第38話 『ノヴェール家』との『交渉』
◇◆◇
「『
〈ああ、ガスパールの旦那のトコのフェルマンさんからの『情報』で、どうやら凄腕の『
『冒険者ギルド』を出て、『鍛冶職人』の方達の所に向かっている時に、ドロテオさんから『
それに気付いた僕は、『携帯電話』や『スマートフォン』の着信時の様に、皆から距離を置いてそれに応答する。
ちなみに、ダールトンさんにも『
ドロテオさんは、そちらにも連絡した様子だ。
「てか、『
〈おおっ?そう言えばそうか。時々アキトがまだ10歳なのを忘れちまうからよ。えっと、『
「はぁ、なるほど。つまり『殺し屋』みたいな人達って事ですか?」
〈そういう連中もいるぜ?まぁ、『
どこの『社会』にも『アウトロー』はいるからなぁ・・・。
しかし、まさか『殺し屋』に狙われる事になるとはねぇ。
普通なら、狼狽したり不安に思ったりするのだろうが、
ふ~ん、くらいの感覚だ。
これでも、それなりに『修羅場』を潜って来ているし、『レベル』的にも『スキル』的にも、その『
確かに、その『殺人』を平気で犯す心理は怖いとは思うけど。
「分かりました。それとなく注意しますよ。『情報』ありがとうございました。」
〈おうっ!ま、アキト達なら大丈夫だとは思うが、一応な。しかし、御曹司にも困ったモンだな。〉
「そうですねぇ・・・。確かにこちらも、多少は『脅し』も含んでいましたが、『交渉』ですから当然だと思うのですけどねぇ。ま、フェルマンさんの言う通り、ジュリアンさんが正確に『情報』を理解していない可能性もありますけどね。彼は今、王都『ヘドス』にいる訳ですし。」
〈そーだなー。ま、そっちはガスパールの旦那に任せようや。俺らの『管轄』じゃねぇしよ。〉
「それが良いでしょう。介入するのは容易いですが、僕らも『ノヴェール家』をツブしたい訳じゃありませんしね~。」
〈そうだな。ま、そんな訳だ。んじゃ、気を付けろよ。〉
「はい。ではまた。」
通信を終え、僕は『
そこに、アイシャさんとティーネが近付いて来た。
「なんだったの~?」
「ちょっと、ドロテオさんからの連絡でね。どうやら、僕は『
「狙われてるって、
「シッー!声が大きいっ!ドニさん達に聞こえちゃうでしょ?」
驚きの声を上げるティーネに、僕はヒソヒソ声で注意する。
「こ、これは、失礼しました。しかし、
「『ノヴェール家』のジュリアンさんが雇ったみたいだね~。それを察知したガスパールさんが、フェルマンさんを通して、ドロテオさんに『情報』を提供した様だ。で、それが今僕にも連絡が入った。」
「ジュリアン?ああっ、あの
「まてまてまてっ!ティーネ達の気持ちを考えると分からない発言じゃないけど、頼むから自重してくれよ。折角『リベラシオン同盟』なんて面倒な『組織』を立ち上げたのに、全てパーになっちゃうじゃないか。」
「しかしっ!」
「まぁ、聞いて。ジュリアンさんは王都『ヘドス』にいるから『情報』が正確に伝わってない可能性もある。いずれにせよ、確認するのも処罰するのも『ノヴェール家』の仕事だ。僕らが介入するのは簡単な話だけど、それじゃあ“この関係”も破綻してしまうし、そうなると『
怒りの表情に綺麗な銀髪まで逆立てたティーネも、徐々に冷静さを取り戻した。
『
それに、ティーネ達には穏やかに過ごして貰いたい。
これまで『仲間』として過ごして来たので、もはや『情』も湧いている。
美男美女揃いの彼らには、出来れば笑顔でいて貰いたいモノだ。
特にティーネの顔立ちは僕の好みだし、凛とした表情も良いが笑顔が可愛くて良いよねぇ~。
おや、先程まで怒りの表情をしていたティーネの『エルフ耳』が垂れ下がり、恥ずかしげに赤面している。
どうしたのだろうか?」
「・・・///。」
「アキト、アキト、考えが声に出てるよ?」
「おおっ!?つい昔の『癖』がっ!?」
「・・・昔?」
「あっ、いえ、ナンデモナイデスヨ?」
いかんいかん。
『前世』で散々やらかした『癖』が出るとは・・・。
よく分からんが、最近『
これも何かの『前触れ』なんだろうか?
