第7話 日常にある能力。

「おーい、誰か火を出してくれ」


 アレスが駆けつける。


「ボクに任せて!」


「アレスか!」


 アレスは原始人みたいに、太い木に細い木をクルクル回して火をつけようとする。


『・・・・・・え? なにをやっているんだ?』


 よし、これなら一時間ぐらいで火がつけられる。


「私が火をつけてしんぜよう。火の能力!」


 めっちゃ火が出た。


「おお、助かる。アレスもありがとな!」


「困ったことがあったら言ってね!」


「おう!」




「誰か水をいただけないかしら?」


 アレスは走る。


「ボクが取ってくるよ!」


「アレスじゃない!」


『・・・・・・またか』


 アレスはバケツを掴んで、42.195キロ先にある川に走ろうとした。


 往復で6時間ってところだな。


「アタイが出しますよ。水の能力!」


 すっごい水が出た。


「あらあらありがとう。アレスもありがとう!」


「うん。何かあったら言ってね!」


「お願いね!」




 異世界フィーアルネシア。


 そこは異世界ファンタジーな世界。


 人々が「能力」を使い、豊かに暮らす世界だ。




『・・・・・・よく動くヤツだ』

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