をぶつけるだけでは、ワシを倒すなど、不可能だ」


「なんてヤツだ!」


「稽古の時間だ。来い。後継者」


「なるかああああああああああああああああああああああああああああ!」


 俺は師匠にかかっていった。

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