「ま、まぁ、そんな訳(どんな訳だ?)だから、ね?いずれにせよ、フロレンツ侯は『処罰』を受ける事は確定しているのだし、それで良しとしてくれないかな?」
「わ、分かりました。
「んっ?」
「ストーップ!アキト、ちょっとタイム。」
「えっ?う、うん。」
恥ずかしがりながらも、何やらゴニョゴニョと言っていたティーネの様子に、アイシャさんがストップを掛けた。
ニッコリと微笑みながら、ティーネを連れて僕のそばから離れた。
何か、怖いんだけど・・・。
「ティーネっ!ちょっとズルくない?抜け駆けはダメだよっ!」
「い、いや、アイシャ殿。そんなつもりは・・・。」
「いや、別にアプローチするのは全然良いんだけど、アキト、まだ10歳だからさぁ。今の内からポイントを稼ぐのは良いけど、直接的なのはダメだよ?
「アイシャ殿、アイシャ殿。話がずれています。しかし、そうでしたね。油断しておりました。不意討ち気味に
「そ~だね~。折角『仮面』の件を(無理矢理)了承させたけど、焼け石に水かもしれないね~。何もしないよりかは、大分マシだけど・・・。」
「リーゼロッテ殿もかなりアヤシイですし、我々ももう少し注意する必要があるかもしれませんね。」
ヒソヒソと、アイシャさんとティーネは話し込んでいる。
その様子に、訝しげな表情をしながらリーゼロッテさん達が近付いて来た。
「
「さぁ、何でしょうね?」
「なぁ、早く行こうぜ~!?」
待ちくたびれたアランくんが不満気にそう言った。
エレオノールちゃんに至っては、シモーヌさんに抱かれながらウツラウツラしているし・・・。
う~ん、どうしたモンか。
てか、『
アイシャさんとティーネの『相談』が終わるまで、僕はそんな事を考えていた。
□■□
『リベラシオン同盟』とは、僕・ダールトンさん・ドロテオさんが『中心』となって発足した『組織』である。
『ダガの街』駐在の『騎士団』・団長、クロヴィエさんへの『メッセージ』にも記した通り、
1、ロマリア王国の腐敗の根絶
2、『人身売買』の根絶
を掲げ活動をしているが、それは表向きの事で、本当の目的はロマリア王国の『後ろ楯』を得る事である。
と、言うのも、『リベラシオン同盟』の『最終目的』は、『ライアド教・ハイドラス派』の壊滅、は流石に現実的ではないが、その『力』を削ぐ事にある。
しかし、残念ながら、ニルと『
それを裏付ける形で、『
その一方で、どうやら『ロンベリダム帝国』は最近キナ臭い政治情勢の様で、風の噂でそうした『情報』も漏れ聞こえてくる。
もはやのんびりと構えている事も出来ないので、ここらで積極的に介入すべく、『リベラシオン同盟』発足とあいなったのだった。
しかし、そうなると『実績』と『橋渡し』役が必要になってくる。
『実績』に関しては、僕・アイシャさん・ティーネ達の『武力』・『技術』があればどうとでもなるが、『橋渡し』役となると、どうしても『貴族』の『協力』は必要不可欠であった。
いくら『発言力』や『力』があるとは言え、ダールトンさんもドロテオさんも『平民』である。
そこで『白羽の矢』が立ったのが、フロレンツ侯であった。
フロレンツ侯は、『
まぁ、ティーネ達からしたら『同胞』を苦しめていた『元凶』の様な存在なので、嫌悪感がモロに出てしまうのは否めないし、僕の印象でも、言うほどの『人物』ではないと思うのだが、一般的には『利用価値』がある様だ。
