第45話 アキトと『幼馴染み』達
はじまりは『混沌』であった。
永い永い『混沌』の中に、ある時一つの『揺らぎ』が生まれた。
その『揺らぎ』から、『天空神ソラテス』が生まれ、『天空神ソラテス』の
『天空神ソラテス』と『大地神アスタルテ』は夫婦となり、まず『光』を創造し、それを『昼』と呼び、『光』から生まれた『暗黒』を『夜』と呼んだ。
次に、それぞれが司る『天』と『大地』を創り、創造と同時に『大地』が活動を始め、『大地』を覆う『火』が生まれた。
『大地』の高熱を冷ます為に、『水』を創り、『天』より降り注がせ、それは次第に『大地』の窪みに貯まっていった。
冷えて固まった『大地』を『陸』と呼び、『水』の集まった所を『海』と呼んだ。
『火』を『水』で冷ます時に、『風』が生まれ、次第に『大気』を掻き回していった。
その内、『陸』に『草』や『樹』が生まれ、『海』には『生命』が生まれた。
次に『太陽』と『月』と『星』を創り、『太陽』に『昼』を、『月』に『夜』を司らせた。
そしてそれらを『天』に配置し、『大地』に『光』が届くようにした。
『生命』は、やがて『動物』となり、その数を増やしていった。
最後に、夫婦は己の『似姿』である『人』を創り、この『地』を治めさせようとした。
しかし、己の『似姿』を創るのには難航し、何度かの『失敗』の後、ようやく『人』の『男』と『女』を創造する事に成功した。
夫婦は、『人』に命じた。
「「産めよ、増やせよ、『地』に満ちて『地』を従わせ、全ての生き物を支配せよ。」」
その後、夫婦は『仕事』を離れ『眠り』に就いた。
こうして、この『地』は『人』の支配する場所となったのだった。
―『アクエラ創世記 天地創造』の記録の断片より―
◇◆◇
これが、
僕がこの『断章』を見つけたのは『魔獣の森』の『古代魔道文明』の遺跡(ニル達が『
しかし、なにぶん経年劣化が激しく、ようやく『解読』出来たのが先の部分なので、間違った『記録』もあるかもしれない。
それ故、100%こちらが正しいと考えるのはやや早計だろう。
『写本』する際に、独自の『
そんな訳で、『教学』の『宗教学』の講義にもたまに参加していたりする訳なのだが・・・。
「・・・~こうして、『至高神ハイドラス』は『この世界』をお創りになられたのである・・・。」
「ふぁ~ぁ、もう何度同じ話をするんだかなぁ~。それよりも、早く『剣術』の訓練したいんだけど・・・。」
「Zzz・・・。Zzz ・・・。」
「ちょっと、バネッサッ!居眠りしちゃダメだよっ!!」
「なぁ、アキト。俺、考えたんだけど、『ワイルドボア』を仕留めるなら奴等の目撃情報から逆算して、奴等の『
「お前はブレんなぁ、テオ・・・。確かにその『
「ふむ、なるほど・・・。」
「・・・お前らは何の話をしてるんだ?」
「「効率的な『狩り』の方法?」」
「・・・ハァ~。」
「これ、うるさいぞっ、子どもらよっ!真面目に聞かんかいっ!」
「「「「「はぁ~い!」」」」」「Zzz ・・・。Zzz ・・・。」
と、この様にレイナード達にとっては
んっ?お前も真面目に聞いてなかったって?
