あとがき
夏休みくらいに終わると言っておいて、まったく終わりませんでした。
どうも、現代人に必須のスケジュール管理能力がクソすぎて社会不適合者まっしぐら、小説も誤字脱字だらけで生きてるだけ損しかないクソモノカキkatternです。
どんな自虐や。
それはそれとして、ようやく完結いたしましたよ「俺の幼馴染がコンビニで働いているのでセクハラしにいくことにする」が。
今年の春から、毎日連載して、ひぃこら言いながら書いてきた本作が、ようやく完結いたしましたよ。よくよく考えると久しぶりの完結作品。しかも☆も100越えということで、ほくほくとした気持ちでございます。
これもひとえにここまで応援していただいた読者の皆様のおかげです。
本当にここまでありがとうございました。
いやほんと、評価に応援に感想と、いろいろありがとうございます。
仕事でメンタルをまたいわして、社会的にドロップアウトした私ですが、それでもなんとかここまで書き切れてよかったなと、そればかりでございます。ねー、いったいどれだけメンタル骨折を繰り返すやら。本作でも陽介くんがときどき鬱々としたものを垣間見せますが、なかなか一度やるとこれは人生やり辛いですね。
まぁけど、陽介は辛いながらもこれからの人生を生きていく指標を見つけられました。きっとこれらの彼の人生には、苦しいことも楽しいこともたくさん待っていることでしょうが、それでもやっていってくれるに違いないでしょう。
彼と彼の妻、そして子供達の人生に幸多からんことを。
もはや完結して僕の手を離れようとしている物語に、そんな言葉を贈ろうと思います。ほんと、お幸せにね二人とも。(もちろん千寿や美香さんたちも)
まぁ、これを語ると無粋になっちゃいますが、本作品の根底に流れるテーマは「人間の再生と復活」です。見りゃ分かりますね。ただまぁ、それだけだと、割とよくあるものですので、副題というか掘り下げるためのもう一段深いテーマとして「田舎(家族)への回帰、人生に対する自分なりの答え、そして都会(社会)への再出発」というものを置きました。
陽介が田舎へと深く深く根付いていく過程を丁寧に描き、かつ、多くの人間的葛藤を経て成長していくのを見せながらも、最後のたった数話のできごとで田舎に背を向けて旅立つ(のをほのめかす)ことを選択するというのはそういう意図です。
田舎(家族)に癒やされるだけ癒やされ、決して譲れぬもの(妻と子供)を手に入れた男が、再び都会(社会)と闘って行くために旅立つ。
そういう物語を書きたくて、結局ここまで引っ張ってしまいました。
相変わらずテーマがめんどくせーなと、今更ながら思ってます。うん、ライトノベルの主題じゃないよね。ぜんぜんライトじゃない。けど文体がライトなのしか書けないので、ほんとかんべんしてくれーって感じです。
最後に陽介は、家族という場所ではなく、家族という関係こそが大切なのだと気がついて、再び社会と闘う決意をしました。
別にそのまま田舎で生きていく方法もあったでしょうが、結果として、彼はやはり(病気などのいろいろな要因や運が重なり)都会に出て行くことになりました。
けれども彼はこの数年間にわたる長い帰郷で、家族という関係に対して揺るぎない愛を見いだし、それが最後に書いた番外編である数年後の世界でも脈々と生きているのだなと――ちぃちゃんの来訪に驚きつつ喜んでいたり、会いに行けないながらも小まめに実家と連絡している――感じていただければ幸いでございます。
もうちょっと生臭い話になると、やっぱ薬飲んでると田舎社会は生きるのきびしいよねっていうのもあります。最後の運転で絶望する話については、割とマジなトーンで書いております。多くの病気を抱えている人間(僕も含む)が、こういう不安を抱えながら生きているのだなというのを、社会的に問いたいという側面もあったのですが、まぁ、家族の愛の前には些細なことでございますな。
はてさて。
そんな訳で、終わりましたよ、終わりました、本作品。
皆さん楽しんでいただけましたでしょうか。
三十歳を超えたいい大人が、いったいなにを恋だの愛だのと恥ずかしい、なんて思いつつ、割と僕は書いていてノリノリでした。いきおくれラブコメ楽しい。
この分野でひとつ新規ジャンルを開拓したいなとか思いつつ、ただやっぱメーンは高校生とか大学生とか、その辺りよなと悶絶しつつ、これからもこういう人間の心のひだを、クソみたいなやりとりに隠しつつ、ネットの海に放流するような物語を、私は編んでいきたいなと思います。
そうそう。
今までは、市場原理に任せようと評価については触れなかった僕ですが、本作品からはっきりと、よろしければ評価お願いしますと言うようになりました。
もう既に、この作品を読み切った方は評価を入れてくれているだろうなと、さんざん部ごとのあとがきで申している身なので思っているのではありますが、まぁ、なんでしょうか、評価があるとことで結構次を書く気力が沸いてきたりとか、これをちゃんと発表してよかったなと思えたりするし、実際ここまで書き切ることができました。
やはり応援していただいていると思える評価をいただけるというのは、創作を続ける上でこのうえない推進剤となります。大切だなと身につまされました。
ここまで本作品を支えてくださったのはまちがいなく、読者の皆さんが多かれ少なかれリアクションをしてくれたからであり、応援や評価を通して作品を広めてくれたからです。そういう訳で、ここでまたあれですが――。
面白いと思っていただけたなら、よろしければ評価・レビューのほどよろしくお願いいたします。
と申し上げておきます。
いや、上品に言えば良いってもんでもねーぞ?
さてさて、ほんとここまで読者の皆さんには、お付き合いどうもありがとうございました。本作は一旦ここで幕を下ろすことになります。
もしまぁ、完結ブーストかかったりどっかでバズって書籍化とかそういう流れになれば、その時にでもお会いしましょう。
そんな嬉しい再会を夢見て、ここに終わりの言葉とさせていただきます。
以上、katternでございました。
読了、応援、ありがとうございます。
俺の幼馴染がコンビニで働いているのでセクハラしにいくことにする kattern @kattern
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