ダールトンさんとドロテオさんには諸々の事情で隠していたが、僕はフロレンツ侯の『罪』を二人に明かし、それを『利用』する事を提案した。
と、言ってもフロレンツ侯は既に『隷属の首輪』により、僕の『支配下』に置かれている。
言うなれば、彼を思いのままに操る事は可能なのだが、それだと僕らだけでは『貴族社会』に疎い為、ボロも出てしまうだろう。
そうして『相談』の末、フロレンツ侯の母体たる『ノヴェール家』と『交渉』する事としたのだった。
『ノヴェール家』は、フロレンツの生家であり、ロマリア王家とも遠縁の親戚関係にある『名家』である。
『トラクス領』を
また、フロレンツは
その日も、フロレンツは『別宅』のある『シャントの街』の屋敷にて半ば隠居生活の様な形であり、『トラクス領』の中央都市・『ルベルジュ』の『本家』に詰めていたのはガスパールであった。
「ガスパール様、『ルダ村』の村長、ダールトン・トーラスが面会を求めていますが、いかがいたしますか?」
「ダールトンが?今日は面会の予定はなかったハズだが・・・。」
ガスパールの秘書兼執事であるフェルマンにそう切り出され、ガスパールは訝しげな表情をしていた。
ガスパール、フェルマン、そしてダールトンは同世代である。
ダールトンは『平民』であるが、その政治手腕はガスパールも高く評価している。
特に、『ルダ村』は『トラクス領』一番の『稼ぎ』のある村だ。
そうした関係で、『貴族』・『平民』の壁を越えて、多少なりとも付き合いがあった。
しかし、ダールトンが『出来る男』である事を知るガスパールは、彼がアポもなしに訪ねて来た事に違和感があった。
それ故、ガスパールは訝しげな表情をしたのだった。
「門番に『コレ』をガスパール様に渡す様に、と。それと、オレリーヌ様も出来れば同席してほしいとも。」
「何をバカな事を・・・。ダールトンめ、働きすぎで頭がおかしくなったのか?彼に倒れられると私も大変なんだがねぇ~。」
フェルマンを介したダールトンの主張を一笑に付しつつ、フェルマンから『
手慣れた様子で開封し、ガスパールはサッと流し読みしていたのだが、徐々に顔色が青ざめていった。
姿勢を正し、『書簡』を熟読するガスパールの様子に、今度はフェルマンが訝しげな表情をする。
「ガスパール様?どうされたのですか・・・?」
「フェルマン・・・。『コレ』は開封して中身をあらためてはいないな?」
「はっ?え、ええ。『
フウッと一息吐き、ガスパールは安堵の表情をする。
「いや、それで問題ない。すぐにダールトンと会おう。伯母上にも最優先でこちらに来て頂ける様取り計らえ。それと、私兵を詰めさせておけ。『
「はっ・・・!?か、畏まりましたっ!!」
フェルマンは驚いた表情になったが、ガスパールの様子にすぐさま執務室を出て行った。
「ダールトンめ、どういうつもりだ・・・?いや、それよりも、どの様にして
フェルマンが出て行き、ガスパールは椅子に深く腰掛けながら考え込む。
机の上には、アキトがフロレンツから
「アキトくんも大胆な手段に出るよねぇ・・・。」
「俺ぁ、オメーが恐ろしいわ。『敵』でなくて、ほっんと良かったぜっ!」
