第38話 辺境伯夫人が完治したよ

デイジーが僕の婚約者になると辺境伯様に告げられました。

いくら僕がポーションを作れるとはいえあり得ませんよね。

だって僕は騎士爵家の跡取りに過ぎないんです。

その僕に辺境伯家の正室の娘を嫁がせる

なんて理解不能です。


そうですね、理解不能なのです。

ですから考えてもしょうがないのです。

それに婚約と言っても僕はまだ8歳ですから余り実感も湧きません。

結婚するのは成人後ですから最速でも僕が15歳になってからですね。

7年後の話です。


今はそれよりもルーシーさんの病気を完治させるのが先です。

デイジーも同じ気持ちの様です。


「オイゲン様、ポーションの作成を始めていただけますか?

ああ、父さまとお義父さまはお母様の部屋から退出頂けますか」


「そうだな、カルロスは部屋から出てくれ、だが私は残るぞ」


「お義父さまは残られるのですか?

残られても結構ですが治療には決して口を挟まないで下さいね」


「もちろんだ。

儂は医者ではないからな、治療には口は挟まんさ」


僕は父さまが退出するのを確認してからルーシーさんのポーションの作成を始めます。


「それではポーションの作成を始めます。

まずは、お話しした通りルーシー様の中で病気を治すイメージを固めましょう。

最初は肺を意識するために深呼吸をしましょうか」


「深呼吸ね、分かったは。

す〜、は〜、す〜、は〜

こんな感じかしら」


「そうですね。その調子で続けてください」


「す〜、は〜、す〜、は〜」


「どうですか?

肺を意識できてきましたか」


「そうね、できてきたと思うわ」


「じゃあ、意識できた肺の現状を理解しましょう。

その肺にはとても小さな悪者がいます。

その悪者がお母様の肺や場合によっては肺を出て別の場所も壊してます」


「私の肺には小さな悪者がいて。肺を壊している。

そいつは、肺から出て私の身体の他の場所も壊している」


「そうです、その感じです。

では次に、そのとても小さな悪者を退治すること強く思ってください」


「とても小さな悪者、私の肺や身体を壊す、それを退治する、退治する、退治する」


ルーシーさんは真剣な表情で唱えてます


「そうです、それをひたすら考えてください」


ルーシーさんの中でイメージは固まった様ですね。

では、ポーションを作りましょう。

僕はルーシーさんのおっぱいを吸える様にベッドに上がります。

そして小さな悪者に意識を集中するルーシーさんのお膝に跨ります。


「あら、お母さんに甘えたいのね」


僕が膝に乗っても驚かないのですね。

ルーシーさんはなんか面白がってますかね?


「オイゲン、お前」


ルーシーさんは余裕で受け入れてくれましたが、辺境伯様は許せない様で、今にも僕に掴みかかりそうな雰囲気です。


「辺境伯様、治療中ですのでお静かに。

ルーシー様、ボタンを外しますよ」


僕はルーシーさんのパジャマのボタンに手を掛けます。


「オ、オイゲン、貴様、ボタン、ボタンだと」


ひとつ、ふたつ、みっつ、よっつ、お母様のパジャマのボタンが外れました。

そしてお母様のパジャマを肩から外し下げてしまいます。

ぷりんと揺れてお母様のおっぱいが現れます。


「やん」


「ガタン」


辺境伯様が腰を浮かしましたね。


「お父さま、静かにして下さい」


「ぐっ、あっ、あ〜」


デイジーさんから声が飛びます。

その声で辺境伯様の浮いた腰が椅子に戻ります。

やはり父親は娘には勝てないんですね。

必死に声を抑えて身体を震わせながら椅子に座ってますね。


「ルーシー様、おっぱいを吸わせていただきますね」


おっぱいの上にチョンと載っている乳首を僕は口に含みます。

う〜ん、やはり経産婦の乳首は咥えやすいです。

デイジーさんがいっぱいこの乳首をハムハムしたせいですかね。


「ヒャ、ヒャン」


ルーシーさんの乳首は随分と敏感みたいです。


「オ、オイゲン」


もう、無視、無視、無視です。


「クニュ、クニュ、クニュ、クニュ」


ルーシーさんの乳首をおっぱいが出るように刺激します。


「ふっ、ふっ、ふうう」


久しぶりに乳首を吸われるせいでしょうか?

それとも辺境伯様に見られているせいでしょうか。

ルーシーさんの顔は羞恥に染まっています。

なにか、一生懸命に堪えている感じです。


「クニュ、クニュ、クニュ、クニュ」


「ヒャン、アン、ヒャ、ヒャウン」


ルーシーさんのあげる声が大きくなり、おっぱいが薄く光ると乳首から乳が滲んできました。


「クニュ、クニュ、クニュ、ピュ、ピュ、ピュ」


ああ、ピュッてルーシーさんの乳首から乳が吹き出します。


「うそ、うそよね?

私おっぱいが出てる?

