157話【メルティナVSフィルヴィーネ1】
◇メルティナVSフィルヴィーネ1◇
空を舞う二つの影。
一つは高速で
戦闘(
しかし、メルティナの体内にも
フィルヴィーネが転移した
何度転移しても、
それは
だがフィルヴィーネは、笑ってその弾丸を受け止める。
「クックック!どうしたメルティナよっ、先程から攻撃が
「……【エリミネートライフル】の弾を
【エリミネートライフル】は、実弾とエネルギー弾を撃ち分ける事が出来る。
メルティナは何度も切り替えて攻撃をしているのだが、フィルヴィーネは、エネルギー弾を手のひらサイズの
そんな
ライフルが数秒――リィィィィィンと音を鳴らすと同時に、フィルヴィーネがまた
フィルヴィーネの
転々と空間を移動して、
「――そこですっっ!!」
数回の
現戦闘での転移の一定の
その大きさは、軽くフィルヴィーネを
「――ほぅ!……やるではない――」
「か」と言い終える前に、エネルギー弾はフィルヴィーネに着弾し。爆発する。
「どうですっ!!」
ヒュルヒュルと
しかし、その顔は笑みで満たされている。それにメルティナも気づくと。
「――笑って……?」
落ち続けると思われたフィルヴィーネは、急停止して
その背には“悪魔”の翼が現れ、その翼で飛行を始めたのだと理解できた。
「……いやはや、これでは
「
バサバサと広げられた翼は
羽部分をよく確認すれば、
「……なんと
緑色の
「
「――なっ!――消えっ!?」
フィルヴィーネが言い終えた瞬間、その姿は消え去る。
メルティナは瞬時に
「……これは……!!転移ではありませんっ」
センサーには、目まぐるしく動き続けるフィルヴィーネの反応が出ている。
瞬間的に映るのではなく、移動し続けているのだ。それはつまり、超高速移動。
「目に見えず……センサーでも追い続けることは出来ない……ならば!!【エリミネートガトリング】!」
【クリエイションユニット】から、
目に見えないほどの高速移動をするならば、
メルティナが選択したのは、ガトリング砲による
ガトリング砲【エリミネートガトリング】。
6本のバレルから、毎分8000発の弾丸が撃ち出される。
上空にいようが、後ろにいようが構わない。
メルティナは、両手に構えたガトリング砲を
けたたましい音が
メルティナの目もとに展開されたレーザーゴーグルは、丸まったハリネズミの様に弾丸の線を引く。
「これをっ!どう
たった一人を
その間も、センサーはフィルヴィーネを
しかしフィルヴィーネの反応は、高速移動と
「――くっ……ガトリング砲の反動が大きすぎて……腕が……!」
毎分8000発の反動は数トンにも
装備と《石》でアシストしているとはいえ、人間の身体となったメルティナの身体が耐えられるものではなかった。
――シュゥゥゥーッと、銃身から煙が
メルティナの手は
ガシャン――!と砲身だけが外れ、地面に落下していった。
地面には、右手に持っていたガトリング砲の弾丸が
「――なっ!?……フィルヴィーネの反応が無いっ!?どうして……!さっきまでは確かに」
メルティナは最後に反応があった
しかしその場所には、確かに誰もいない。
「どこに………!」
“魔王”フィルヴィーネが、元“神”であり。
【
「――ここだよ、メルティナっ」
「!?」
空間に入る、紫色の切れ目。
空を
「は、反応が……!」
フィルヴィーネが出てきた瞬間に、
その場所は、メルティナの真下。
足元だった。
ズズズ―――と、頭から出てくるフィルヴィーネ。
しかし、所々傷がついている。
どうやら、完全に
「久しぶりに【
《
その力は、空間と時間の
今も、別空間に入り込んでセンサーから逃れたのだ。
「フィルヴィーネ……まさか、あの
「フッ……数発貰ってしまったがな……」
フィルヴィーネは、指で肩と
そこには傷口あったが。実弾の
「……あれだけの弾丸を……たったの数発……?」
「クックック……だから空間に逃げ……――いや、
「……今「逃げて」と……」
「クハハハハハ!――気のせいだ!!」
メルティナはもう疲れが出て来ているが、フィルヴィーネは大したことがなさそうだ。
「いやしかし、お
「……どうしました?」
会話の
「いや、なに……力を少し
本来の十分の一まで下げられた能力は、ローザと戦っている間も、今メルティナと戦っている間も、それこそ【ランデルング】での移動中も
それが今、10%まで
「戦いの
「
「カッカッカッ!」と笑うフィルヴィーネ。
サタナキア。またの名を、サタン。“魔族”“悪魔”“魔人”を
「――さぁ、第二ラウンドと行こうか、メルティナよっ!!」
“魔王”の
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