「残念ですが、『権力者』なら誰でも『後ろ暗い』事の一つや二つはあるモノですからね。僕としても、あまりこういう手段は取りたくないのですが・・・。」
「まぁ、君の言いたい事は分かるがね?本来ならそんな『重要』な『証拠』自体入手するのは極めて困難な話だ。ほとんど不可能に近い話なんだよ?」
「まぁ、普通ならそうでしょうね~。」
「『S級冒険者』クラスの連中なら何とか出来るだろーが、そもそも『
「僕だって本来なら『政治』に関わるのは遠慮したいんですよ?面倒事が多いですからねぇ~。しかし、今回の場合は仕方ありませんよ。『ハイドラス派』の事もありますが、まずは『
「まぁ、そうだね・・・。」
「しかも、『人間族』側がやらかした事が『発端』なんてのは確かに恥ずかしーわな。俺も自由な身だったら、『エルフ族』側に加担してぇくれーだからな。」
『ルベルジュ』の『ノヴェール家』の屋敷の前で、僕らはガスパール氏からの返答を待っていた。
まぁ、ガスパール氏もダールトンさんを介した僕の『書簡』を無視する事は出来ないだろうけど。
向こうとしたら、『脅し』の様に感じるだろうが、まずは『交渉』のテーブルにつかせる事が大事である。
やってる事は、ある意味『脅迫』であるし、ニルがフロレンツ侯にした事に似ているが、使える手段は使うのが僕のスタイルである。
「お待たせ致しました。ガスパール様がお会いになるそうです。」
そうこうしている内に現れたのは、立派な身形の四十代ほどの紳士だった。
確か、ダールトンさんの『情報』によれば、フェルマンさんと言った筈だ。
「おお、それはありがたい。突然の来訪を快く迎え入れて頂き、ガスパール様に感謝を。」
先程とは打って変わって、ダールトンさんは真面目な顔でそうのたまった。
流石にこういう『腹芸』は上手いモノだ。
「それでは、こちらへどうぞ。」
「フェルマン殿、少しお待ちを。私の
「おおっ、そうでしたなっ!では、お連れの方達は、『中庭』でお待ち下さい。お茶も用意させますので・・・。」
「重ね重ねありがとうございます。聞いての通りだ。君達は、『中庭』で待機している様に。」
「「「「「「「「「「はっ!」」」」」」」」」」
馬車を『中庭』に移動して、
フェルマンさんは、ダールトンさんを伴い、屋敷の奥へと向かって行った。
もちろん、僕とドロテオさんも一緒だが、フェルマンさんや他の警備兵達には
「いやぁ~、すげぇモンだな、『魔法』と『結界術』の応用技術ってのは・・・。」
「ドロテオさん、事前にも言いましたけど、あんまり大きな声は出さないで下さいね?」
「大丈夫だ。流石の俺も、状況は弁えるっつーの。」
ヒソヒソと話しながら、ダールトンさんの後ろに続く僕とドロテオさん。
ダールトンさんには僕らの『存在』は知覚出来るが、彼は一切反応しない。
なかなかの『演技力』である。
「さてはて、向こうはどう出る事やら。」
「まぁ、大方予想は付きますけどね?そうなる様に『仕向けた』のは僕らですが・・・。」
豪華な屋敷の中で、一際『権威』を誇示している部屋にダールトンさんは通された。
おそらく、『応接室』だろう。
ここに来るまでにも、『ダンスホール』やら『ラウンジ』やらが多数あったが・・・。
『
どこの『超高級ホテル』だろうか?
いや、行った事も泊まった事もないんだけどねっ!
