海外ではバレンタインデーになると、男子の方が女子に薔薇を送るそうだ。日本で女子がチョコを送るようになったのは、チョコレート会社が宣伝した結果だという。
個人的には男子がチョコを好きな女子にあげてもおかしくないと思うのだが……。私がおかしいだけだろうか。
それはともかく、本気で好きになった相手にチョコをあげるのには相当な勇気がある。それが男子ならなおさら。
しかしまあ、実はそのチョコをあげた子が実は……だったのには最後驚かされた。それでも顔を赤くして、ガッカリしない主人公はしっかりと心を掴まれている。それと同時に読者の心も掴んでいる。
読む人を選ぶ結末だとは思うが、それでも私はまたバレンタインデーになったらこの小説を読み返したいと思った。