04話【幼馴染、憤慨2】
◇幼馴染、
炎で出来た
そのエミリアを
『
下着が見えることなどお
『……はぁ……――メルティナ。逃げようとしてないで説明してくれるかな?』
『――はぅっ!』
エドガーは、このエミリアの
『ち、ち、違うのですマスター!』
ノー。と言わない
へたり込んで、エドガーの手をひしっと
『だったら説明してくれないかな?……このままじゃあ、進めないでしょ?』
『マ、マスター……笑顔が怖いのですが……そ、それに、ワタシが悪いのではなく、リザが暴走したのがいけないのですっ』
涙目で、
『【リフベイン城】に着いた後、タイミング良くエミリアと合流に成功したワタシは、
◇
コンコン――と、
何かを一言二言会話をすると。
『――いいよメル。入って来て』
『失礼します、プリンセス……エドガー・レオマリスの
『ああ、メルティナさん……よく来てくれたわ。と言いたいところだけど……
エミリアはピクリと反応し、その床に落ちていたゴミである
もう遅いが。
『――申し訳ありませんプリンセス……こちらにも事情が出来てしまいました。事のあらましだけを話しますが……』
と、メルティナは昨日起きた事の
本来の目的である、【ルノアース荒野】の
そして、サクラが記憶を失ってしまった事を話した。
『……やはり、
実はローマリアは、サクラを高く
自分の言う事に、
『イエス。完全に違う者に成り代わっていました……今はコノハと……サクヤの妹となっています』
『ふ~む。異世界の
『は、はいっ……!
エミリアも、
本当ならば、今すぐにでも駆け付けたいだろうが、【聖騎士】と成った事で自制が出来ているようだ。
『感謝しますプリンセス……ワタシは
『――おいメルティナっ。さっきから聞いていれば、
『……?』
『……ん?』
ここにはローマリア、エミリア、そしてメルティナしかいない。
外には護衛の騎士であるノエルディアが待機しているが、ローマリアが
『……えっと……』
⦅リザっ!少し待っていてください、順番と言うものがあります!⦆
胸元に小声で話しかけるメルティナに、エミリアは。
『メ、メル?どしたの……?』
『い、いえ。大丈夫です……なんでも――』
『――ええい!もう
『――あ、こらっっ!』
押さえ込もうとしたメルティナの手をすり抜けて、リザは胸元から飛び出して着地する。
ローマリアは、一度見ているからそう
『なっ!なにこれぇ!に、人形が……動いて――』
『誰が人形よっ!失礼な小娘ねっ!私は“悪魔”リザ・アスモデウス……《
『ま、“魔王”っ!?“悪魔”ぁぁ!?』
エミリアも、エドガーが“召喚”した異世界人達と関わっているうちに
『――そう、
『リザ。二回自己紹介していますが……』
メルティナにツッコまれて、赤面するリザ。
こそこそとメルティナの足元に隠れる。
そんなやり取りを、ローマリアは
『そ、そんなことより、エミリアはしばらくエドガーの所に行っていないのだったわね……』
『……え。は、はい……そうですけど』
そこで
『あ――!!ま、まさか……異世界人?……このちっこいのが!?』
『誰がちっこいかぁぁっ!お前こそ、つつましい胸をしているじゃないっ、フィルヴィーネ様の足元、いや、小指の爪の先にも
最後に『サクヤよりも小さい』と付け足して。
『は……はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?――今なんて言ったぁ!?』
四つん
リザも、エミリアの顔に近づいて
『ぺちゃぱいと言ったのよ、このちっぱい!
多分は小声だ。
『ぐぅぅぅぅっ!!このチビ“悪魔”ぁぁ!!』
そんなことを言い、腹を立てながらも、エミリアは決して手を出さなかった。
『――へへ~ん、ちっぱいちっぱい!い~~~~っだ!』
⦅子供ですか……⦆
いい気になってエミリアを
メルティナは頭を
そして、何を思ったのかリザは。
『――ふふん、この調子でフィルヴィーネ様は
『なっ!
『既に
『……』
『……』
『へぇ』
エミリア、メルティナ、ローマリアの順だ。
『……あ、あれ……??』
やってしまったと。地雷を
目元に暗い影を落とすエミリア。
メルティナもどことなく、リザを
しかし、リザも後に引けなかった。
『……も、元“神”であるフィルヴィーネ様は……人間の
『メロ……メロ?』
エドガーが、ローザよりもナイスバディとか言う“魔王”に抱きついている姿を想像させられて、エミリアはフルフルと身震いしだす。
ここに【
まぁ残念な事に、こちらが本物なのだが。
『そうよっ!もうあんなことやこんなこともしているかもねっ!!』
やばいと自覚しながらも、後に引けずペラペラとある事無い事を
背後からも
そして――
『だから、お前のような小娘のでば――ひぃっ!?』
二本指で
『
反対の手には小銃が
『なな、な、何をするのよぉっ……』
リザから聞き出してやろうと、メルティナもエミリアもリザを
『……!!――っ。人の反応……?』
『――いだっ!!』
メルティナは、センサーに反応した人体反応に素早く対応する。
リザは落下し、尻を打つ。
すると、ドアの向こうで、ノエルディアが
『……こ、困ります
その声に一番反応したのはローマリアだ。
『――マズイっ!メルティナさん、今すぐこの
ティア姉上。
ローマリアの姉、スィーティア・リィル・リフベイン。
【リフベイン聖王国】の第二王女にして、異常ならざる
そして、最も
『……速くっ』
ローマリアの
『――ぅわっぷ!』
『では失礼します……今夜、お待ちしています』
『ええ、
『このチビっ、覚えていなさいよぉ!』
『エミリア、静かにしなさいっ』
エミリアが言い終える前に、メルティナは緑色の
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