「あ~、いますね~。おそらく、『隠し部屋』でしょう。」
「予想通りだな。」
「ええ、特に問題はありませんよ。」
ダールトンさんと並んで、『応接室』に入る僕とドロテオさん。
僕はすぐに複数の『気配』を察知したが、その『姿』を見つける事は出来なかった。
それ故、『私兵』を『隠し部屋』に待機させていると予想した。
まぁ、『書簡』の『内容』が『内容』なだけに、当然の対策と言えるだろう。
「やあ、よく来たね。」
「こんにちは。」
四十代くらいの高級そうな身形の男性と、同じく四十代くらいの貴婦人が優雅に挨拶をしながら、ダールトンさんを迎え入れた。
「これは、ガスパール様、オレリーヌ様。ご無沙汰しております。今回は、突然の来訪にも関わらず迎え入れて頂き、感謝の念に堪えません。」
「何、私と君の仲ではないか。『友人』が訪ねて来たのを『門前払い』するほど、私は冷たい人間ではないよ?」
少し芝居がかった大袈裟な仕草をするものの、なかなか様になっている。
貴婦人の方も、ガスパールさんの様子にコロコロと笑う。
二人とも、なかなかの『役者』の様だ。
「さあさあ、座りたまえ。今回は『私的』な面会だ。本来なら
ガスパールさんがそう言うと、フェルマンさんや
『統率』もとれている様だな・・・。
僕はガスパールさん達の評価を上方修正する。
ちなみに、わざわざ僕が『魔法』と『結界術』を使ってまで所謂『透明人間』状態になっているのは、『ノヴェール家』、と言うか、ガスパールさんやオレリーヌさんの『人物像』を見ているのだ。
と、言うのも、僕も噂では『有能な人物』として聞いていたフロレンツ侯が
いや、一応フォローをしておくと、フロレンツ侯も『為政者』や『ビジネスマン』として見た場合は確かに『有能』なのだろうが、それ故に他者を見下した面があった。
『自信』を持つ事は大事だが、どれだけ『力』のある者でも、一人で出来る事はたかが知れている。
結局は、『権力者』とは『人材』をいかに使いこなすかに懸かっていると言っても過言ではない。
『ノヴェール家』を、『地球』に置ける『近代』の『企業』として考えると分かりやすいだろうか?
言うなれば、フロレンツ侯は典型的な『ワンマン経営者』タイプだった。
故に、『ポスト』フロレンツ侯として名の挙がっているガスパールさんの『能力』や『人となり』を直接観察しておこうと言う訳である。
一応、正式な『後継者』はジュリアンさんなのだが、『実権』を握るのは当分の間はガスパールさんになるだろうからな。
「さて、ダールトン。いったいどういうつもりだ?」
家人が立ち去った後、ガスパールさんは鋭い眼光を向け、ダールトンさんにそう告げた。
「お前が『優秀な人物』であると私は思っている。それ故に、なぜお前が『ノヴェール家』を敵に回す様な『手段』を講じたのかが分からんのだ。」
「それについては、まずは謝罪を。『お話』をさせて頂きたいが為に、いささか強引な『手段』であったと私も思っております。しかし、ガスパール様。それにオレリーヌ様。
ガスパールさんは、何かを言いたそうな表情をしたが、それを一先ず飲み込んだ。
とりあえず、ダールトンさんの『話』を聞いてみる事にした様だ。
オレリーヌさんも、先程とは打って変わって、『貴婦人』から『女傑』の顔に変わっている。
どうやら、この二人なら『交渉相手』としては申し分なさそうだな。
何はともあれ、意味もなく喚き散らすと言う事はなさそうだ。
フロレンツ侯は、『
「続けたまえ。」
「ありがとうございます。ですが、その前にご紹介しておきましょう。私の『友人』で『仲間』の彼らを。」
打ち合わせ通りダールトンさんが合図を送る。
それを見て、僕は『透明人間』状態を『解除』した。
「なっ!?」
「まぁっ!?」
「お初にお目に掛かります、ガスパール様、オレリーヌ様。アキト・ストレリチアと申します。」
目を丸くして驚くガスパールさんとオレリーヌさんを前に、僕とドロテオさんは出来るだけ丁寧に挨拶をしたのだったーーー。
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