第4話 荒れるAI。

「ちょいちょいおれくんや! ノアちゃん、なんか不機嫌じゃね?」


「・・・ああ」


「んああああ!? 私はちっとも不機嫌じゃありませんよおおおおお!! マスターにかまってもらえなくても、ちっとも不機嫌じゃありませんよおおおおお!!! グビグビグビグビ」


「・・・ノア、少し飲みすぎじゃないか?」


「マスターにとって、私なんてどうでもいいんでしょ! だったら、ほっといてくださいよ!」


「そんなことできないって」


「ほっといてもらってもけっこうですよ! どうせ、私なんて、動いて、話して、コーヒー淹れるぐらいしかのうの無い、美少女なだけの等身大人形ですよおおおお!!! グビグビグビグビ」


 ノアがやけ飲みやけハイオクを続ける。


「ノアちゃん、すげええええ!」


「頼む! 些天意さてんい、助けてくれ!」


「おかまいなく。わたし、勝手に遊んでますので」


「役に立たねええええええええええええええええええ!」






 パキン!






 ガラスが壊れる音がした。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る