まぁ、レイナードの言う通り、何度も聞いた内容だったし、目新しい『情報』は無いからねぇ~。
『
どうせなら、もう少し『専門的』な所を知りたいのだが、そうした『文献』や『資料』は、大都市の『図書館』とか、『ライアド教』の『教会』にしかない。
『図書館』の利用は、『平民』には多少『ハードル』が高いし、公に
それ故に、面倒でもこうして地道に『情報』を集めて行くしかないのが現状だった。
『リベラシオン同盟』が『ノヴェール家』を介し、『
「むぅっ?もうこんな時間か・・・。では、本日はここまで。汝らに
「はぁ、申し訳ありません。ネーブル先生・・・。」
『時刻』を報せる鐘の音を聞き、『ライアド教』の『聖職者』であるネーブル先生が本日の『教学』の終わるを告げた。
まぁ、そのついでに僕に苦言を呈する訳なのだが・・・。
基本的に、ネーブル先生は所謂『善良』な人だが、とにかく小言が多い。
僕は、『精神年齢』上、それが『愛』故の『言葉』なのは理解出来るのでまだ良いが、他の子ども達にとっては、口うるさくて苦手な先生かもしれないな。
しかし、こういう風に自分が嫌われてでも『生徒』を『正しい道』に導ける人は、良い『教育者』なんだろうけどね。
彼は『ライアド教』の『聖職者』ではあるが、僕と『至高神ハイドラス』の『関係性』は知らない。
と、言うか、おそらく『ハイドラス派』でも一部の者達しか知らない事だろうけれど。
それ故に、僕としても、彼とは『ライアド教』の『聖職者』としてではなく、一教師として、一人の『大人』として付き合っている。
『過激派』やその『神輿』である『至高神ハイドラス』とは、僕らはある種の『にらみ合い』となってしまってはいるが、やはり『ライアド教』全体が悪いと言う訳ではない。
まぁ、それ故に色々面倒なのだが・・・。
『ライアド教』が全て『悪』として『断罪』出来ればある意味楽なのだが、『現実』ではそんな事はありえない。
どこかの『宗教』や『主義』・『主張』が絶対的に正しい事などある筈もなく、その逆もまたしかり。
その『観念』や『言葉』、『行動』や『力』によって
ただ、何事においてもそうだが、その『教え』を素晴らしいと感じる事や、それを『布教』する事は良いのだけれど、その『価値観』を『一方的』に
『理想』としては、お互いの『価値観』を尊重し、理解し合い、『賛同』出来るなら『賛同』し、それが無理なら適度な『距離感』でお付き合い出来れば良いのだが、まぁ、それが無理な相談なのも重々承知している。
それが出来ていれば、とっくの昔に『争い』は無くなっている筈だしねぇ~。
ま、それはともかく。
「おいっアキト~。今日は時間あるのかっ?」
「んっ?まぁ、急ぎの用はないから、あると言えばあるな。・・・どうした、レイナード?」
「それならよっ、少し『剣術』見てくんね~か?最近は本格的に父さんにも教わってるんだけど、何しろあんま時間が取れねぇからよぉ~。」
「あぁ、バドさんも『お仕事』があるからなぁ~。いいよ。どこでやる?」
「おっ、サンキューッ!じゃあ、『秘密基地』に行こうぜっ!」
「あっ、じゃあ私も『魔法』教えてほしいかもっ!」「アキト~、『釣り戦術』についてなんだけど・・・。」「アキト、『ルダの街』の発展に伴う経済効果と新たなビジネスモデルの事なんだけど・・・。」「ふぁ~。・・・あれ?『教学』終わったの~?」
あいかわらず騒がしい『幼馴染み』達であった。
しかしまぁ、僕らももう『
ま、
『日本』なら、今現在は『二十歳』を『成人』としている。
しかし実際には、働き始めたら歳は関係なく『大人』としての『自覚』を持つ者もいるし、逆に『二十歳』を過ぎても『学生』であったりして、実感が湧かない者も一定数いるだろう。
ただ、『社会的』・『法律的』には『成人』と『定義』されるので、これも一つの『制度』としては有りなのだろう。
しかし、だからと言って、『
『市町村』レベルの『政治』には関わる機会があるかもしれないが、『都道府県』レベル・『中央政権』レベルに関わる事は一生ないだろう。
そうした事もあり『成人』と言っても、『税』を納める事、『社会的』に一人前と認められる事以上の意味合いは無いに等しかった。
まぁ、これも本人にとっては大きな『変化』ではあるんだけどね。
もっとも、
この『幼馴染み』達も、騒がしい『普通』の子どもに見えるが、すでに『将来』を見据えて準備を始めていた。
レイナードは、幼い頃からの『夢』である『騎士』になる『夢』はあいかわらず変わらないのだが、『
まぁ、いずれにせよ、彼の「誰かを守りたい」と言う『正義感』から、『剣』の道を極めるのが今の彼の最大の目標である。
バネッサは、そうした意味ではあまり『将来』の事を考えている節はないのだが、彼女の場合は
僕も鋭い方ではないが、これだけ付き合いが長ければ、彼女のレイナードに対する
彼女の場合は、『弓術』とすでにかなり高いレベルの『家事スキル(母親に仕込まれたそうだ)』で、レイナードの『サポート』はいつでも出来る体勢を整えているので、それも一種の『将来設計』と言う事になるのだろうか?
