68話【予感】
◇
ローザとサクヤが
異世界人達の
「う~ん……」
先ほどから、どうしてこの異世界で【スマホ】が使えるのか。
電波はどうなっているのか。使用した
などを考えていた。
「あたしの能力?……って、何とな~く|分かり
【スマホ】もそうだが、学生
異世界に
ローザの
よく考えたらローザもサクヤも、元々から所持していた能力であり、サクラだけが一般人なわけで、どうしてもついていけていない気がしていた。
「そもそも《魔法》が
ベッドにうつぶせになりながら、学生
「……あ」
【スマホ】の
「……って、電力ないじゃん!……そう言えば……はぁ~、どうしよ――ん?」
ふと【スマホ】の画面を見ていると、
「なにこれ……【異世界ワールド・サポーター】……?――ふっ」
「異世界ワールドって……世界二個入ってるし」
インストールした覚えは当然なく、アンインストールしようと操作する。
「……出来ないんだけど。しかも何この
【
「――……き、
「5
「……ん?何々……このアプリは
ふざけた文面が
「あ、終わった……」
意外なほどに高速なインストールだった。
本当に5
「ご
『この
「……(イラッ)」
『このアプリは、
「いっちいちイラつくわね……」
『【地球】という、異世界とはかけ離れた世界の住人であった
『次へ』をタップするサクラ。
「異世界での【スマホ】の
『魔力を持たない方は、誰か魔力を持つ人に代わってもらってね!』
「――ふっざけんなぁ!!」
【スマホ】をベッドに叩きつける。
「……まったく、ふざけるんじゃないわよ!――ん?」
ベッドの上ではぁはぁと息を
二階の
「……ああ、そっか。メイリンさんがまだ来てないから――あれ?もしかしてあたしが対応しなきゃなの?」
「めんどくさ……」と、心の中で
サクラは一階のロビーへ下りて行った。
◇
「誰もいませんねぇ」
「しかし入口が開いていたのです。エドガー様か誰かがいるのは確実でしょう……いなければ、
【福音のマリス】を
二人は急いだ様子で誰かを探している。と、そこに二階から下りてきたサクラが声を掛けて来た。
「あの~……どうかしました――って、エミリアちゃん
恐る恐る下りてきたサクラは、見知った顔に安心した。
とは言っても、エミリアの付き
「これはサクラ様。失礼ですがエドガー様はいらっしゃいますか?」
「――えっ?……はぁ、いますよ。多分まだ寝てますけど」
フィルウェインは急いだ様子で、エドガーを呼んでほしいと
サクラもそれを
ロビーからはすぐそこだ。
「あ、私も行きますぅ」
説明のため、フィルウェインとナスタージャもサクラの後ろをついていくが、どうも空気が重く、サクラは何も言えなかった。
◇
コンコンとノックをして、
「エド君入るね。お客様が来てるよ……?」
ガチャリとドアノブを
「……寝てるみたいですね、どうしますか?」
「申し訳ありませんが、起こしていただけますか?」
「あ。はい……」
後ろのフィルウェインから
「エド君、エミリアちゃん
「ん、んんっ……」
エドガーを起こすサクラを見て、後ろで
(なんだか新婚さんみたいですね……お嬢様勝てますかぁ?)
(
(……は、はいぃ。すみません)
どうにか重い
「……あれ、サクラ……どうしたの?」
「あ、起きましたよ。エドガー様」
「そうですか……――エドガー様。お休み中
フィルウェインは起きたばかりのエドガーのもとに。
急かされるようにベッドの
「――えっ……?」
このフィルウェインの発言が。
エドガーを、そしてエミリアの運命を大きく動かしていくことになる。
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