123話【純白の夢】
◇純白の夢◇
昼が近付き、
タオルで汗を
「……よっと……――いっ!?」
何気なく上を見ると。
そこには白い
「……」
そっと目を
その
短いスカートから
その美脚の持ち主、【女子高生】サクラの下着を見てしまい、申し訳なさと
「――あ」
しかし、メルティナは分かっていなかったらしい。
下着が、男にどれだけの夢と
「マスター……そんなに欲しければ差し上げますが」
そんなに
メルティナのおかしな言動に、エドガーは
「……へ?」
なんとメルティナは、
丸見えである。
「ちょっと待ってダメだよ!」とも「いいね!最高!」とも言えないエドガーは、口をパクパクさせながら、真っ赤な顔をして目を
むっつりの
「――ちょっ!ストーーップ!!何やってんの!?メル!」
サクラが、気付いて止めてくれた。
台からピョンっと降りて、メルティナの両手を
反動で、グイッと食い込むパンツ。
「……――ぁ」
変な声が出たメルティナ。
この
そんなメルティナの
助かった反面、もう少しだったと言う気持ちも――
ギロリと、サクラの眼光に目を
「……エド君もさ、ちゃんと言わなきゃダメでしょ?どうするの、変な子になったら!」
「……ご、ごめん」と、
だがしかし、メルティナにトドメを刺される。
「マスターの性的
「……」
空気が凍ったのを感じた。
「ふ~ん……――どういうことですか?“契約者”さん……見たんですか?」
一気に
エドガーは必死になって
「ち、違うよ!?タオルが、タオルがね、落ちてそれで……顔を上げたら
その映像は、
「――で、見たんですか?」
サクラは笑顔だが、
チクったメルティナは、訳が分からなそうに首を
とにかく、
よく考えれば、それを学んでいただきたいのはもう一人いるような気もしたが。
「……結局、見たのね?」
「は、はい……――ぅぐっ!」
怖くてサクラから
首がグキッ!!て――
しかしサクラは、ほんのり
「え、えっと……本当にごめん……」
正面を向かされたことで、ハッキリと
「うん。いいよ……許してあげる」
「……え、いいの?」
サクラは笑顔で言う。
よかったとは、ほんの
あっさりと許してもらえるほど、ただ見の
「――うん!その代わり、これ……付けてね?」
「――え?」
サクラが
つまりこの少女は、全然まだまだ――怒っているのだ。
◇
首に掛けられた『僕はサクラの下着を
当然のことながら、これを見たメイリンは
「……エドガー君、こんなに女の子がいるのに、そこまで
正座させられているエドガーは、
確かに女の子の関係者は増えたが、そういう関係ではないんですよと、
「すみませんでした……」
「それで、
メイリンと共に戻ってきたローザが、げんなりしながら言う。
メイリンと何かあったのだろうか。
ローザとメイリンの二人は、地下室の倉庫を
何があればそんなに
一方で、エドガーの隣に合わせたように正座するメルティナ。
メルティナの首にも『私はマスターの前でパンツを
「……バカなの?」
優しいメイリンの口から出たとは思えない言葉に、グサッ!と音を鳴らすエドガーの心。
「……サ、サクラ……すみません。あ、足が……」
メルティナは足が
「
「イエス。理由は理解できていませんが、
「――正直ね。全っっ然|
「しました!!」
「キレてんじゃん!」
ほぼ泣き顔、必死だった。
元の世界では
◇
「あ~お腹すいた……」
「――?……サクラ。
確かに、
「ん?……ああ、メイリンさんが代わってくれるって。残念ね、バカ【忍者】も」
ふふんと、
これはどうやら、サクヤは罠にはまったらしい。
「良いのですか?」
「いいのよ、サボった時点でこうするって決めてたし、今頃【
テーブルに
したり顔をしてサクヤの姿を
「――ふへっ……あ、っと……
昼食はメイリンが代わってくれた、しかもサクヤの
変な笑いも出ると言うもの。
「本当にいい性格しているわね……今頃泣いているかもしれないわよ?あの子、意外と打たれ弱いところがあるから」
空腹もピークなのか、
「大丈夫ですよ、明日になれ
「
サボった
《戦国時代》出身のサクヤからすれば、一番きついのだろうか。
ともかく、食事を楽しみにしているローザやサクヤからを食事を抜き取ってやるのは、かなりのダメージを与えられるのかもしれない。
「……ところでエドガー?キミはいつまでそうやっているつもりなのかしら」
ローザはテーブルの角部分に
一人、
「そ、そうだね……サクラ、さん。その……本当に
「ふふ、そうだね。そろそろ
「サクラ。意地悪しないの。もういいでしょう?パンツくらい、何度も見せているのだから」
「――み、見せてないですよっ!自分からはっ!」
ガタンと
エドガーも、白い布地を思い出してしまったのか顔が赤い。
「エド君!!」
「ご、ごめんなさいっ!!」
実はサクラは、
ローザはもしかしたら、そのことに気が付いて言っているのかもしれないが。
「――は~い、皆お待たせ、ご飯……なに?また何かしたの?」
顔を赤くする二人に、大きなトレーに昼食を持ってきたメイリンは
もう、完全に
メイリンの中で、思春期の弟の様なエドガーの
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