テオは、彼の『趣味』も半分あるのだが、『
とは言っても、『冒険者制度』が確立されてからは、『
『冒険者』の『仕事』も様々である。
個人の考え方や資質、チームの方針によっても大分違いが出てくる。
以前にも述べたと思うが、危険な『魔獣』や『モンスター』を狩るのを生業としている『
彼の
実際『前世』でもそういう友人がいたし、テオも少しずつシュッとしつつある。
今現在は、彼は『動けるぽっちゃり』であり、『罠』も含めた『戦略』も練る『知能派タイプ』となっている。
意外と彼は『司令塔』的素質があるのかもしれないなぁ~。
でも、いずれにせよ『戦闘能力』は必須になってくるので、そこはまぁ、頑張れっ!
ケイアは、『冒険者ギルド』の『受付嬢(年輩)』であり、『魔法使い』でもある母親・ケイラさんの影響で『魔法技術』に深い関心を示している。
『平民』の『魔法使い』は、今現在では珍しいので、まぁ、面倒事も多いだろうが、確かに非常に重宝される『技術』だろう。
何かにつけて、僕に『魔法』を教わろうとするのだが、僕は『
と、言うのも、(ケイラさんに教わっている様なので、『初級』クラスは扱える様なのだが)、『平民』の『魔法使い』が『上級』クラス以上の『魔法』を扱えるのが知れたら、まず間違いなく『貴族』や『魔術師ギルド』から目を付けられて、厄介事に巻き込まれる可能性があるからだ。
実際、僕自身も『魔術師ギルド』からの『監視』を受けているし、まぁ、ぶっちゃけ僕の場合はどうとでもなるのだが(僕個人の『戦闘力』もあるのだが、『仲間』達や『
大事な『幼馴染み』の、それも女の子を危険な目に合わせたくないと言う、ある種の『身勝手』な願いでもあるのだが、『魔法』は『工夫』次第では『初級』クラスでも十分に
いずれにせよ、今の所、僕は自分の体得した『魔法技術』を誰かに伝えるつもりはない。
以前にも述べたと思うが、『魔法技術』は危険な側面もあるので、誰彼構わず教える訳にはいかないからなぁ~、ケイアには申し訳ないけど。
リベルトは、最近さらにその『優等生』ぶりに磨きがかかり、独自に『ルダの街』発展に伴う諸問題や新たなビジネスに関する提案など『経営』や『運営』に関する事をよく相談される。
彼はダールトンさんの次男だが、『後継者』としてもいけるんじゃないだろうか?
