間話【天使奔走】
◇
朝焼けで赤く
“天使”スノードロップ・ガブリエル。
彼女は、その目立つ
「……相変わらず
目的地は、宿屋【福音のマリス】。
【召喚師】エドガー・レオマリスのいる、この国で
以前、
その事実はスノードロップとノイン、そしてシュルツ・アトラクシアしか知る事は無いが。
その結果は、異世界人メルティナが“召喚”されると言うものだった。
【召喚師】の戦力増強を
しかも、“魔王”フィルヴィーネの《石》である【
「……王都自体、来るのは十数年振りですか……」
まさか、戻って来る事が出来るとは。
嫌な別れ方をして、スノードロップとノイン、そして【魔女】ポラリスはこの聖王国を離れた。
それから十数年、前回は王都には入らずに、北の
王都内に足を
「彼が、2歳の時以来ですか……」
姿自体は、前回確認した。
「問題は……ニイフ様ですね。彼女は《空間魔法》を
同じ世界の知り合いである“魔王”フィルヴィーネ。
そして前回戦闘し、《魔法》をかけたメルティナがどうなっているのかを確認するために、スノードロップは早速行動を開始した。
◇
スノードロップはまず真っ先に、自分の
「……
光に包まれ、
身長も少し
服装も、一般的な旅人の
「ふぅ……充分でしょうか……それにしても、い、意識し
やはり、この国は思い出の場所。最愛の友である彼女が愛した国と、その子供たちがいる場所。
次は
「……【
一瞬だけ
そして胸についていた《石》を外し、しまう。
この《魔法》、得意なジャンルなだけに、効果は完璧なはずだ。
確認の
地下室の【召喚の間】へ行けば、もう一つの《石》が今も眠っている筈だ。
「――さぁ、これでいいでしょう。後は【召喚師】に……エドに会いに行けば、彼の物語は進むのです」
そうして、スノードロップはドロシーとなって、エドガー・レオマリスと出逢う。
彼の知らない十五年ぶりの再会は、この後
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