オイゲン君におっぱいを飲まれてる」


辺境伯様の顔が強張ってます。


「ルーシー、おっぱいが出てるのか?

オイゲンが飲んでるのか、ぐぬぬぬぬ」


「ピュ、ピュ、ピュ、ごく、ごく、ごく」


「オイゲン君、私のおっぱいを飲んで、いっぱい飲んで」


ルーシーさんに僕は頭を抱え込まれます。


「そうよ、飲んで、もっとよ、そう、乳首を強く吸って」


「ルーシー、お前」


お義父さまが呆然としてますね。


「あ、あ、あん、ああん」


お母様のおっぱいが光ります。

僕の身体にルーシーさんから貰った魔力がたまります。

そしてポーションを作ると念じて出した僕の手の先に光が集まります。


「ルーシーさん、ポーションが出来ますよ。僕の手の先の光を見てください」


「わっ、光ってます。それに光の中に何か見えます」


「ルーシーさん、それを掴み取ってくれますか」


ルーシーさんの手が光の中に入りポーションを掴み取ります。


「これは、ポーションね!

私専用のポーションなのね」


「はい、ルーシーさん専用のポーションです。

それを飲めば病気は完治しますよ

さあ、飲みましょう」


僕に促されてルーシーさんがポーションを飲みます。

そして身体全体が薄く光ります。

あれ、変ですね?

ルーシーさんのお肌に張りが戻ります

目尻のシワが消えて、タレ気味だったおっぱいがお椀型に戻ります。


「ルーシー、お前なんだか若くなってるぞ」


本当です。なにが起こったんでしょう


「あら、本当に、どうしましょう」


変ですね、ルーシーさんはあまり驚いてない様に見えます。


「ルーシーさん、僕におっぱいを吸われている時に何を強く願いましたか」


「オイゲン君に言われた通りに願ったわ

身体の中の小さな悪い物なんて居ない、デイジーにおっぱいをあげていた頃の私に戻りたい。

そう願ったの」


「デイジーにおっぱいをあげていた頃のルーシーさんにですか」


「そうよ、オイゲン君におっぱいを吸われてデイジーにおっぱいをあげていた頃のことが強く蘇ったの。

だからそんな願いになったのね。

そうしたら、こうなったわ。

貴方、どう私のこのおっぱいは」


ルーシーさんがおっぱいを辺境伯様に向けます。

その動きでルーシーさんのおっぱいが大きく揺れます。


「お前、いい歳をして何を言ってるんだ」


「あら、お父さま、お母様のおっぱいは素敵じゃないですか」


「そうですよ。お椀型で綺麗なおっぱいです」


「まあ、オイゲン君たら」


「オイゲン、お前は見るな。ルーシーお前もだ、さっさとおっぱいを隠しなさい」


ルーシーさんはお茶目ですね。

その余裕だと病気はもう治ってますね。

それどころか身体も元気に、というか若々しくなりましたね。


「さて、ルーシーさん、ベッドから出れそうですか」


「えっ、ベッドから出る、私立てるの?

立てるのね」


ルーシーさん、すごく嬉しそうですね。


「ご領主さま、オイゲン様、奥様がベッドから出られるならお着替えが必要かと思います。

申し訳ありませんが、お部屋からご退出頂けますか」


僕たちはメイドに追い出されてしまいました。


「おい、オイゲン、良くてくれた。

だが不愉快でもある、なんだ、あのポーションの作り方は。

ルーシーのおっぱいは私の物だぞ!

それにルーシーはただ治っただけじゃないな。

本当にデイジーが赤子だった頃の若々しさを取り戻しているじゃないか」


「お褒め頂きありがとうございます。

それに奥様の姿が若々しくなったのは想定外ですが奥様の強い願いが功を奏したのでしょう」


「フン、妻のあの姿。

嬉しくはあるが説明がつかんぞ」


「奥様は完治され、病に侵される前の美しい姿を取り戻したと説明されるのがよろしいかと」


「簡単に言ってくれるな」


「ガチャ」


ドアが開きました。


「皆様、どうぞ中へ」


部屋に入ると元気になって美しい姿を取り戻したルーシーさんがたたずんでいます。

ドレスアップしたせいでさらに美しさが際立っています。


「ルーシー、本当に治ったんだな」


「ハイ、貴方」


2人がお互いを感極まった表情で見つめあっていますね。

どうやら僕たちはお邪魔な様です。

ですから辺境伯様とルーシーさんを残して部屋から退出します。


「オイゲン様、やはりオイゲン様は凄いです。

お母様を治して頂き感謝しております」


「オイゲン、幾らなんでもやり過ぎだ!

お前のポーションは、若返りのまでやってしまうのか」


「父さま、若返りは大袈裟ですよ。

病人が急に健康になったのでそう見えるだけでしょう」


そう、勘違いです、勘違いなのです。

若返り、そんなの勘弁です。

大騒ぎはゴメンですからね。


そう、そんなのは真っ平です!

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