第4章《残虐の女王が求めるもの》
プロローグ【喧騒の薄紫】
◇
エミリア・ロヴァルトと、セイドリック・シュダイハの結婚を
【火の月54日】(約5月24日前後)。
【リフレイン聖王国】の夜空に
ここは、【王都リドチュア】から北に少し出た場所【ルド川】。
更に北東に抜けた先にある【ルノアース
夜になったこの場所で、異世界人ローザとメルティナが、ある人物と戦っていた。
「――フハハハハハ!そんなものか!?【
「――ちょっ!!……へ、へん、変な名前で呼ばないでっ!!」
地にいるローザを長ったらしい名で呼び、上空から
その人物の言葉に、ローザが
右手の
ローザと
「アッハッハッハァ!――こっちの緑の鳥の方が、
そう言って、その女性は背後から
「――そ、そんな……完全に裏を――あぁっ!!」
ローザに集中していたと思われた女性、その背後を完全に取ったメルティナだったが、その女性は片手一本でいなし、足を
ドッシーーーン!!とぶつかるローザとメルティナを、遠目から見る黒髪の少女二人は、飲み物を飲みながらおしゃべりをする。
「……すっごいわね、あのドエロい人……」
「エロ……そう言う言い方はやめた方がよいのではないか?サクラよ……」
エロの意味を
二人は、少し離れた場所で
上空の戦闘は“魔道具”【
「だってさぁ……どう見ても女王様でしょ……あれ」
笑いながらローザとメルティナを手玉に取るさまは、確かに女王様のようだった。
――SMの。
「女王なのは確かなのだろう?……ではいいではないか、好きにさせたら」
「だから~!あんな服着てエド君の横に居られてみなさいよ……バカ【忍者】!」
「――はっ!……そ、そういうことか……」
サクラの考えにやっと気づいたサクヤ。
お
「うむむ……」
「――何を言ってるんだい……二人共」
エドガー・レオマリスが、
「――ぬわぁっ!!
「あ、おかえりエド君」
「ただいま……――まだやってたんだね。あの三人」
エドガーは、【
エドガーもサクヤとサクラの隣に座り、自分で
そして歩いてくる、
「は~、スッキリした」
にこやかに笑う女性の両肩には、ローザとメルティナ。
女性は、グロッキー状態の二人を投げ飛ばすと、ドカッと座る。
「――では、話をしようか……我を
この女性は、異世界の
――フィルヴィーネ・サタナキア。
エドガーに
そんな
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