まぁ、これは『トーラス家』の問題なので僕が口出しする事ではないが、『政治家』としてではなくとも、『ブレーン』としてや『参謀』としての『サポート役』にも向く人材なので、いずれにせよ、この部分を伸ばしていってほしい所だ。
ぶっちゃけ、『前世』の『知識』や『経験』がなければ、リベルトの相手は出来ないトコまで来ているので、僕としても少し大変なんですけどね・・・。
『優秀』な子どもを持つ親や、その『教育者』は大変なんだなぁ~(遠い目)。
「お~い、アキト~。行こ~ぜっ!」
「お、おう、悪い。行こっか。」
少し『幼馴染み』達の事を考えてボーッとしていた様だ。
レイナードの言葉に意識を引き戻して、僕らは例の『秘密基地』に向かうのだった。
◇◆◇
「そこっ!」
「踏み込みが甘いぞ、レイナードッ!」
レイナードが訓練用の木剣で打ち込むのを、僕は愛用の杖で
レイナードの『剣術』の相手をしながら、僕は彼に様々な『
「あれぇ~?今度はイケルと思ったんだけどなぁ~。」
「う~ん、バドさんとの『訓練』で『型』や『技』はかなり出来上がってきているんだけど、まだまだ『経験』が足りないかな?キレイに纏まり過ぎているって言うかね?」
「ふむふむ。」
「結局『強さ』ってのは、総合的なバランスに左右されるんだ。レイナードの『剣術』はかなり高いレベルになって来てるけど、今後はそれと並行して基本的な『身体操作』を重点的に鍛えた方が良いかもね。『チャンバラ』みたいな『剣撃』は、実戦レベルの『対人戦』では普通起こり得ないし、『魔獣』や『モンスター』とは組み合うのもそもそも危険だからね。・・・まぁ、
「うんっ?」
「いや、何でもない。」
『魔獣』や『モンスター』と言うのは、『地球』で言えば『野性動物』、例えるなら『熊』とか『ライオン』の様な『猛獣』である。
まぁ、それよりも更に危険性は高いらしいが(なんせ、僕は『前世』では『野性動物』と戦り合った事はないから比べようがない)、僕個人としては、『高レベル』と『ステイタス』由来の『身体能力』故に今は特に脅威に感じない。
これは僕が
『猛獣』と『人間』ではそもそも『質量』が違い過ぎる。
一般的に、何の武器も持たずに『人間』が何とか勝てるのは、30kg以下の犬がせいぜいらしい。
と、言っても、彼らにも『牙』や『爪』、そして『
これが『猛獣』ともなると、『重量』は『人間』を遥かに超え、しかも驚異的な『身体能力』を持つので、例え『武術』を極めた『達人』と言えど、『人間』では素手で対抗する事は難しい。
ただ、た~まに『武勇伝』として『熊』を投げ飛ばして退散させたと言う話も聞くので、『力』の方向性を操る系の『武術』ならワンチャンあるかもしれないが、いずれにせよ、相当に危険な事には変わりない。
それ故に、『人間』がそうした『猛獣』に対処するには、『武器』、特に射程の長い『銃火器』が有効になってくるが、以前にも言及したが、
しかし、『ステイタス』由来の『身体能力』や、優れた『鍛治技術』があるとは言え、そうした『武器』は『消耗品』なので、『対人戦』なら『防御』として一時的に切り結ぶ事はあっても、格好つけて「カキンッ、カキンッ!!」とか『剣撃』をやっていたらすぐに『武器』が疲弊してしまうし、最悪折れてしまう。
『人間種』同士でもそうした事態になるので、『質量』の違う『魔獣』や『モンスター』相手に考えなしで突っ込み手数で押し込む『戦法』はあまり有効ではない。
『究極的』には、(『防御』の隙を与えず)素早く『間合い』に入り込み、(『武器』の損耗を避ける上でも)致命的な一撃で早期に決着を付けるのが『理想』である。
まぁ、これを『単独』でこなせる者は『上級冒険者』クラス、それも『A級』か『S級』クラスの『猛者』だけであるが、同じ様な『状況』は『徒党』を組む事でも可能だ。
例えば、『討伐対象』がいたとして、『弓矢』で先制の一撃(それが
それ故に、『冒険者』は『パーティー』を組み、互いの『実力』を把握し合い、『フォーメーション』をよく訓練をする。
まぁ、『個人』の『能力』が高ければ『戦術』も広がるので、『個人個人』で己を高めてゆく事は良い事だけどね。
レイナードの場合は、今現在『剣術』が突出し過ぎて『身体操作』がおざなりになっている印象だ。
僕がかつてやっていた『
『サッカー』では、『究極的』にはどんなに『テクニック』が下手でも点を取れれば『勝ち』である。
逆に言うと、どんなに『テクニック』が在ろうと、点を取れなければ『負け』である。
この『点を取る』行為を、『致命的な一撃』を加える、と置き換えると分かり易いだろうか?
