【KAC20203】Uターンできない

作者 須藤二村

68

24人が評価しました

★で称える

レビューを書く

★★★ Excellent!!!

 友人に一時期ショートショートを書いていた子がいて、その子が言うには、ショートショートは公募とかがないらしいですね。
 そのような需要のない分野にも、優れた書き手が存在する……。

 最初から最後までムダがなく、洗練されていて、オチにも納得。
 しかも、『Uターン』のお題に対して、『Uターンできない』で切り返しているという。
 あっ、この車、切り返しも出来ないんですね★
 失礼しました〜💦

★★★ Excellent!!!

なにごともトレードオフですね。
仕事せずに優雅に本でも読んで生活したいところですけれど
お金がはいってこなかったら生活が成り立ちません。
でも、就職すると死ぬほどはたらかされて
生活が成り立ちません。
どちらにしろ生活できませんな。
あまりよい例ではありません。

本作では車の機能がトレードオフなのです。
スピードかパワーか
でもこっそり販売員が耳打ちしてくれます。
どっちもあるよと。
そんな車をお客はゲットします。
ウィンウィンの関係です。
そんな経済学小説かどうかは、本文をお読みくだされ。

★★★ Excellent!!!

碁盤の目の道が交互に一方通行になってるから。

……などと、ローカルネタはさて置き。

するすると心に染みてくるセールストーク。なんとなく納得しちゃった感。
そして、読んだ後しばらくたってからじわじわ湧いてくる
「……ん? いや、いやいやいや。だめだろ。不味いだろ。」
とこっそり言いたくなるよな、そんなビターな読み味。

無駄なものが一切なく。必要なものが必要なだけある完成された世界。

カクヨムよ。これがショートショートだ。