107話【《石》は神々の産物】
◇《石》は
ローザは小箱の中から、宝石別に《石》を
ルビーなどのコランダム種、ガーネット種、ルベライトやスピネルなども多くあった。
全て
それでもローザは、全ての
「この小石全てを、
しかし、それは
「フィルヴィーネさんなら、何か知っているかも……」
「……確かに。可能性はあるわね」
ローザは腕組みしながら、
エドガーはローザの背後から、
普段は
「少し嫌だけれど、聞いてみましょう」
「嫌って……」
正直者なローザに、エドガーは苦笑いだ。
「だって
「……“
エドガーの頭上に浮かぶ
「《魔法》によって、《石》は強くなるわ……それは私の《石》やフィルヴィーネの《石》、メルティナのもそうね。これらの《石》は長年の
「うん」
「それ以外に、サクラの【朝日の
「サクヤの《石》は、僕も
「――そう!それね……!!私もサクラもフィルヴィーネも、《石》を
目を
そしてエドガーは思い出す。ローザが、自分と同じ“魔道具”マニアだと言う事を。
「そ、そうだね……」
(あれ……?ローザがなんか……凄く、き、き……
心の中でも
だが一方で、ローザは
「――サクヤの
「メ、メルティナの《石》も、僕が用意した訳じゃないけど……【召喚の間】には僕もまだ知らない“魔道具”があるから、そこから
「メルティナはそうかもしれないけれど、サクヤの場合は違うわ。私もその場にいたから分かるもの、あの
エドガーの意見を完全
ローザは分かっている。サクラとサクヤが“召喚”された
だからこそ、サクヤの
「あの
「“神”の……?」
「ええ。全ての《石》は
それはローザがいた時代から数えても、数千年前の
今の時代から数えれば、おおよそ一万年以上前の話だとか。
ローザは自分の右手の甲を見ながら、そこにあったはずの《石》の
「――私も、初めは
「会う?」
エドガーの
「ええ。そのうち教えるわ……今の私の力も……存在もね」
ローザはエドガーに、全てを
自分が強くなった事や魔力が戻った事などを
“精霊”フェニックス。
“悪魔”の名を
今言わないのは、エドガーを
だが、エドガーやエミリアが信頼してくれて、心配してくれて
だからこそ、エドガーやエミリアを助ける為に使うと決めた。
そして、その時は今ではない。
そう簡単にエドガーの心を
それ以上に、やはりエミリアだ。エミリアがどうなるかも分からない
「き、気になるけど……うん、ローザの気持ちも分かるよ」
エドガーも、ローザがエミリアを気にしてくれているのは分かる。
更には、自分よりも幼馴染を心配してくれている事が、エドガーにとっては何よりも嬉しかったのだ。
「――楽しみにしてなさい。きっと
自信満々に言うローザの
やはり、ローザは変わった。と、
◇
「ふぅ……そろそろかしらね」
「あ、もう結構
部屋の外から聞こえてくるのは、メイリンとドロシーの話し声だ。
ローザが戻ってきた。それだけでも気持ちに
それならば、エドガーはやるべき事に集中できる。
「ローザ。帰って来てくれたばかりで悪いんだけどさ、お願いがあるんだ」
「……?」
首を
「フィルヴィーネさんにも
それは、【召喚師】エドガーの挑戦の一つだ。
ローザの《魔法》の
だがもし、武器を“召喚”する事が出来れば?と、思ったのだ。
“魔道具”を
そうすればきっと、きっと。
見えてしまった最悪の
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