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・舞台


常月の森


・概要


常に暗く、月が昇る深い森。風は冷たく、だけども空には雲がない。

正確には周囲に高い山がそびえて日の光を遮っており、月も七つあるうちの一つが常に空にあるにすぎない。

森の木々は幹が太く、ねじれていて、木の葉は多いが生気がない。木の実はなっていないが、根元に怪しげなキノコが生えている。

動物はウサギ、ネズミ、それらを狩るキツネ、フクロウなど夜行性の動物が多い。


・名前


『狼殺し』イレブン


・外見


177cm 90kg

酒臭く、うさん臭く、それ以上に明らかに危ない臭いをしている、明らかに真っ当ではない男。かなり歳を食ってる。

青白い肌、縮れた金髪の髭、青い目は左目だけ、右目は潰れていて、右頬にも酷い傷跡がある。

体も鍛えられているがそれ以上にボロボロで、両手に小指はなく、右足も鉄の義足、体中に牙や爪が食い込んでおり、その治療もかなり雑にされている。

黒革の服装、帽子にコート、ブーツとどれも使い込まれている。

武装として先込め式ラッパ銃に銀製のノコギリ刃のナイフ、その他工作道具を持ち歩いている。


・経歴


名うてのウルフハンター、この世の全ての狼男を憎んでおり、善悪関係なく狩り続けてきた。

しかしその結果、女神のお気に入りのショタ狼を殺してしまったため、逆鱗に触れてこの結果となる。

ただ本人は戦いの場、即ち狼男殺しに専念できるとまんざらではない。


・性格


沸々と憎しみを内に滾らせ、近寄りたくないタイプ。執念深く、どこまでも追いかけ、殺す。

狼男及びそれを狩るための知識と経験はたっぷりだが、それを他人に伝える気も能力もなく、多くのことが自己完結しているため、会話が成り立たない。

また、これまで受けてきた傷から入った雑菌により脳が侵されており、元からヤバかったのに更に正常とは言い難い精神状態となっている。


・能力


忍耐強く、タフで、歳のわりには力も強い。ただしやはり瞬発力や反応速度は衰えてきている。

狩りとしての腕前は一級品で、狼以外でも難なく狩れる。

罠も得意で、その場の蔦や石を使い即席罠で足止めしたりできる。ただし落とし穴のような重労働はやらない。

銀製のナイフにラッパ銃の弾丸も銀の散弾、装備の大半が対狼男特化となっている。

切り札として小瓶にいれた悪臭液で鼻を潰す。

本当の切り札、狼男の牙を弾とした散弾、常人が身に受ければかすり傷だけでも狼男となる。ここでは常に月が出ているため、すぐに変身が始まり、全身が巨大化、獣化して身体能力は上がるが手先が不器用となり、発話もできなくなるため呪文も唱えられなくなる。その他、身体に著しい変化が現れ、多くの特殊能力が失われる。それと同時に、獣性に精神を持っていかれてただの獣となる。それで弱くなるか強くなるかは個人次第。

一応、勝利すれば狼男からも回復はできる。


・戦法


基本は追跡、最適な距離で身を隠し、ラッパ銃の一撃で仕留める。時にはそのために罠で相手を陽動することもある。

最初の一撃で仕留められなかった場合は、引いて態勢を整える。

相手が狼とこに見えなかった場合、どのような理屈か、相手が中途半端に狼男になり切れてないからだ、と解釈し、変化を促すために牙と爪の銃を用いる。

狼男の、それも変化したての対処には馴れたもので、簡単に仕留められる。

その精神構造上、自分自身が狼男になることには耐えられず、例え相手がただの人間であったとしても噛まれたり引っ掛かれたりするとその部分を大きくナイフで削らないといられない。実際、体中の傷もそうやって自分でつけている。


強者

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