とにかく『大技』は必要なく、良い『ポジション』を素早く確保して、『シュート』を決められるかがレイナードには欠けている部分なんじゃないかと思う。
まぁ、『実戦レベル』の『経験』がまだ無いから仕方ないけどね。
それ故の『身体操作』である。
「まずは何より『間合い』の取り合いが重要だ。例えば・・・、レイナード、今から『攻撃』するからちゃんと『防御』しろよ?」
「お、おうっ!」
レイナードが構えたのを見て、僕は
「・・・えっ?」
「なっ?あまり
しっかり『迎撃体勢』を整えていたにも関わらず、レイナードは僕の動きに対処出来ず、『間合い』を盗られて、杖を鼻先に突き付けられていた。
「まぁ、これは
「な、何だ今のっ!?」
「『縮地』って『技』さ。まぁ、今のは本来の『縮地』じゃないから、こっちならレイナードにも頑張ればマスター出来るよ。」
「えぇっ!?マジでかっ!?」
「ああ。」
本来の『縮地』は、『高レベル』の『身体能力』による超スピード、特殊は『歩法』、相手の『意識』・『呼吸』・『眼』を盗む『テクニック』を組み合わせた『超高等複合技法』なのだが、今使ったのはただの『フェイント』である。
それ故に、まだまだ『低レベル』であるレイナードにも習得は可能だ。
「早速教えてくれよっ!」
「ああ、いいよ。まず・・・。」
◇◆◇
「あれぇ~?ガキんちょだからラクショーかと思ってたんだけど、アイツ俺より強くね~?」
『秘密基地』にて、レイナードに『縮地モドキ』を教えているアキトを
ダールトンの『技術者移住計画』に紛れ込み、警戒される事なく潜入に成功した『
『ルダの街』に潜入すると同時にフェードアウトして潜伏し、それぞれが『担当』する『対象』に
チャンスがあれば、すぐにでも『仕事』に取り掛かれる様にする為だが、『対象』の『実力』や『人間関係』を確かめる為でもあった。
今回の『担当』は、アキトにはシュマイトが、ダールトンにはアルファーが、ドロテオにはドゥクサスが、それぞれ張り付いていた。
リーダーのギールは、潜伏拠点にて『サポート役』として待機している。
そんな訳でアキトに張り付いていたシュマイトだったが、
まず、アキトにはすでに複数の『監視』がついている事に、シュマイトは気付いた。
しかし、プロの彼からしたら、その『隠密技術』はお世辞にも上手いとは言えず、これを出し抜くのはさして問題ではなかった。
しかし、『
それ故、『警戒レベル』を上げて慎重に『
「自分よりも遥かに強い。」
シュマイトは、プロ故に、正確にその『力量』を把握し、それを素直に認めた。
しかし。
「いやぁ~、やっぱ『調査』しといて正解だったよなぁ~♪リーダーってば、いつも慎重だから、内心メンドクセ~って思ってたんだけど、やっぱリーダーが正しかったわ、うん♪」
それでも、シュマイトには
『
『真正面』から殺り合おうなどとはそもそも思っていないが、『対象』が『強者』ならそれ相応の『
シュマイトは彼らをチラッと見て、歪んだ笑みを浮かべたのだった。
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